ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

知事選挙に思うこと

2015-04-14 12:57:00 | 社会・政治・一般

有権者の怒りを舐めんなよ。

先週末、十一の知事選挙が行われ、一応与党である自公寄りの知事が圧勝した。ただし、内容は必ずしも褒められたものではないし、まだまだ反自公陣営の力も弱くない。

私は必ずしも自民党の支持者という訳ではないのだが、現状では他に選択肢がないことは認めざるを得ない。これは私だけの思いではないようで、来たるべき統一地方選挙の前哨戦である今回の選挙も、投票率は非常に低い。

このような低い投票率の時こそ、組織票が活きるはずなのだが、枝野・民主党幹事長が嘆いたように、民主党は地方選挙でも当選者を減らす一方である。そのせいだろうが、今回の選挙で目立ったのは、支持政党を明らかにしない「表向き無所属議員候補」であった。

要するに、支持政党を明らかにしないことで浮動票を取り込もうとしたのだが、肝心の投票率が低いので空振りに終わっている。本当は民主党支持だと言いたくても、さすがに現場を回っていれば有権者の怒りと失望が未だ色濃いことぐらいは気付く。

私に言わせれば、未だに何故に世間の支持を喪ったかを認識しようとしない民主党を支持するわけがない。まるで反省していないのだから、有権者はその誤魔化しを見ぬいている。

ただ、情けないことに与党側の候補たちも、今回は無所属を名乗ることが少なくなかった。これは、やはりアベノミクスというか、景気回復が一部に留まっており、地方へは波及していないことの証左でもある。

東証株価が2万円をフラフラしているようだが、率直に言ってまだまだ景気浮揚感は薄い。民主党への怒りが静まらないことは朗報だが、アベノミクスへの失望が怒りに変わった時、有権者は厳しいしっぺ返しをする。

安倍政権、今年は正念場であるかもしれないな。

コメント
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