ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

境界の彼方

2015-04-20 12:08:00 | 映画

日頃、ギャンブルとは縁遠いのだが、時々ええィ、なんとでもなれと気まぐれを起こす。

あの日は、天気は変だし、混まないはずの道は渋滞するし、妙な一日だった。こんな時はきまぐれを起こすのが相応しいと思っている。

だから、まったく予定はしていなかったが、映画館に飛び込んだ。実のところ、観たいと思う映画は皆無であった。それは、その日の予定表を観る前から分かっていた。

ただ、こんな時こそ日頃見るはずのない映画を観るのもいいではないかと、きまぐれを起こし、まったく予備知識なしで観たのが表題の映画であった。ぶっちゃけ、夜8時過ぎであったので、上映に間にあうのがこれだけだったからでもある。

正直に云えば、失敗したなァ~と思った。

オープニングの歌と踊りに戸惑い、作中のプラトニックな恋愛場面に困惑した。私はなんとなく、伝奇怪異譚だと思っていたのだが、どうも少し違うらしい。ただ、今どきの若者はこんなアニメに惹かれるらしいことは、良く分かった。

映画を半分も観ないうちに、私はなんとなく気が付いてしまった。これは漫画が原作ではなく、小説おそらくライトノベルが原作のアニメ化であろうことに。後日調べたら、やはり原作はライトノベルであった。

実は今、悩んでいる。なぜに私はこの映画を観ていた時、これを漫画のアニメ化ではなく、小説のアニメ化だと考えたのか。その理由、根拠が分からない。まったく知らない作品であり、漫画も小説も読んだことはない。

当然に原作者も作画者も知らないというか、読んだことは全くない。だが、間違いなく私はこれを小説のアニメ化だと確信していた。なぜだろう?それが分からない。漫画のアニメ化と、小説のアニメ化に違いがあるのか。それすらも分からない。

多分、アニメチックなイラストが特徴のライトノベルを先に読んでいたならば、このような悩みは生じなかったと思う。この場合は文章を読んだ印象と、その挿絵のイメージが一致してしまうからだ。

だが、私はそこはかとなく、この映画から作画とストーリーに僅かな、ほんの僅かな差異を感じた。だからこのアニメ映画を小説の映像化だと感じたのではないかと思う。

イラストのないライトノベルは、現在ではまずない。だから多くのラノベの読者は、文章のイメージ化にイラストから大きな影響を受けている。だが、この作品をいきなりアニメ映画から知ってしまった私の場合、ストーリーと映像に微かな違和感を感じたのではないか。

でも、まだ納得しかねるところもある。これはやはり原作を読んでみるしかないかもしれない。ライトノベルでなければ、すぐにでも読みだすのですが、どうもあの手のイラスト画は苦手だ。カバーを外した投げ売りの古本でも探してみましょうかね。

コメント
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