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先週のことだが、アントニオ猪木が、北朝鮮から帰国した。
向うではVIP待遇であったようで、その帰国後の会見には思わず失笑してしまった。
猪木自身は、大物気取りで如何にも内密の交渉をしてきたかのような演技ぶりであったが、その発言からお里が知れてしまう。曰く「北朝鮮の核実験は、あくまでアメリカを対象としたもの。日本にむけてのものではない」。
国際音痴というか、軍事音痴、外交音痴も甚だしい。
北朝鮮のおかれている立場を、よくよく考えて欲しい。周囲は敵対的な国ばかり。本来なら後見してくれるはずのロシアとは距離を置いてしまった。同族である韓国とは、その格差ゆえに仲良くはできない。金づるであった日本は、拉致問題以来金を引き出せずにいる。
そして一番怖いのは、鉱物資源などに虎視眈々と目を注ぐ共産シナである。シナの教科書には、朝鮮半島はシナの固有の領土にされている。今も国境近くに、強大な軍隊を配備している。
にもかかわらず、シナから輸入される物資なくして、北朝鮮の国家経済は回らない。もっとも近い関係であるがゆえに、もっとも警戒しなくてはいけない国、それがシナである。
だからこそ、アメリカに北朝鮮を認めて欲しい。叶うならば北朝鮮の安全を保証して欲しい。
しかし、アメリカは同じ独裁国家であるサウジアラビアとは友好的関係でありながら、北朝鮮を敵視することを止めない。石油という戦略資源を持たぬ北朝鮮が、アメリカに認めてもらうには、強い軍事力が必要だ。強い国家でなければ、アメリカは認めてくれない。
決して口外出来ないが、核兵器を持つのは北朝鮮への野心を秘めている共産シナに対抗するためだ。それが孤独な独裁国家、北朝鮮の本音であり、実態である。
日本のマスコミ様が決して認めない、書かない真実。それは軍事力なき政治交渉など意味がないこと。そのことを分かっているからこそ、北朝鮮は核兵器の開発を止められない。
資源もなく、技術もなく、友好国もない、ないないづくしの小国が生き残るには、軍事力しかない。それが、常識なのです。