全てを一律に判じることは出来ないが、出来ると思い込むのが役人というものなのだろう。
車を運転する方ならご存知かと思うが、ここ最近、夜間の運転時には、ライトをハイビームにすることになっている。たしか、道路交通法第51条に定められているようだ。
いつ改正されたのかは知らないが、私が運転免許を取得した昭和の頃は、原則ロービームで、ハイビームは乱用しないようにと、自動車教習場で教わった記憶がある。
それが、いつのまにやら、夜間の点灯は原則・ハイビームとなっていた。ちなみに従来、主流であったはずのロービームは、「すれ違い用前照灯」とされて、車がすれ違う時に、適宜使用するそうである。
おい、こら。どこの馬鹿だ、こんなみょうちくりんな規則を考えたのは。
もちろん意図は分かる。夜間における対人交通事故を減らすことを目的としていることくらいは分かる。分かるけど、この規則、作った奴は役人以外、あり得ない。
私は基本、夕刻から深夜までロービームを使っている。ハイビームはあまり使わない。なぜなら、私が走る道の多くは都市部の明るい照明がある道路であり、ロービームで十分だからだ。
そんな私でも、暗い道ではハイビームに切り替える。これは安全を考えれば当然の判断だ。ただし、対向車を見かけたら、すぐにロービームに切り替える。対面する車のハイビームは眩しくて、むしろ危険だから、私は昔からそうしている。
それを原則、ハイビームとするのには、どうしても違和感を禁じ得ない。はっきり言えば、危険だとさえ思っている。実際、後ろの車がハイビームにしていると、それが車内ミラーに反射して、眩しくて仕方ない。眩しくて、ハンドル操作を間違えそうになる。
この改正の意味するところは分かるが、これを全国一律に適用すれば、どこかで弊害が必ず起こる。これは断言できる。政府は公式には否定しているが、警察官の交通違反取締には、事実上ノルマがある。
そのノルマを手早く達成するため、安易な交通違反取り締まりをする馬鹿な警察官が少なくない。私は免許取得以来、大きな事故は皆無であり、人身事故にも無縁の安全運転ドライバーだと自覚している。
ただ、バカみたいな規則には、敢えて従わない頑固者なので、時々この馬鹿な警察官の取り締まりの対象となる。人がまったく通らず、見通しのいい信号機のない交差点での一時停止無視が一番多い。
別に交差点に突っ込んでいるわけではない。むしろ速度を落として、左右を何度も確認しながら交差点に入る。ところが、それをバカは一時停止無視だと切符を切ろうとする。そのたびに最低30分は抗議してやる。断じて素直にサインなんざ、したことがない。
この一時停止無視の取り締まりは、事故の起こりそうにない安全な、すなわち取り締まりがやりやすいと思われる交差点でやられていることが多い。まさに、典型的な点数稼ぎのための取り締まりである。
今のところ、ハイビームにしていないことで切符を切られたことはない。ないけれど、いずれは馬鹿な警官がやらかすだろうと思っている。
これは警察に限らないが、役人というものは、法令ですべてを律することが出来ると思い込んでいる。そして、自分たちは正しい側であると決めつけているので、自分たちの行動、判断が間違っている、適切ではないと考えることが苦手だ。
だから、これまでも馬鹿げた交通取り締まりが蔓延してきた。
ここ十数年、警察の一般犯罪の検挙率は下がる一方だ。その原因の一因は、このような現実離れした馬鹿げた交通取り締まりにあると、私は確信している。
なぜかって?
私は近年、犯罪、あるいは事故現場を見たり、それに関連があると思われる事実を幾つか知っているが、それを警察に教えたことはない。教えてやるもんかと思っている。そのくらい、警察を、特に交通取り締まりをしている警察を嫌っている。
私は今後も警察には協力しないと決めている。そりゃ、傷病人の救護とかなら手伝わないでもないが、間違っても警察の捜査には協力してやらない。ヘンに思われる素直で善良な方もいらっしゃると思うが、他にも警察にはいろいろ嫌な思いをさせられているので、この決意を変える気はない。
ひねくれ者を怒らすと面倒なんだぞ。まァ、これまでも警官相手に散々、話してきたことなんですけどね。