ヌマンタの書斎

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対戦相手決定

2017-12-06 11:59:00 | スポーツ

希望はあると思う。

ようやく発表されたロシア・ワールド杯の組み合わせだが、日本の対戦相手はコロンビア、ポーランド、セネガルとなった。

いずれも日本よりも強い国ばかりだが、日本に勝つチャンスがない訳ではない。それは、先日のACLの決勝で、浦和レッズが実証してみせてくれた。

相手はサウジアラビアの金満チームであるアルヒラルである。サウジのサッカーレベル自体は、日本とほぼ実力伯仲だと思うが、助っ人外国人選手の年俸が一桁以上違う為、戦力においてレッズは劣る。

だが、勝つためにレッズは最良の選択をした。すなわち守備重視の守り勝ちを狙った。ただし引いて守るのではなく、ラインを高く取り、FWからDFまでの選手が一丸となって徹底的に守る。

そしてチャンスを伺ってのカウンター攻撃での得点を狙う。弱者の戦法であるが、最も弱者に適した戦法でもある。

ただし、浦和レッズ自体は本来、攻撃的なチームであり、しかも、そのことに誇りを持っているチームでもある。それでも優勝という結果を目指して、チームが全員意思統一を図り、相手にボールはもたせても、最後の一線は超えさせない徹底的な守備を行い、機会を伺って得点。

その結果、アウェイで1-1の引き分け、ホームで1-Oの勝利で10年ぶりのACL優勝を勝ち得た。

あの攻撃的チームであるレッズが、よくぞあそこまで守備的なサッカーを我慢したものである。その意志にこそ敬意を払いたい。

そして、ロシアの地で戦うはずの日本代表であるが、スター選手に乏しいせいか、いささか地味な印象は拭えない。しかしながら、私は若干期待をもっている。

この十数年の日本代表チームのなかでは、ボールの保持率が一番低いのがハリル・ジャパンである。相手チームにボールを持たれてゲームを支配されているにも関わらず、その勝率は決して低くないのは、縦に素早い攻撃が出来るが故であろう。

中盤でボールを保持して、前線で様子を伺ってゴールを狙う、伝統的な日本のスタイルは、ほとんど見られないのが今の代表の特徴となってきている。今の代表では、中盤の守備でボールを奪取して、すぐに前線にボールを預けて攻撃を作るスタイルが非常に多い。

この戦法は、典型的な弱者のサッカーなのですが、浦和レッズの成功を観ても分かるように、案外と日本にも出来ている。私の記憶では、1980年代までは、守りに徹しようとしても、守りの技術が未熟であったので、常に失点を重ねていた。だからこそ、中盤でボールを保持しての攻撃サッカーを志向していた。

だから中盤を支配されると、呆れるほど弱かったのが日本サッカーでもある。サッカー強豪国のなかでも、日本の情報にずば抜けているブラジルは、その弱点を突くのが上手い。

先日の強化試合でも、日本が守備の意識が不徹底と気づいた途端、前半だけで3得点である。それ以上の無理なプレーは不要だとしたため、後半日本が一点返すことが出来たのは、ご愛嬌というか手抜きの証でもある。

反省した日本の選手が守備の意識を高めたベルギー戦では、0―1の敗戦だが、この試合の方が質は高かった。今のベルギーは非常に強いので、むしろ好試合であったと私は思っている。

率直に言って、予選を突破できる確率は2割程度だと思うが、もし守備を徹底する試合をやれば、4割くらいには確率は上がると期待している。言い換えると、守備を徹底できない選手は正直いらないとさえ思う。

問題は、攻撃サッカーがイイと思っている、サッカー知らずのマスコミ様とそれに便乗するサッカー評論家の余計な差し出口でしょうかね。

コメント
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