新幹線の窓は開かない。
当たり前であろう。200キロを超える速度で走る列車の窓が開いていたら車内は、気圧差から生じる烈風で大混乱であろう。
先だって、沖縄の学校の屋根に、米軍ヘリの窓枠が落下したと大騒ぎ。子供たちが危ない!米軍基地は撤退しろ、沖縄の空を返せと、そりゃ喧しい。
米軍ヘリに限らないが、上空を飛ぶ飛行機などからの落下物は、たとえ小さくても極めて危険である。小学校に限らず、住宅地の上空を飛ぶようなルートはとらないで欲しいと思う。
だから真っ当に考えれば、辺野古への米軍基地移転を進めるべきだろう。でもその方向には報じようとしないのが、日本の新聞、TVのおかしなところだ。多分、本音は沖縄からの米軍基地撤退なのだろう。
でも、シナの海洋進出が本格化している現状を考えれば、アメリカ軍が沖縄の基地を放棄する訳がない。そんな現実を直視する気はないのが、あの反米反日が平和につながると思い込んでいるおかしな方々だ。
それはともかく、私が驚いたのは、窓枠が落ちたとされる米軍ヘリだ。このヘリはCHー53スタリオンといい、1960年代から採用され、何度も改造されて、世界中に使われている名機である。
いずれはオスプレイに代替わりするだろうが、まだまだ現役で使える機体である。当たり前だが、ヘリコプターは時速200キロ以上で飛行できる。おそらく普段は100~150キロ程度で飛行していたと思われるが、その速度でも窓が急に落下して、外気が入り込めば機内には相当な混乱が生じたのではないか。
高速道路を100キロ以上で走る車でさえ、急に窓を開けられると、車内に風が吹き込んできて混乱する。まして150キロの速度となれば、正直危ないとさえ思う。
ましてヘリコプターは空中を飛行しているのであり、いくら軍用機といえども窓枠の落下は好ましい事態ではない。妙に思い少し詳しく調べてみると、どうも非常用の窓枠であった為、大きなトラブルにならずに済んだらしい。
米軍のメンテナンスはどうなっているのかと呆れてしまった。落下場所が学校であったことから大騒ぎしているようだが、もしヘリ自体が墜落したのならば、もっと大変であったはずだ。
CH53は幾多の戦場を駆け抜けた歴戦の名機だが、しっかりと整備しなければ危険なのは当然のこと。米軍にもしっかりしてもらいたいものですね。