ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

今年の高校サッカー

2018-01-12 17:21:00 | スポーツ

今年の高校サッカー決勝は、のんびりと静岡の某温泉スパのロビーで観ていた。

サッカーどころとして有名な静岡だけに、TV観戦者もけっこう多く、また雑談から聞こえてくる会話もレベルが高いから面白い。その場での、見知らぬ者同士の会話で出ていたのが、試合数の多さであった。

全国の4千強の高校で競うのだから試合数が多いのは致し方ないが、問題はその試合が短期間で行われることだ。今回、決勝まで勝ち上がった前橋育英と、流通経済大柏なんて、一週間に5試合。

口こそ挟まなかったが、耳ダンボにして聞き込んでしまった。

高校生は体力あるかもしれないが、それでもあの激しい試合を、ほぼ連日やるだなんて馬鹿げている。あれでは疲労回復は覚束ないだろうし、なにより故障の元になる。

おそらく多くの高校サッカーの関係者は、試合の間隔が短すぎると思っている。それでも、この数十年あまり改善されたとは到底言えない。理由はいろいろある。冬休みの期間中に大会を終わらせたいことが最大の理由だと思う。でも、それだけじゃない。

高校サッカーの中継は、昼間の時間でもある程度視聴率が見込まれる。TVとしても、また広告代理店としても美味しいコンテンツである。そして、高校の知名度を上げる効果を期待している学校経営者もいる。

もちろん、学業への復帰を考えて、短期間で大会を終わらせてほしいと考える学校関係者も多い。ならば、冬休み中の大会は、せいぜい準々決勝くらいからにして、冬休み期間中の試合数を減らすことだって考えるべきではないか。

この大会に出場した選手の内、十数名はプロ入りする。なかには将来の日本代表選手となる逸材もいるだろう。これだけ激しい試合を短時間にやれば、選手の体に相当な負担となることは間違いない。

十代のサッカーは、育てることに重点を置くべきだ。身体に過重な負担をかける今の大会運営は、もう見直すべきだと思います。

追記 優勝は前橋育英でした。関東の強豪として常に上位を伺う位置にありながら、いつも届かなかった念願の初優勝でした。シビアな試合でしたが、緊迫感のある良い決勝戦でした。

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