日本が出場するワールドカップの本大会ではあるが、今回ほど期待を持てないことは珍しい。
原因はハリルホジッチ監督の解任である。4年近く代表を指導してきた監督を直前に首にして、ワールドカップではまったく実績のない西野氏を監督に据えるといった暴挙をしでかした日本サッカー協会には、ほとほと呆れ果てた。
率直に予想すれば、予選リーグを三戦全敗で敗退であろう。
西野監督の力量不足は事前に明白。アトランタ五輪での奇跡を評価する人もいるようだが、予め奇跡に期待するのはおバカとしか言いようがない。ガンバ大阪を長く率いて実績を挙げたのは確か。でも、その後グランパスの再建には無様に失敗したことをどう考えたのかね、日本サッカー協会のお偉いさんは。
自分が試合に出してもらえない不満を日本サッカー協会のお偉いさんに愚痴った選手もいるようだけど、それを真に受けた方が馬鹿。選手を非難するのもお門違い。敗因は全て日本サッカー協会及び田嶋会長の責に帰する。
日本サッカー協会は世界的にみても屈指の金持ち協会である。豊富なスャ塔Tー収入によりアマチュア上がりの元サッカー選手たちの生活を養う団体でもある。幹部の大半は、長年好きなサッカーに関わってきた貢献こそあるが、みんな世界レベルのサッカーとは無縁の単なるサッカー愛好者である。
このような素人集団が、世界のトップレベルの大会で勝つためにはどうしたらよいか、ない頭を絞って出した結論が、ワールドカップの本大会で勝利を指導した実績ある指導者にチームを任せることであった。
だからこそ、選ばれたのがハリルホジッチ前監督であった。
しかし、ハリルホジッチ監督は日本サッカー協会の意向に素直に応じない。人気選手に投資しているスポンサー企業の意をくむことも拒否する。あくまで本大会で勝ち進むことしか頭にないプロの監督であった。
それが気に入らず、遂には解任させたのだから、バカらしいにもほどがある。先日のガーナ戦でも、前監督が時間をかけて築いてきたディフェンスを崩し、独自色を出そうとして、却って守備を崩壊させていたのが西野監督。勝つ気、あるのかねぇ?
必死で戦う選手には申し訳ないが、今回のロシア大会は応援する気がまったく起きない。試合も観たくない。多分、観るとしても他国のチームの試合だと思う。日本代表の試合は、おそらく観ない。そのくらい私は怒っている。
なお、当然のことだが、予選リーグを敗退したら、田嶋会長や西野監督は責任をとって必ず辞めなければならない。それがプロというものだ。いや、甘いかもしれない。本来ならば、更迭が相応しいと私は考えている。
ただね、今回の代表チームほど期待されていない日本代表は珍しい。ヘンなプレッシャーを感じず、どうせ負けるんだと覚悟して、自由にプレーして欲しいものだ。あたしゃ、勝てないまでも引き分けに持ち込めたら、十分選手の頑張りを褒めてあげるべきだと思いますよ。