ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

新潟知事選挙に思うこと

2018-06-12 12:02:00 | 社会・政治・一般

馬鹿なの?

先週末に行われた新潟知事選挙だが、わりと接戦で自公側の花角氏が当選した。野党そろいぶみで支援していた池田女史は三万票あまりの差で落選している。

おかしな選挙であった。前知事が不倫だかなんだかで辞職しての知事選挙なのだが、なぜか野党というかマスコミは盛んに森友、加計問題を前面に押し出しての安倍政権批判ばかり。

新潟知事選挙なのだから、新潟のローカルな問題こそ争点とすべきだと思うが、どうも自公押しの花角氏の評価を貶めるには、モリカケ問題での安倍批判が有効だと思ったらしい。

それなのに落選。池田陣営の落選の弁は「なぜ落ちたのか分からない」。

だから落選したのだよ!

有権者の気持ちが分からないから落選しただけだろう。実に簡単なことだと思う。新潟に限らないが、地方政治において、やるべき問題は山積している。新潟だから当然、原発の再稼働問題もあるが、それは問題の一部でしかない。

高齢化が進む地方では、過疎化の問題は切実だ。鉄道、バスといった公共交通網も次第に綻びを露呈しており、陸の孤島化している山村も珍しくない。高齢化は自動車に頼り切りであった地方を分断してしまう。

病院だけではなく介護施設にも通いたくても、通う手段がない高齢者が出てきている。そのような足元の課題に敏感な地方自治体では、行政だけでなく、民間の力を借りて問題解決の糸口を探っている。

国だと地方の末端までは目が行き届かないので、こんな時こそ都道府県の首長の力量が問われる。知事選挙はそのためにも重要なものとなる。それなのに、やれ森友だ、加計だと騒ぎ、安倍批判を繰り広げる野党陣営。

有権者が見放すのも当然だと思う。

安倍政権が長期政権と化しているが、地方は疲弊するばかり。投資家と大企業優先の経済政策は、大都市部ではかなり有効なのだが、日本全般には行き渡らない。だから、安倍政権への不満はかなりある。

しかし、肝心の野党がその不満をくみ取れていない。

何故か?

これは社会主義を根っこにしている左派政党に固有の問題である。個人差はあるが、彼ら左派政治家は、党の主張を有権者が支持するのが当然だと考えている。実際、共産党などは、党員は党の指示に従い活動するのが当然であり、それを支持するのが有権者の務めだと信じている。

だから有権者の声を聴き、それを政治に活かすことに対して関心が薄い。あの民主党政権がその典型であった。長年彼らを支持してくれた少数の有権者の声は聞くが、自民党政治からの変革を望んだ多数派の有権者の声は無視した。

だから民主党は政権から転げ落ちた。有権者を失望させたのだら当然である。

しかし、彼らは野党に墜ちても、その原因が自分たちにあるとは考えない。自分たちは正しい、その自分たちに対する支持が足りない。自分たちの正しさを認めない多数派の認識が甘い。

彼らの認識を改める為には、自民党の不正な部分を強調することが最も大切だ。自民党=不正、我ら野党=正しいとの構図を有権者に認めさせることこそが、政権を取る最上の手段である。

だから、彼らは地方選挙でも、国政批判を繰り広げる。地方の有権者の切なる願いなんて、聞いてはいるだろうけど、頭に入っていない。必然、有権者から見切られてしまうから、選挙に勝てない。

相も変らぬ野党の愚かさこそが、選挙に勝てない最大の理由である。

今回の新潟知事選挙を見る限り、野党も、マスコミも次の国政選挙でも同じことをやらかすでしょう。おかげで、安倍政権の経済政策の過ちは、今後も継続されそうです。

まったく困ったものだと思いますよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする