ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

カジノ法案への反対に思うこと

2018-06-21 11:49:00 | 社会・政治・一般

一部のマスコミや野党がカジノ法案と呼ぶIR法案が衆議院を通過した。

賛否の意見が噴出するのは分かるが、反対する人たちの中に「ギャンブル依存症」を理由に挙げるのが目立つ。

私はギャンブルを怖いと思っている。ギャンブルにはまっている時は、脳の一部がマヒしているかのように、まともに考えることが難しくなる。本来なら受験勉強に集中すべき大学浪人の時、私はパチンコ屋に開店から閉店まで居ついていた。

いや、高校時代から登校前にパチンコで一稼ぎし、放課後もパチンコで稼ぎ、居酒屋で一杯飲んで帰宅する怠惰な生活を送っていた。それが受験浪人となってから、ますます悪化した訳だ。

当時の私は、パチンコに熱中することは、勉強にマイナスだと認識はしていたが、それでも止めることが出来なかった。完全にギャンブル依存症であったと思う。

ところが、あまりに稼ぎ過ぎたので、パチンコ屋の一部の常連客に睨まれて、それに加担した店員たちから暴力を受けたことで目が覚めた。嫌気がさして、パチンコを止めたのは、受験本番まで後二月あまりの12月であった。

おかげで、二浪することなく大学に合格出来たが、もしあの嫌がらせがなかったら、私一人の判断でパチンコを止めることは難しかっただろうと思う。ちなみに、大学では部活が異常に忙しかったので、パチンコをやる暇がなかった。ある意味、幸運であった。

だからギャンブル依存症を心配する意見があることには共感できる。でもIR法案に反対するよりも他にやるべきことがあると確信している。

日本におけるギャンブル依存症は、既存の公営ギャンブルがその原因であることが多い。特に多いのがパチンコとスロットであろう。開催日が限定される競馬や競艇などと異なり、パチンコもスロットも毎日出来る。

炎天下の駐車場に止めた車の中に子供を残置して、日がな一日パチンコに明け暮れた馬鹿夫婦のニュースを聞いたことがあると思う。信じがたいが、未だにそのような親は実在する。今も同じようなことをやらかしている。

ギャンブル依存症を減らしたいと思うのなら、まず既存の公営ギャンブルから見直すべきだ。そこが発生源なのだから。

しかし、IR法案に反対している議員に、それは難しいだろう。なにせ大事な資金源なのだから。もう、とっくにバレているんですよ、パチンコ業界と一部の政治家が密接なつながりをもっていることは。

本気でギャンブル依存症を減らしたいと考えているなら、まず自らの身辺から綺麗にすることですね。それが出来ないような政治家の言は信用できません。

コメント
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