ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

新型肺炎とWHO

2020-02-05 11:52:00 | 社会・政治・一般

何度か書いているが、安倍政権の国内政治、とりわけ経済政策に関して、私はすこぶる辛口である。しかし、外交に関しては非常に高く評価している。

例えば、対イラン外交。アメリカと反目し、武力攻撃さえ行われている危機的な状況にあるにも関わらず、日本は中東に自衛隊を派遣しているが、ホムルズ湾を避けている。それについてアメリカからもイランからも不満が出ていない。

どれだけ慎重に外堀を埋めているのかと感心してしまう。

また香港の騒乱に関しても、西側の国で最初にデモについて言及したのが日本の安倍首相であったことを、香港の人たちは忘れていない。驚くべきことに、この事に関して北京政府から強硬な干渉を受けていないのだから、やはり驚きを禁じ得ない。

日本の外務省には、北京寄りの官僚たちがかなり居るはずだし、日本のマスコミが北京政府に配慮していることは周知の事実であることを思えば、安倍首相の発言は驚異でさえある。

そして先月末の国会の予算委員会での答弁での、安倍首相の発言である。新型肺炎に関してWHOが台湾を無視していることを誹謗したのだ。マスコミの大半は無視するか、小さく報じるに留めているが、台湾の人たちは大喜びである。

世界保健機構(WHO)が北京政府寄りであることは、明白な事実であると思う。たしかに北京政府こそが中国を代表する唯一の政府であることは、国際的にも既定の事実である。

しかし、世界中に拡散が予測され、現に広まっている新型肺炎に関して、台湾を除外して対策をすることはおかしい。人道的にもおかしいし、病気の拡散を防ぐ意味でも不適切である。

日本のマスコミが如何に北京政府を配慮しようと、人道的な観点、防疫体制の構築などの観点からして、台湾を除外しているWHOの姿勢がおかしいことは明白だと思う。

だからこそ、国会の場でそのことを指摘した安倍首相の発言は重要となる。でも、反・安倍政権を謳うマスコミ様は、このことを取り上げたくないらしい。

新型肺炎に関するニュースを優先することさえ不満で、本音は「さくらの会」の追求なのが見え見えである。ちなみに野党に飛び火しかねないIR(カジノ)の件は消極的である。

ついでだから書いておくと、現在アメリカではインフルエンザが大流行中であり、死者は7000人を超える。新型肺炎コロナウィルス以上だと思うが、何故にか日本のマスコミ様は、ほとんど報じていない。私見だけど、こっちのほうも相当に浮「と思う。

日本のマスコミ様の見識が、どの程度のものなのか、この件だけでも分かろうというものである。

コメント (3)
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