ヌマンタの書斎

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U20のGL予選敗退

2023-06-01 09:52:03 | スポーツ

あぁ、やっぱりやっちまったな。

期待された我が若き日本代表U20なのだが、アルゼンチン大会において予選敗退が決まってしまった。優勝候補の一角であるセネガルに勝てたのは良い。しかし、二戦目のコロンビアに負け、3戦目のイスラエル戦に至っては10人の相手に逆転負けである。実にだらしない。

実はコロンビア戦の敗戦時から、海外のサッカーメディアでは日本のU20チームの先行きを危ぶむ声は出ていた。チーム戦術が丸裸にされていたからだ。だからコロンビアチームの戦術変更に対応できずに敗戦したとされている。

そして呆れたことに、それは次のイスラエル戦でも改善されなかった。やはり、この世代は谷間の弱小選手ぞろいとの評判が上書きされてしまった。

未だ日本のスポーツ紙には出てないが、敗戦の原因の一つは富樫監督の国際試合での経験値不足だと思う。もう何年も若い世代の日本代表チームの監督やコーチとして実績ある富樫氏だが、実はアジア大会でしか結果を出せていない。

いや富樫監督だけでなく、他の日本人監督も同様だ。U20大会における予選リーグ敗退は三回連続である。いずれも日本人監督の下での結果である。

これを日本人選手の力量不足だと報じる馬鹿な記者もいるが、実に不誠実な報道だと思う。日本人監督のもとでは世界と戦いきれぬ若手も、Jリーグの外国人監督のもとでは活躍している。なによりも、海外のチームで活躍している現状を思えば、U20大会での敗退の責任が指導者にあることは明白だ。

これは監督だけの問題ではない。コロンビア戦の敗北後、日本チームの欠点を報じたサッカーメディアは、そのほとんどがスペイン語圏のものだ。果たして日本サッカー協会は、このスペイン語の記事を読んでいたのか、富樫監督らに連絡していたのか。

おそらくしていないと思う。そのくらい、日本サッカー協会の理事の質は低い。世界相手に実績を残せない監督を使い続けるのは、日本人コーチの技量向上のためであることは承知している。しかし、監督に丸投げして、協会の理事たちは観光気分で大会観戦している無様な様子は今も昔も変わりない。

これがジーコやザッケローニ、オシムならば二試合目の後、チーム戦術の立て直しをしていたはずだ。また世界の著名なサッカー記者や評論家に話を聞くなどして情報収集に努めたはずだ。でも富樫氏に、これを求めるのは酷だ。だからこそ協会がサポートするべきなのだがね。

そして大事な取材源である日本サッカー協会に対する批判的報道が出来ない日本の記者ども。私とて心ある記者が、日本サッカーU20のチーム戦術が丸裸にされていることを指摘している記事を、やんわりと書いていることは知っている。

でも、あくまで協会幹部に手心を加えた生やさしい記事だ。これでは日本サッカーは強くなれない。いくら選手が強化されても、監督コーチ、日本サッカー協会幹部そして、サッカーを報じる記者の質が向上しない限り、今後も敗退は続く気がしてなりません。

コメント
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