ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

通い猫アルフィーの奇跡 レイチェル・ワイズ

2023-06-28 09:16:36 | 

犬を飼うには覚悟がいる。

それが分かっているから、その覚悟に相応しい環境を用意できないがゆえに、40年以上犬を飼っていない。でも家に帰って、そのモフモフ感を味わい癒されたい願望はある。肉球をプニプニしたい人もいるが、私は毛皮ムクムク感を味わいたい方である。

しかし、朝から夜まで犬を孤独にさせておくのは嫌だ。広い庭があれば、2頭飼って遊ばせておくこともできるが、そんな余裕はない。庭どころか狭いベランダが精いっぱいなのだ。

別に一人暮らしの孤独感に悩んでいる訳ではない。この生活に慣れすぎて、同居人がいることのストレスに耐えられるかどうかのほうが問題なくらいだ。

それでも帰宅して、お家でモフモフ感を楽しみたい。なまじ子供の頃にワンコのモフモフ感を楽しんでいただけに、あの快楽は忘れがたい。でもなぁ~、下手すると私、ワンコよりも先に死ぬぞ。それはあまりに酷だ。私はたぶん病院で死ぬことになるはずなので、お家で一人寂しく待っているワンコの姿を考えると、迂闊には飼えない。

そんな悩みを抱えながら手にとったのが表題の本だ。

なに?通いネコって。おいおい、平安時代の貴族かよ・・・ところがどっこい、この本面白い。優しい飼い主であった老婆の死と共に住まいを追い出されたアルフィーが、苦闘の野良猫生活の末にたどり着いたのは、通いネコとして生きること。

複数の飼い主のもとを日々、渡り歩く理想の生活は果たして上手くいくのか。ちなみにこの本、シリーズ化されて現在7巻まで出ています。

私の家にも通い猫、来ないかしらん。そう思わせる幸福を運ぶ猫なんですよ。あぁ、シリーズを全部買いそろえたくなってきた。やばいなア~、蔵書を減らしたのに。

コメント
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