期待よりも不安のほうが大きいが、それでも長年の自民党政治の歪みを正す絶好の機会だとも思っている。
ただ、どうも最近不安を禁じえない。このままだと短命政権に終わると私は予想している。
戦後、親米路線を明確に打ち出した政権、例えば中曽根、小泉は長期政権を実現している。しかし、どの政党であったとしても反米を掲げた政権が長持ちしたことはない。ほとんどそのような指摘をする人は少ないが、これは戦後の日本のおかれた現状からして当然のことでもある。
日本は独立国である。それは間違いではないが、私の目には不自然に見える。国内に外国の軍事基地がある国はそう多くはない。あるとしたら、その外国の保護下にある国だと考えるべきだ。
ましてや、首都をとりまくように外国の軍事基地が配備されているなんて、あきらかに怪しいと思う。要するに一朝ことがあったら、あっという間に外国の軍隊に首都を包囲される。
歴史的な感覚で、この現状をみれば日本は形式的に独立国であったとしても、実質はアメリカの従属下にあると判断しても、そう間違いではないと思う。少なくとも軍事的に自立しているわけではない。
だからこそ戦後の日本においては反米的姿勢をみせる政権はすべて短命に終わった。具体例を挙げれば、まずは田中角栄だ。この人の場合、日本独自のエネルギー戦略の追求が、アメリカという虎の尾を踏んだと私はみている。
さらには細川内閣だ。対等の日米関係を求めたこの非自民政権は、10ヶ月持たずに謎の政権放り出しを行った。私は未だにこの政権放り出しの真の理由を知らないが、それでも反米姿勢が背景にあったと疑っている。
そして橋本内閣。この言語明瞭意味不明の政治家が、日本的言い回しでアメリカ国債の売却を匂わせた途端に、内閣退陣となった。その後のことだが、小渕の跡をドサクサまぐれに継いだ森首相は訪米して最初にアメリカ大統領に約束したのが、アメリカ国債を売らないことだとの話を聞いたことがある。
ミステリーやスパイ小説の好きな私だが、これらの内閣退陣がアメリカ・CIAの策謀の結果だとは思っていない。むしろ霞ヶ関や永田町の過剰反応による倒閣運動の結果だと勘ぐっている。
そこで鳩山内閣である。おそらくは悪意や敵意はないだろうが、如何せん理想が優先しすぎて現実がみえてない。岡田外相が最たるものだが、鳩山氏自身にも「日米対等」という虚像に目を眩まされている感が強い。
アメリカとて永遠の覇権国ではありえない。いつかは凋落するであろう。だが、それはまだ先の話だ。軍事的にも経済的にもアメリカから離反すべき時ではない。
自国の防衛戦略も描けない国とは、自分の足で立つことも出来ないと同意義だ。アメリカからの自立以前に、まず普通の国であることだ。スパイ天国の汚名を晴らすためにも情報管理の法制度は必要だし、緊急時における柔軟な危機管理の法制度も構築する必要がある。
アメリカに寄りかかり、すがり付いて碌を食みながら、対等面するのは醜悪に過ぎる。まずは日本の現状を冷静に自覚してみることだ。現状では反米は甘えに過ぎない。
屈辱に思うだろうが、それが厳然たる現実であり、むしろアメリカの堂々たる同盟国であることを宣言してみろ。それが出来たら民主党政権は長期政権足りうるだろう。そして現在、内閣はそれとは完全に逆行している。
このままだと、どこぞから漏れたスキャンダルで鳩山内閣総崩れになると思うね。
ただ、どうも最近不安を禁じえない。このままだと短命政権に終わると私は予想している。
戦後、親米路線を明確に打ち出した政権、例えば中曽根、小泉は長期政権を実現している。しかし、どの政党であったとしても反米を掲げた政権が長持ちしたことはない。ほとんどそのような指摘をする人は少ないが、これは戦後の日本のおかれた現状からして当然のことでもある。
日本は独立国である。それは間違いではないが、私の目には不自然に見える。国内に外国の軍事基地がある国はそう多くはない。あるとしたら、その外国の保護下にある国だと考えるべきだ。
ましてや、首都をとりまくように外国の軍事基地が配備されているなんて、あきらかに怪しいと思う。要するに一朝ことがあったら、あっという間に外国の軍隊に首都を包囲される。
歴史的な感覚で、この現状をみれば日本は形式的に独立国であったとしても、実質はアメリカの従属下にあると判断しても、そう間違いではないと思う。少なくとも軍事的に自立しているわけではない。
だからこそ戦後の日本においては反米的姿勢をみせる政権はすべて短命に終わった。具体例を挙げれば、まずは田中角栄だ。この人の場合、日本独自のエネルギー戦略の追求が、アメリカという虎の尾を踏んだと私はみている。
さらには細川内閣だ。対等の日米関係を求めたこの非自民政権は、10ヶ月持たずに謎の政権放り出しを行った。私は未だにこの政権放り出しの真の理由を知らないが、それでも反米姿勢が背景にあったと疑っている。
そして橋本内閣。この言語明瞭意味不明の政治家が、日本的言い回しでアメリカ国債の売却を匂わせた途端に、内閣退陣となった。その後のことだが、小渕の跡をドサクサまぐれに継いだ森首相は訪米して最初にアメリカ大統領に約束したのが、アメリカ国債を売らないことだとの話を聞いたことがある。
ミステリーやスパイ小説の好きな私だが、これらの内閣退陣がアメリカ・CIAの策謀の結果だとは思っていない。むしろ霞ヶ関や永田町の過剰反応による倒閣運動の結果だと勘ぐっている。
そこで鳩山内閣である。おそらくは悪意や敵意はないだろうが、如何せん理想が優先しすぎて現実がみえてない。岡田外相が最たるものだが、鳩山氏自身にも「日米対等」という虚像に目を眩まされている感が強い。
アメリカとて永遠の覇権国ではありえない。いつかは凋落するであろう。だが、それはまだ先の話だ。軍事的にも経済的にもアメリカから離反すべき時ではない。
自国の防衛戦略も描けない国とは、自分の足で立つことも出来ないと同意義だ。アメリカからの自立以前に、まず普通の国であることだ。スパイ天国の汚名を晴らすためにも情報管理の法制度は必要だし、緊急時における柔軟な危機管理の法制度も構築する必要がある。
アメリカに寄りかかり、すがり付いて碌を食みながら、対等面するのは醜悪に過ぎる。まずは日本の現状を冷静に自覚してみることだ。現状では反米は甘えに過ぎない。
屈辱に思うだろうが、それが厳然たる現実であり、むしろアメリカの堂々たる同盟国であることを宣言してみろ。それが出来たら民主党政権は長期政権足りうるだろう。そして現在、内閣はそれとは完全に逆行している。
このままだと、どこぞから漏れたスキャンダルで鳩山内閣総崩れになると思うね。