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チビが主役
富士見町は大勢の人が出て、今日は入笠湿原と登山口のお花畑の整備に忙しい。霧も深く、時折降る雨の中の作業には感心させられる。本当にみな熱心だ。
入笠山とひとくちで言っても、伊那市と富士見町では立地する条件が大違いで、また富士見町には通年営業のゴンドラという大いなる利点を備えている。が、これに来訪者を集約しなければならないという”枷・縛り”もあろう。その一方、伊那市側は、長年農協が牧場としてして管理運営してきたため、観光資源としての活用にはそれほど熱が入らなかった。もっとも一時、キャンプ場や山小屋、バンガロー、はてはスキー場の営業にまで手を伸ばしたこともあったやに聞くが。
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休憩中のお花畑の作業員
富士見側のゴンドラを利用する人の大半は、日帰りの客であり、それで足りる。しかし中には、入笠という中級山岳の自然にもっと深く接し、味わい、しまいには身も心も没入してしまいたいと思う人がいるかもしれない、イヤいるだろう。そういう人のために、伊那側の牧場内には、少々時代遅れの、飾らぬ山小屋とキャンプ場がある。
来てみれば分かる、深い森や草原、奔放な雲と空。夕暮れの山には湧いてくるような平安があるし、夜空には無数の星々が語りかけ、歌ってくれる。それも、きっと様々な言語で。
確かに伊那側は、富士見側のようにあまり整備は進んではいない。年配者には向かない場所やコースもある。しかし、それをよしとする人もいよう。そういう人のことを考えて 今日のタイトルは「それぞれの入笠」、としてみたが・・・。
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今日も静かなキャンプ場(A)
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、6月2日のブログをご覧ください。昼と5時前後には、管理棟の電話:0266-62-4122、でも応答いたします。すごい雨。これから下るのはウーン。