天気が良すぎた昨日の夕焼け
確かにN君、君の指摘は正しい。かんと氏の新兵器、いくらなんでもせめて闇の中に置いて撮るべきだったと。牧人はいろいろあってのう、余裕がないのだな、ウムー。
ところで、昨夜の星空は素晴らしかった。同夜、天体観測をしていたアマチュアの天文ファンの中で、ここ入笠牧場は突出した条件に恵まれていたはずだ。まさしく”Full of stars!" である。
因みにこの台詞は、名作「2001年 宇宙の旅」の中で、木星の近傍に浮遊していたモノリスに、宇宙飛行士デイブ・ボーマンが強行着陸をしようとした際に発した、人として最後の言葉で、そのあとこの映画(および本)は意想外な展開を見せていく。
1968年に発表されたが、SFの巨匠アーサー・C・クラークがストーリーを描き、それに並行するように、これまた映画の巨匠スタンレー・キューブリックが監督して映画化するという、大変に贅沢かつ珍しい作品。本と映画とでは、結末において違いを見せるが、二人の巨匠がそれぞれの個性を主張している。
後年クラークは、自分のことはこの作品ではなく、「遙かなる地球の歌声」で思い出してほしいという意味のことを
語っているが、どうだろうか。ただ、その気持ちは分かるような気がする。それだけこの作品に対しては、キューブリックと映画の存在・貢献が大きかったと言えよう。
SFに格別な興味もないし、さして読んでもいない。にもかかわらず、山が現在の暮らし方に繋がったように、「2001年 宇宙の旅」は、宇宙や星空を身近にさせてくれた。
霧が部屋の中まで入ってくる。爽涼感この上なし。
一雨あったし、夕焼けも星空も昨夜以上の期待が持てそう。しかし今夜は、後ろ髪を引かれる思いだが、かんと氏に後を任せて薄明の中、山を下ろう。
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