入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「春」 (2)

2016年03月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  新聞によれば、今冬はやはり暖冬だったと報じていた。「関東甲信 平年より1.4度高く」と、驚きもすれば納得もする。確かわが陋屋の水道が凍結したのも例年とは異なり、一度だけだった。
 昨日も書いたように、夜空からオリオン座が去ってしまうことを別にすれば、やはり春めいてくる陽気を日毎に感じられるようになるのはいい。冬の間中背負っていた重い荷物を下ろすようで、自然と気持ちも軽くなる。
 田畑の水を含んで黒々とした土が、春の日に暖められて黄土色に変わっていくころ、野山の木々が芽吹き出す。そういういつもの春が、またやって来る。

 入笠の春を人に語ると、小梨の花の咲くころはいつごろかとか、山桜やクリンソウなどの開花時期はどうだとか、よく問われる。ところがそれに対していつでも、曖昧な返答しかできないでいる。
 牧場の仕事も今年で10年目、このブログを始めてからも花鳥風月についてもっともらしいことを書いてきた。自然の移り変わりにはそれなりに敏感だったつもりだが、本当にそういう草花の時期のこと、のみならず樹木や野鳥についても、誠に疎いと認めざるを得ない。
 ああ今年も落葉松の芽吹きが始まったなとか、ウグイスが鳴くようになったぞとか、折々の季節の移ろいには人並みに反応しているつもりだが、それが去年はいつのころのことで、今年は早いとか遅いとか、そういうことは多分思わないし、考えない。今日の写真のような残雪と山桜の眺めは楽しみにしていても、別に早く来いと待っているわけではない。ユックリでいい。


 
 先日紹介した荊口種平小屋のURLです。  http://taneheigoya.ec-net.jp
コメント
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