入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「春」 (6)

2016年03月06日 | 牧場その日その時


  雨が降ってきた。これからは一雨ごとに春は本格化して、暖かくなる。3月は忙しい月で、出掛ける用事も増えるから、それらの予定を消化していけばこの月もすぐに終わってしまうかも知れない。気温も早春並に上がって、今日はストーブなしでも平気でいられる。
 5か月の休業の間に、隠岐と対馬には行っておきたかったが、また行きそびれてしまった。そういう土地がまだ他にもある。行かれずに、いずれの日にかそのことを悔いるのか、少しづつ年齢とともに諦めてしまうのか、まだ分からない。
 この2年ほど、旅らしい旅に出ていない。冬の間は炬燵の奴隷になって、ろくに運動らしいこともしなかった。一日いちにちが過ぎていくのをしっかりとブレーキを踏みながら暮らしている。読書とこのブログ、そして酒はいいブレーキ役になってくれてる。
 酒があまり効き過ぎるのは問題だが、そういうことは滅多にしかない。昨夜は、その滅多にしかないことが起きた。高校卒業以来初めて、7クラス合同の同級会が開かれ、懐かしい顔に出会うことができた。それでつい、3次会まで付き合ってしまったのだ。
 毎日のように顔を合わせていた者たちが卒業とともに離れ離れになり、それから長い年月が過ぎた。それぞれの人生を波乱に生きた顔もあれば、平凡に送った落ち着いた顔もあった。みんなすっかり年を取った。
 とくに女性は卒業以来初めて目にした顔が大半だったが、すぐ分かった顔もあれば、そうでない顔もあった。一度も話したことのない女性とも話した。別れ際、また10年後の再会を約したが、それまでは、交差することのない別個の人生をそれぞれがまた、平凡に歩んで行くだけだ。あの懐かしい時代を何度となく思い返してみても、もういろいろな可能性などこれからの先にはない。



 海老名出丸さん、ありがとうございました。早速、種平小屋のURL訂正しました。.http://taneheigoya.ec-net.jp
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