
清貧を旨とするも、酒は味でなく気分を嗜むものだから、値段に妥協してはいけないと戒めてきた。と言って、目の玉の飛び出るような高級ワインの話をしているわけではない。ビールと発泡酒とか、はたまた日本酒と合成酒のことである。
一応、プリン体がどうだとか言われても、頑なにビールを飲んできたし、日本酒もこれ以上頭がおかしくなっては困るが、普通の清酒と言われる酒を熱燗で飲んできた。量も概ね500CCの缶ビール2本と日本酒2合、ビールはチェイサー代わりで主役は日本酒としてきた。暑い夏でもこれは変えなかった。
ところが昨夜、得意のチキンのトマトソース煮という奴を作って食べたら、さすがに主役の日本酒を飲めなかった。それで飲んだのは500CCの発泡酒だった。完全に宗旨替えをしたわけではないが、最近発泡酒も飲むようになって、少々堕落した。これは、痛風を案じてくれる人が勧めてくれて、渋々飲んでみたら意外と悪くなかったからだが、しかし酒飲みが身体のことを気にして飲むくらいなら、いっそのこと酒など止めるべきだと思わぬでもない。

この鹿の角に生えたワインは銘酒
まあ、しかしそこまで過激にならずとも、ガンマーGDPも、痛風も、体脂肪も、つまらないから気にするなと言って、1日2合の酒と缶ビールを2缶飲んで、みんなにデクノボーと呼ばれ褒められもせず、苦にもされず、そういうものになった方がよいのかどうなのか、答えはまだない。
ひとつ発見したことは、早々に酒を切り上げると、翌朝トイレを急かされずに布団の中で心ゆくまで、あのまったりとした幸福感を味わえることだった。お試しあれ。
今日は入笠や山奥の隠れ家へでも行くつもりだったがサテ。