入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’16年「秋」 (58)

2016年11月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 明け方まで降っていた雨は、家を出るころには止んだ。そして昼近くになると、青空も見えてきた。それにしてもこんな気紛れな天候が、いつまで続くのだろうか。まだ紅葉は終わっていない。せめて4,5日気前よく・・・、とはいかないものか。
 上の写真と下の写真を見てもらいたい。よく晴れた日に、きょうのような霧のからむ森の写真を使う気になれないように、その逆の場合も同じで、うら寂しい雨の日に、下のような明るい写真を載せる気にはなれない。きょうは両方を経験した。



 そこで、牛もいないのに何をしているのかという質問になる。よく聞かれる。牛を管理する仕事は終わったが、この広い牧場の管理が残っている。例えば、入笠山の登山道と並行して牧柵が続いている。この牧柵が冬季の間に登山者によってズタズタに切られる。牧場内へは冬季であっても、許可なく立ち入ることはできないことになっている。にもかかわらずだ。
 同じく冬季に、水道管が破裂することがある。そういう場所は管を新しくしたり、そのために掘ったり、埋めたりをしなければならない。現在やっている場所は、管を埋設するためにツルハシで掘削していたら湧水が出てきてしまって、仕方がないのでその横に導水溝を掘っている。凍結のタイミングを逃さぬようにして、管を藁や籾殻で養生しようと思っているが、初めての試みで思う通りにいくかは分からない。
 第1牧区も、第3牧区も、まだ電気策に電気を通している。ギリギリまでそうしておくのは鹿対策のためだが、山を下りる前にはその雪対策を終えなければならない。その他、延々と続く牧柵の補修がある。牧場の管理人から、山小屋の自主管理人になれるのは毎年、契約が切れる11月19日過ぎとなる。それとて別に、嬉しくてするわけではない。ただ本当に山や星の好きな人たちに、ここを気に入ってもらいたいと願っている。
 もうひとつ、罠師はもう休業したいところだが、これも宿泊者の中には要望がある。昨夜帰りに大きな雄鹿と遭遇したが、あんなのと対決するのはもう勘弁してもらいたい。

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