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良い天気の日が続いている。このブログのタイトルも変え、気分もすでに冬へと移行しつつあったのに、偏屈だった天気が今頃になって妙な取り繕いを見せてくれている。落葉松を残して大方の木々の葉は落葉した。北アルプスも、特に後立山は、ほぼ冬の装いに変わった。ここも夜間は零度以下となる。遅きに失したという気がする。
だからこれも遅きに失したと言われるかもしれないが、敢えて・・・紅葉(こうよう)について(もっとも、都会はこれからとか)。
子供のころからともかく、赤く色付いた葉はモミジだと思っていた。ところが「オレもいるぞ」、「おれが親分だ」とカエデに言われた。それで以前にも書いたが(株)山と渓谷社の「日本の樹木」で調べてみようとして、あまりの種類の多さに投げ出した。
ところがきょう、毎日新聞の「ここで間違う」というコラムを読んでいて胸に落ちた。要するに秋になって草木の赤や黄色に色付くことを紅葉(こうよう)と言い、その代表がカエデと、モミジであるらしい。
そこで今度は問題のカエデとモミジはどう違うかということだが、譬えてみれば、「カエデ一家」にモミジという子分がいるらしい。モミジは若頭になれても親分ではないから、一家を構えることはできない。その代表がイロハモミジであり、オオモミジであり、ヤマモミジであるようだ。そしてこれらに、さらに改良された園芸種が加わる。だからここから先は、モミジの種類を見て覚えるしかない。そしてそれ以外はカエデ科カエデ属のいろいろな種類のカエデであり、これも興味があれば面倒でも見て名前を覚えるしかない。
ただし盆栽の世界では別で、葉が五つに切れ込んでいればモミジで、三つはカエデとなるらしい。これは単純で分かりやすい。
もう一言、紅葉(こうよう)とは、「秋に草木の葉が赤や黄に変わること」(日本国語大辞典)とあるから、必ずしも赤く染まった草木の葉ばかりでなく、黄色の葉も紅葉(こうよう)の仲間に入ることになる。山の歌で「黄葉(おうよう)」という言葉をそのナレイションの部分で聞き違和感を覚えたが、やはりこれはおかしいということになるだろう。ただし、それも「こうよう」と読むなら、さてどうなるのだろう?
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