日の光が明るい。春が少しづつ勢いをつけつつあるような暖かさを感じる。晴れ渡った空に、時折激しく聞こえてくるあの風の音も、追い立てられつつある冬の季節の抗いであろう。
この時期、毎年のように小さな白い花を咲かせていた「雪の下」が、今年はその姿を見せない。日の当たらない植込みの石の影に、春に先駆け控え目な花を一輪か二輪決まって見せてくれたものだが、花どころか、深緑のお馴染みの葉すらどうやら季節を待てず、花に殉じてしまったようだ。ささやかな季節の楽しみだったがそれがなくなってみれば、もう少し手をかけてやればよかったと、軽い悔いが残る。
今週末は上に行く。いつものように、宿泊者の来る1日前の24日に登り、3泊4日の予定となる。期待されている雪の状態が心配だが、天気予報によれば週の半ばに1日だけ悪くなるだけで、それ以後は来週も水曜日ごろまでほぼ安定するらしい。長野県は南北に長く、伊那谷はどちらかと言えば表日本の天候に近く、春に向かう今は比較的晴天の日が多い。1週間近い先の予報が当たれば昨年以上の雪不足になり、雪を期待していた人たちは落胆するだろう。それに代わる2案ばかりを考えてあるが、もし案内を頼まれたら大事なお客さんたちだが、さて応じることができるだろうか。
ふと、あの人を呼べば、天気は急変するかも知れないと思った。しかし彼は雪男ではない、雨男である。どしゃ降りの雨にでもされたらたまらない。ただ当人にすれば、大雨でも降らせることによって雪道を走行可能にし、1日も早く煌めく星々や星座と、久闊を叙したいところだろう。25日㈯、月齢28.12。美しい星空が期待できそう。クク。
木曜日の天気いかんでは、週末車で上がってみようかとも考えている。海老名出丸さん、大変ありがとうございました。
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