昨日は北原のお師匠と降る雪を眺めつつ茶を飲んだ。話題は当然芝平や、法華道のことになり、先日の本家・御所平峠から御所平にかけての雪道のことに話題がおよぶと、米寿を過ぎた師は、何とかしようと気があせるようだった。
これは、標識のひとつふたたつ付ければすむことだが、少し迷っている。同じように法華道で、アカマツや雑木から落葉松に変わる山椒小屋跡付近以降は尾根が消えて、広い森の中は雪が降ると、林道へ出るまでが分かりずらい。しかしこれもどうしたものか思案中である。過剰な道標の存在は賛否の分かれるところでもあるからだ。
山によっては、標高を100メートル毎に表示したりしている山道もある。小黒川林道から法華道に入り鹿嶺高原までの12.5キロの山道にも、1キロ毎に標示がある。
話が少しそれるが、以前2回ばかり、入笠から鹿嶺高原まで行く市主催の遊歩会が開かれた。それに備えてしたことだろうが、ビニールテープをこれでもか、というくらいに木でも藪でも手あたり次第に付けまくった。あまりに見苦しいので、これは撤去してしまったが、それほど事前の配慮をしたにもかかわらず、半対峠付近から山道を誤り、荊口へ下ってしまった子供がいたらしい。
すると翌年は、急きょ道を付け替えた。しかし皮肉にも、その結果かえって分かりずらくなり、その後知っているだけでも3組の登山者が、この峠手前で道に迷っている。
ついでに言えば、この市の主催する遊歩会はなくなった。ただし、この峠や、小黒川の川床に古道「石堂越え」の一部が通っていて、夏などは実に魅力のある、往復10キロそこそこの良い散策コースになる。遊歩会もぜひ、復活させてほしいものだ。
話を道標に戻すが、人工物が増えればそれだけ自然の景観に影響する。また、方位などを自己判断しながら進む楽しさも減る。少ない道標で、要所を外さないようにすることは、それほど簡単なことではない。
ともかくも以上の三か所、今年の課題としたい。
昨夜の雪で入笠も、法華道の様子も変わったことだろう。
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