入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」 (39)

2018年10月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前4時。昨夜10時にここに来て泊まる。きょうの撮影の予定が4時半に早まり、その連絡を昨日帰宅してから受けた。そうなると、家を3時には出なければならないが、寝過ごす心配がある。それで昨夜のうちに上がってきたのだ。途中、芝平の手前で道路が陥没していて、その時は通行できたが、通行止めになる可能性があると同夜寝ずの番に当たる作業員の話だった。昨夜はそれだけでは済まず、第2堰堤を過ぎた所でまたしても倒木。普段から用意してあるノコギリでどうにか難を解決できたが、夜の山道は何が起こるか分からないというこれは教訓であろう。



 昨日の小黒川林道、ここから10キロ強は未舗装で、北沢峠へ行くバスの出発点「仙流荘」へはさらに10キロばかり舗装された山道を走る。渓谷の美しいなかなか味わい深い林道であるが、地盤が不安定なために崩落が絶えない。加えてそこを走る材木の運搬車や工事用車両のせいで、道路は予想以上に荒れていた。自然の仕業に加え、皮肉なことにそこを守るはずの人の手でも状況を悪くしているのが実情のようだった。

 秋は至る所にあり、この谷を一日をかけて歩いたらさぞかし満足も大きかろうと思いつつ、いまだその機会を得てない。そういえば、"明治の伊能忠敬"と呼ぶに相応しい神足勝記を研究にしているO里氏はちゃんとこの谷を歩き、今は国有林に変わっているが、かつては御料林だった往時をしのぶよすが、石票を各所で確認している。
 東谷も一度は訪れたいと思っているし、白岩谷もそうだが、ともかくこの辺りは自然だけでなく、歩くしかなかった山の民の暮らしを彷彿とさせる雰囲気が残っている。

 もうすぐ昼になるが、雨はまだ大丈夫のようだ。撮影は順調か否かここからでは分からないが、あれこれのことを言ってきて、こっちもそれなりに気を遣う。長い半日。

 秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。


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