入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」 (59)

2018年10月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうはまた、昨日の呟きに反論するかのようなアッケラカとした快晴。奥穂は山頂だけが薄く雪が付いているように見えたが、ここから見たらそれほど離れていない槍辺りは、かなり積雪しているようだった。
 テイ沢や高座岩へ行く人たちだろう、伊那側にも幾組もの登山者の姿を目にした。そんな中、戸台方面から上ってきた20台ほどのバイク、その騒音が去ってようやくまた静けさが戻った。大勢で走ることに何か意味があるのだろうが、あれでは登山者や普通の車はしばらく騒音に耐えて、彼らの通過するのを避(よ)けているしかないだろう。

 第3牧区の電牧が、電圧計に全く反応しない。倒木ぐらいなら、電圧は落ちても多少の通電を感知する。こういう場合は、電気を通すリボンワイヤーと有刺鉄線がどこかで接触しているからで、その犯人はまず、鹿である。もうすぐ降雪のため、電牧は冬対策をしなければならないが、ここで鹿の侵入を許すわけにはいかない。牧柵の長さは2キロあるのか3キロあるのか、順次点検して不良個所を見付けるしかない。
 今春は見事としか言いようのないような白い花を咲かせたコナシだが、この性悪の木と、鹿さえいなければ、どれほど牧場管理は楽か分からい。電牧の不良個所もだが、その隙に牧区内に立ち入ろうとする鹿によって、通常の牧柵まで切断されている所が随所にある。牛はいなくても、牧柵の修理は続けるしかない。

 ここに使わせてもらっている撮影者名の入った写真は、どれもその本人にとっては大切な作品である。その努力、苦労を知っている者からすれば、例え撮影者の承諾を得た上の利用ではあっても、一言撮影者に「ありがとう」ぐらいは伝えてほしかった。

 今冬の小屋の営業を希望される方は、今から連絡いただけるとさいわいです。営業内容についてはカテゴリー別「冬季営業のお知らせ(29年度)」を参考にしてください。

 枯れ葉の積もった山道を歩きに来ませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。

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