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昨夜は雨。天気は回復するかと思ったがここに着いてしばらくするとまたしても降り出し、秋はまた一段と深まるばかりだ。
一昨日の続きになるが、夏を1年の頂点として捉えるなら、それが過ぎれば後の季節は次第に下降していくことになる。その過程にこの季節の「深まり」や衰退が感得されるわけで、この季節の趣、性格となっている。
上がってくる山道からは大分赤い色が目に付くようになったが、その眺めにもしかし、遠からず絢爛の中に衰退が現れてくる。というよりか実際には、この豪奢絢爛こそが凋落・衰退そのものの姿であるとも言える。そのせいでか、戦乱の世に、死に追い込まれた武将の妻たちの最期と、妙にこの季節を重ねてしまう。北条氏夫人、お市の方、細川珠、茶々・・・。
それにしても、林の中にカエデの類の多いことに気付くのは、遅い春に山桜に対して感ずるのと同じだ。自然の美しさ、尊さを言うなら、山にはこうした天然木をもっと残さなければならないと思う。
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K人君、元気そうで何より。時々、何かの拍子で君のことを思い出すことがある。標本が足りないかも知れないと不安を洩らしていたが、そんな稀種の採集が君の連日の努力の中にあったとは、実に良かった。今回は君と話していて愉快だったことは、年代の大きな差で、それがかえって面白かった。芝平のあの場所は、かつての住民の歴史を語る大切な場所で、北原のお師匠もそのことを知ればきっと喜ぶだろう。
きょうはこれから山奥氏の隠れ家に漁の裾分けを貰いにいくので、一応あの時の案内人だから、氏にも伝えておく。もちろん喜ぶと思うよ。また、暇の時でいいから、たまには通信を寄せられたし。「珍しいお名前」のK君にもよろしく。
秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。