昨日の「枯木の頭」から「林道高峰線」を下る案は、苦闘およそ1時間、まったく通勤には使えないことが判明した。雨によるぬかるみ、山道の寸断などが幾箇所にもあり、万一引き返すはめになったとしても、再びあの悪路を戻る気になれるだろうかと思ったほどだった。半分もそんな道を下って、下から来た軽トラと初めてすれ違った。恐らくキノコ狩り、それもマツタケだろうと思い声をかけたら、当たった。余計なことと知りつつも一応、これ以上は行かない方がいいと伝えておいた。彼らがこの悪路を通るのはせいぜいこの時季だけだろうが、毎日となったらたまらない。そもそも車が保たないだろう。2,3年前に通って以来だが、よほどのことがない限り昨日であの山道は最後にすると決めた。
そういったわけで現在、伊那側から来るのはかなりややこしい。にもかかわらず、それでも何台かの車が上がってくるのを見た。「今が一番いいですね」と言った中年の夫婦にも出会ったが、まさしくそうだろう。台風のせいで予約を取り消した人たちもいたが、それでも昨日そしてきょうと、ここを訪れた人たちはいい秋を堪能してくれたと思う。
これを過ぎれば次第に季節は衰退と、寂しさを深め、今の華やいだ雰囲気はなくなる。気温も下がれば、木々の葉も散るようになり、晩秋という一年で最も憂愁を感じ、もの思う時が来る。
TDS君通信ありがとう。昨夜は友人M君と飲むため松島まで電車で行き、電車で帰ってきた。いまではこれは、ハイカラという。たまには貴殿もそうしろ。天竜川を流れる川音が酔いの胸に沁みた。
秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
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