牛は面白い。昨日必死で探した37番は、きょうも同じ場所にいた。ただ牛たちはどうやってお互いが意思の疎通をはかるのか、4日一緒に上がってきた35,36番もそこにいた。畜舎が同じ牛は入牧してもしばらくは同じ群れを作る。ところがこの3頭の牛は、最初の日だけは心細そうに草も生えていないダケカンバの林の急な斜面にいたが、その後37番だけが別行動に出た。そして昨日、これら3頭はどのようにしてあんな場所に落ちつくことになったのか。
御所平にいた7頭の和牛は、全頭の畜主が同じではない。さらに、雷電様の20頭を超える群れの中には、御所平にいた牛と畜主が同じ牛もその仲間になっていた。2ヶ月も同じような状況に置かれれば人もそうだが、気の合う合わないが、牛たちの間にもできるのだろう。
そうそう、昨日は用事で里に下りた。夜と今朝と2回風呂に入ることができ、さっぱりした。来る時、昨夜忙しい思いをして調達した食料を忘れたことに気付き、HALの眠る墓から引き返した。ところが今度は、盆の棚経は辞退したが、少しばかりのお布施を寺に届けることに気を取られ、結局玄関にそれらを置いてきてしまった。
きょうはこんなくらいで、また明日。