入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「秋」(5)

2020年08月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 今朝5時半の気温は10度、驚く。2時間後の7時半現在、すでに気温は20度まで上がっている。太陽の偉力を否が応でも感じる時だ。つい「有難み」と呟こうとしてこの時季、"過剰な恵み"のせいで熱中症に苦しむ炎暑の下界を思い、その言葉を呑むべきと思ったのだが、さて。

 また、30秒に賭ける男女がやってきた。きょうは準備とテストで明日が本番になる。それにしてもいつもながら、その陣容に驚く。たくさんの人が関わり、それで成り立つ仕事のようだが、普段CMなどは軽く受け止めている部外の者にとって、あの30秒の世界がこれほど濃密だとは誰も思わないだろう。



 こういうことを呟くと、何のCMだとか広告主はどこだとか尋ねられることが多い。しかし、そういうことに関しては、これまた部外の人が考える以上に管理が厳しく、制作の段階ではこんな呟きの中でも控えることにしている。下にも、原則話さない。
 また、牧場のいい宣伝になるだろうとも言われるが、そういうことを期待してもいないし、撮影場所を明らかにすることを制作側に依頼したこともない。これは勝手な牧場管理人の判断だが、そういうことに惹かれて人に来て貰いたいとはかならずしも思わないからだ。ここを訪れ、気に入ったと思ってくれた人たちが訪ねてくれれば、それが一番いいことだと、少し頑なかも知れないが考えている。
 もちろん、だからと言ってやって来る人たちに条件など付けてはいない。ただ現在は新型コロナの問題があり、夫婦、家族、またはそれに準じた人たち以外、例えば友人同士で一つのテントを共用するのはお断りしている。
 夫婦と言えば、少し脱線してしまうが、長年連れ添った夫婦が、ようやく余裕ができたからと言って来られる場合い、その人たちに共通して感じるのは仲の良さである。普段一緒に暮らしているはずでも、ここに来ても話題は尽きないようで、不思議に思い尋ねたことさえある。
 今更そういうことをいくら学んでも遅く、残念ながら役には立たないが、自らを省みて思うことは多い。親の有難さは亡くなってから分かるなどと聞かされてきて、それを身に沁みて感じつつも、感謝するには遅きに失した人たちが親ばかりでなく他にもまだいる。

 すごいにわか雨だ。天が怒っている。本日はこの辺で。
コメント
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