入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「秋」(3)

2020年08月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝も6時少し前に起床。朝露が草に残っているうちにと考え、第3牧区で良質で栄養のある牧草を刈り、第1牧区の例の3頭のへそ曲がりの牛たちに持っていった。珍しくへそ曲がりたちはわずか20㍍ほどの距離ながら林の外にいて、中でも一番若い37番は、負傷した36番とのお付き合いにそろそろ飽きたようで、2頭よりかもさらに離れた草原に横になっていた。そして、ふてぶてしい態度で「また来たのか」というような迎え方をした。
 一番年齢のいった35番は、それでも36番が気になるのか気遣いを見せ、傍から離れようとしないのには感心した。問題の36番は、不自由な足を引きずりながらもこちらに近付こうとしたが、気が変わったのか途中で止めてしまった。昨日は午前も午後も、持っていった草にはすぐに反応したのに、牛の気持ちはいまだによく分からない。まあ、人にもそれは言える。
 鼻っ面まで一抱えの牧草を持っていってやったら、その草をすぐに口に持っていこうとせず、しばらくフウフウと鼻息を荒く臭いを嗅いでいた。こういう勿体を付けたような動作が、いかにもこの牛らしい。和牛の気位?と言っても、その評価は人間が付けたもので、牛にそんな意識はあるまい。ただ気性は乳牛よりか確かに強い。
 ともかくも、あの不自由な身で、36番も必死で生きようとしているようだから、当面は給餌を続けながら様子を見るしか他に方法はない。今朝一番でここへ上がってきた畜産課長も牛の様子を見てから、取り敢えず専門家のY氏に診てもらうことも含めて同意し、帰っていった。

 さてきょうは東部支所にも行かねばならず、これから必要なことを済ませ、久しぶりに家に帰る。風呂に入り、一夜明けたらまたここでの生活になり、来週の月曜日か火曜日までここでの生活が続く。
 いつもはそれほど意識しないがHALがいなくなり、それでこんなふうに暮らし方が変わるとは・・・。帰りに、小太郎とHALの墓にも顔を出すつもり。

 久しぶりに雷鳴がして、雨が降ってきた。ここの雷は天下一品、たまにはいい。
 本日はこの辺で。



 
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