Photo by Ume氏
慌ただしい日が続く。午前7時半、気温23度快晴。それでもここには初秋を思わせる爽やかな風が吹いている。久しぶりに、釜無山の登山口まで、その山域を歩くというTさんとFさんを送って帰ってきた。入笠山々頂は大分混雑しているようだが、富士見側もあの辺りまで行けば人気もなく、見事な原生林を見ることができる。しかし、そういう人は少ない。
釜無山は訪れるに値する山ではないし、そこから先の南ア北端の山稜を、ゴンドラに頼って上がってくる人たちに勧めてはもったいない(と言えば怒るだろうか)。それだから当分は、鹿の角拾いのためにあの原生林を根城にしているKが、クマとの遭遇に怯えながらも人知れず跋渉を重ねる、それでいい。観光と言う名の人集めの為に、無定見に自然が侵食され続ける昨今、山もそう思っているはずだ。
確かに「お前もその片棒を担いでいるのではないか」と言われれば、黙るしかないのかも分からない。ここにも山小屋があり、キャンプ場も制限付きながら営業している。ただし、無暗に人がくればいいなどとは思っていない。4か所ある幕営地に1組づつしか受け入れていないが、営利優先ならばこんなことはしない。偏屈な管理人の試行錯誤が続いている。
こんなことを呟いたのにはそれなりの理由がある。しかし、爽涼と吹く風に抗うようなことを、きょうはこれ以上呟かないでおく。空しい独り言になりそうだから。
SYさん、管理棟の風呂は壊れてしまいました。そのため、たまには里に下ることをご容赦ください。
本日はこの辺で。