一昨日のあの寒さは一体何だったというのだろう。今朝6時の気温は4度である。思わず「4度もある」と呟いてしまった。「最悪の事態は免れた」などと言ったが、やはり外の水場の水道管が破裂していた。とりあえず、目下のところは冬仕様にして、キャンプ場の隅にある集水場の本管から外へ水を流すようにしている。
水道の水が使えない不便さは、電波が届かない場所にいて携帯電話が使えないようなもので、いやそれ以上で、井戸水で炊事をしたり、台所に水甕を備えた昔しに逆戻りしたような気がする。それにつけても、昔の人は偉かった。
キャンプの予約が入っているし、牧を閉じるまでにはまだ約1ヶ月もある。夜は流し放しにすればよいから、せめて10月が終わるまでは水道の水が使えるようにしておきたい。どうせその後は一冬、凍結防止のため水を流し続けるのだから。必要と思われる部品だけは、昨日のうちに富士見に下りて買ってきた。
それにしても、水回りの問題は毎春、毎冬、あたかも行事のようにして起こる。そんな中、水源から遠路1㌔以上も、厳冬期でも水はここの集水場にこんこんと溢れ出るようにしてある。その苦労と努力は少し自慢してもいいだろう。以来、本管が破裂することもなくなった。
ナンテ、こんなことを言ってるとあれから何年も経つ。地震ではないがそろそろそんな事故が起きる時期に入っているかも知れない。
痛めたアバラ骨は左だと思っていたら、昨日から右が痛む。昨夜も、ネズ公にクマスプレーを見舞ってやり、そのせいで咳き込んでいたらかなりひどい。あと少しで予定していた追い上げ坂の草刈りは終わるが、まだ牧柵移動の大仕事が残っている。これでは支柱を抜いたり打ち込んだりの作業はしばらく諦めるしかない。
仕事をしていると、つい、自分の年齢を忘れている。若いころと同じ気分で動こうとし、そうしているる。おだてられて、自分で「斜面を平地のように歩く人」などと言ったりしたものだ。嗤う。
部品が足りなくなって今朝、富士見へ下ろうとしたら電話。体調不良でキャンプの予約を取り消したいとのこと。こういうこともある。仕方ない。お大事に。
カサコソと落ち葉が舞う音がする。コナシの葉も大分散った。しばらく天気は良さそうだから、残り少ない今年の秋を、眺め眺め尽くし、味わい味わい尽くしたい。
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本日はこの辺で。明日は沈黙します。