Photo by かんと氏
この夥しい数の星の棲み処であるアンドロメダ銀河、われわれ人類と似た生命体が存在するだろうか。約1兆個もの恒星を有しているとされ、そうであれば、その可能性は高いと考えたくなる。
しかし、あまりにも遠い。250万光年、遠過ぎる。アンドロメダから発せられた光が地球に到達するまでの時間は、ホモエレクトスが出アフリカを果たし、それ以降今に至るまでの時間を軽く越えてしまう。仮に高度な文明を花開かせた知性が今存在していたとしても、われわれがそれを知るのは早くても250万年先のことになる。そんな遠い未来までわれわれの方こそ、存続できるとは考えられない。
今夜また一人、星の狩人が来た。到着が遅かったのであまり愛想よく迎えなかったが、彼が星を目当ての来訪だと知り機嫌は直った。かんとさん他何人かしか、ここが星空観測にすぐれている所であることを知らない。やはり、知って欲しい人たちにここへ来て貰えたならば、もちろん素直に喜びたい。
これから幾日か、ここでもかんとさんが寒気に耐え、睡魔と闘った労作を紹介するつもりでいるからご期待を。さらに牧場の星空に関心のある人は、カテゴリー別の「入笠牧場からの星空」を検索して頂きたい。
いや、もちろん単純に美しい夜空に声を上げて喜ぶ人たちを歓迎しないわけではない。そんなことは露天風呂「星見の湯」の開設当時から伝えてある。あの人も、あの人も、多くの人たちがそれを大いに喜んでくれたのだから。
あなたの好きなプレアデス星団です。
In the vastness of space and the immensity of time,
it is my joy to share a planet and an epoch with Anney.
Carl Sagan
「三沢さん、三沢さんのために頑張ってガリレオ衛星を撮っているのですよ」、かんとさんの声で夢から覚める。本当に、勝手なことばかり言って申し訳ない。どうか犬のような者(犬が星を見るの意)のことなど気にせず、今夜は存分に星の狩猟を楽しんでください。
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本日はこの辺で。