連休の後半が始まった。covid-19への警戒心も少しづつ緩和され、各地の行楽地は多くの人で賑わっているようだ。昨日用事があって富士見パノラマリゾートへ行ったら、あっちはまったくの別世界、特に自転車に乗る若い人の姿が目に付いた。
当牧場の山小屋やキャンプ場も、きょうあたりからボツボツ予約が入り始めたが、それでもいつものように静かなもの、すぐ隣に知らない人のテントが張られるというようなことはない。
また、この間はあくまで山小屋とキャンプ場へ訪れる人を優先し、撮影など他の仕事は一切入れなかった。人気の露天風呂「星見の湯」の営業も再開でき、月齢も進んで(本日は12.8)さらによくなり、訪れる人を待っている。
牧守の仕事としては、6月初旬の牛の入牧に備えて、追い上げ坂に隣接する第2牧区の整備をやっている。長い間この放牧地に牛を出すことはなかったが、試みに昨年に牧区を縮小して和牛を中心に放牧してみたら、大いに使えることが分かった。
問題は、長い間にはカヤや実生から生えた落葉松などが草地一面に繁茂し、これらの処理には毎年のように多大な労力を要してきた。それでも今やッている仕事が片付けば、かなりの有望な草地が増えることになり、牧守にとって一番気になる草の心配はしなくてもよくなるだろう。
古い支柱や有刺鉄線を別の場所から持ってきて新しい区画を作り、荒れた草地を整備して放牧ができるようにする。根気の要る仕事だが、周囲の自然が、広大な眺めが、いい相棒になってくれている。今年はすでに山桜も咲いた。
今年もそのうち美味い物を作り、あそこの山桜の古木の下でささやかな花見の宴を張るのを楽しみにしている。大きな蒼穹の下でいい風に吹かれたら、きっと孤独の甘味は酒以上に効くだろう。
本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
本日はこの辺で。