入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「春」(45)

2023年05月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今鳥の声がした。空は穏やかに晴れていい朝を迎えた。1羽のハエが闖入し、その羽音に気を逆立てられたが、すぐに飛び去って、台所から凍結防止のために流しっぱなしの水道の音が聞こえてくるだけだ。ただし、それは鳥の鳴き声と同じく気に障らない。
 今年の山桜の開花は古い資料と比較すれば約3週間くらいは早く、まだ落葉松の芽吹きが始まったばかりだというのに、桃色の花が林の中に目立つ。
 この例からすれば、いつもなら6月にならないと白い花を咲かさないコナシの木も、今年は早いかも知れない。そういえば、今聞こえてきたウグイスの鳴き声もこの時季なら、まるで音程の狂った老歌手のような水準のはずが、すでにほぼ満点の域にある。

 外の日当たりの良い場所でチェーンソーの歯を研ぐことにした。カヤを刈り終えたら、今度は実生から生えた落葉松の伐採処理が待っているから、せいぜい切れ味をよくしておかなければならない。牧柵のバラ線張りもそうだが、そいう単純な仕事をしながら、いつもよりかも早い自然の動き、気配を味わう。
 2台あるチェーンソーのうち、古い方が起動しなくなってしまった。この便利な機械にはこういう問題がよく起こる、特に古いのは。昨年歯を新品にしたばかりだというのに、散々使えてくれたのだから諦めよう。



 それにしてもいい天気だ。2泊の予定で横浜から来たSさんと、5月の涸沢の話をした。剣も、北岳も、もちろん谷川もと、次から次と懐かしい山のことが後から後から思い出され・・・、いけない、故郷の山である西駒が岳や中アの山々を忘れては。それに、八ヶ岳の阿弥陀の西面のこと、奥又のこともと、尽きない。

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 本日はこの辺で。

 
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