ヤマナシ、そして早咲きのコナシの開花が始まった。コナシはこの木らしく、好き勝手に花を開き、なかなか他の木と歩調を合わせようとしないのはやはり性格なのか、つい、ある人の顔を思い浮かべた。
それでも稀に開花が揃った年などは実に見事なもので、牧草地に幾筋もの白い花の帯を見せてくれ、この時ばかりは性悪の善行を大いに讃えたくなる。山桜や他の草木と同じく、芽吹きも開花もいつもの年より早いが、さて今年はどうなるか。
コナシと言えば、一昨日に伐り倒した大木の始末を昨日の中に済ませることができた。後からあとから幾本もの枝が複雑に絡んでくるこの木の執念深さ、やはり、あの奔放、奇怪な枝の処理には手を焼く。
今回は1本だけだったから助かったが、道路にはみ出た徒長した枝の処理には時間もかかり、危険もともない本当に一時は途方に暮れた。今でも、その苦闘の後が残っているが、そんなことに気付く人などいないだろう。
切れの悪いチェーンソー、不安定な足場、高枝用のノコギリなど道具の不足、不備、それを扱う側の経験、技量不足などなど、よく何もなかったと思うほどだ。また何年かすれば同じ苦労をすることになるだろうが、もうその任を負うことはない。
きょうは20日に行われる入笠山の開山祭に備え、道路に落ちているカン拾いに行政、農協からも人が上がってくる。一人でも充分にできることで、そんなことに人を集めるくらいなら、先程の枝打ちもそうだが、側溝を浚うとか、もっとやって欲しいことはいくらでもある。
恐らく、そういう作業そのものよりか、関係者同士が顔を見せあって、交流を深めるというような目的があってすることだろう。目に付いた空き缶などはすでに拾ってある。
キャンプの予約をして来た人の中に、ここの星空の美しさを褒めてくれる人がいた。ここの"売り"にしていることに感心を持ってもらえて、もちろん歓迎を惜しまない。昨夜はそれで、久しぶりに自慢の夜空を眺めてみた。
南の空の低い位置に「サソリ」、東の高い位置に「白鳥」、「琴」、「鷲」で構成する「夏の大三角」、中天からやや西の空に「北斗七星」、そしてその柄の先にわが星「牛飼い座」の主星「アルクトゥールス」が赤味を帯た光を放って、堂々と見えていた。
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本日はこの辺で。