市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

情報公開に消極的なガスパッチョ東京ガスが強調する“既に説明済み”

2009-08-14 13:03:00 | 東京ガス高圧パイプライン問題
■東京ガスが群馬県安中市と高崎市で、群馬幹線Ⅰ期工事として施工中の高圧ガス導管埋設工事に関して、地元住民の意向を無視して、強引に子どもたちの通学道路や、地元住民の生活道路の真下を掘り返して、工期の延長や陥没など、多くの関係者に迷惑をかけている件で、当会はこれまで何度も東京ガスに対して、企業の社会的責任と、情報公開による説明責任の遵守を求めてきました。

 東京ガスは、それに対して、「平成20年1月まで、要望や意向をできる限り伺い本事業に対する理解を得るため、電話での質疑応答1回[8/25]、面談(訪問またはご来社)でのご説明4回[9/8,9/29,10/31,11/19]、ご質問への文書回答7通[9/13付,9/27付,10/12付,10/31付(2通),12/10付,12/21付]、施工現場のご案内1回[12/8]および地元説明会6回[10/18,10/19,10/21(3回),11/27]等、精一杯取り組んできたつもりだ」とか「その後の平成20年1月以降も、公開質問状に対して、10通[平成20年2/14付,5/29付,6/27付(2通),10/24付,11/21付,平成21年1/30付,4/28付,5/22付(2通)]の文書回答を行った」として、説明責任を尽くしていると主張していますが、実際には、意図的に当会の質問をはぐらかし、都合の悪い事項は、回答から外したまま、知らんぷりを決め込んでいます。当会では、東京ガスにこうした対応を是正するよう何度もお願いしましたが、そのうち、これが東京ガスに染みついた体質であり、外部から忠告しても是正されることは決してないことを痛感しました。

■このたびの、当会からの平成21年6月17日付けの公開質問状に対する、同7月31日付けの東京ガスの回答書をみても、相変わらず外部からの声に耳をふさぐ同社の体質が如実に示されていると言えます。では、その証拠を見てみましょう。
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群馬幹線Ⅰ期工事岩野谷地区内のガス工事の説明と実際の相違等について

【公開質問1】
地元説明会で貴社が配布した「天然ガスが運ぶ環境にやさしくより豊かな暮らし -群馬県線Ⅰ期計画概要-平成19年10月 東京ガス株式会社」というパンフレットでは、標準断面図として、地表から「路面表示器」「埋土砂」「標識シート」「「土被1.2m以上」「ガス管」「砂袋」「掘削幅1.1m以上」とあります。一方、貴社が平成20年5月ごろ、群馬県安中土木事務所に提出した「クリーンエネルギー 天然ガスを皆さまへ 高圧ガス輸送導管の維持管理 エネルギー・フロンティア TOKYO GAS 導管部・幹線グループ」によれば、標準的な断面として、地表から「路面ボックス」「集気管」「標識シート」「砂」「防護鉄板」「1.5m~1.8m」「漏洩検知ケーブル」「ガス管」「砂袋」「掘削幅」とあります。両者にはなぜこのような違いがあるのでしょうか。具体的にわかりやすく説明してください。とくに、ガス導管の埋設深度(土被?)の違い、集気管、防護鉄板、漏洩検知ケーブルなどの有無の違いは、なぜなのか。現在、安中市岩野谷地区で施工中の標準断面は、どちらなのか、など、疑問点にお答えください。
【東京ガス回答1】
 「クリーンエネルギー 天然ガスを皆さまへ 高圧ガス輸送導管の維持管理/エネルギー・フロンティアTOKYO GAS 導管部・幹線グループ」は、現在首都圏で供用されている高圧ガス輸送導管の維持管理について、道路上で工事を行う道路管理者様や他企業様を対象に取りまとめたものです。
 群馬幹線I期の標準的な断面は、平成19年10月の工事説明会にてお配りしましたパンフレット「天然ガスが運ぶ環境にやさしくより豊かな暮らし 一群馬幹線I期計画概要-平成19年10月 東京ガス株式会社」のとおりです。

<当会コメント>
公開質問で、質問内容を詳細に示して、訊いているのに、東京ガスは詳細事項について全く答えてくれません。これで「精一杯、地元説明に取り組ませていただいた」などと、地元住民の前でよくも胸を張れるものだと呆れてしまいます。それよりもっと呆れるのは、地元住民に配布した資料が、実は、道路管理者である自治体や、道路上で工事を施工する東電、NTT等の他の企業を対象にした資料とは異なる内容に作り替えてあることです。情報開示に消極的な東京ガスの体質を自ら宣言してくれました。


【公開質問2】
後者のパンフレットの3ページ目に「2 私達が守っているガス供給施設」として「導管材料」の説明があります。このなかで貴社は「なお、導管の外面には腐食防止のためポリエチレン、コールタール・エナメル等の塗覆装が施されています」と記していますが、コールタールのような有害物質を本当に使用しても大丈夫なのでしょうか。既に、コールタール系やタールエポキシ系の塗料は、産業界では使用禁止となっているはずですが、再度、ご確認ください。
【東京ガス回答2】
「クリーンエネルギー 天然ガスを皆さまへ 高圧ガス輸送導管の維持管理/エネルギー・フロンティアTOKYO GAS 導管部・幹線グループ」は、現在首都圏で供用されている高圧ガス輸送導管の維持管理について、道路上で工事を行う道路管理貴様や他企業様を対象に取りまとめたものです。
 群馬幹線I期の標準的な断面は、平成19年10月の工事説明会にてお配りしましたパンフレット「天然ガスが運ぶ環境にやさしくより豊かな暮らし 一群馬幹線I期計画概要-平成19年10月 東京ガス株式会社」のとおりです。

<当会コメント>
産業界で禁止の動きが既に進んでいる有害塗料の使用停止について、回答をはぐらかすところを見ると、環境に配慮したガスパイプライン事業という謳い文句は、ウソかもしれません。コストダウン優先で、訳知りで有害塗料の使用をしているとすれば、反社会的行為です。


【公開質問3】
貴社は、安中市野殿地区で、当初ガバナーステーションを計画し、その後バルブステーションに変更しているようですが、一方で、貴社は地元説明会で、東邦亜鉛へのガス供給について営業をかけている事を示唆しました。また、実際に測量も実施済みのようです。しかし、その後、一部の地元住民に対して、「東邦亜鉛のような企業に対しては、帝国石油しか営業できない。東京ガスは一般家庭にしか供給できない」と説明しています。つきましては、東邦亜鉛へのガス供給のためのルート計画はどのようになっていますか。また、東邦亜鉛への天然ガスの営業は実際に貴社がしているのですか。それとも企業へのガス供給は帝国石油しかできないのですか。そして、貴社は一般家庭にしかガスを供給できないのですか。
【東京ガス回答3】
本質問に対しては、平成19年10月31日付弊社文書「安中市北野殿地区における輸送用ガス管埋設工事に関する質疑について」の添付資料にて既に回答しておりますので、再度ご確認下さい。

<当会コメント>
東京ガスのいう平成19年10月31日付け文書「安中市北野殿地区における輸送用ガス管埋設工事に関する質疑について」の添付資料で回答した内容というのは、「東邦亜鉛さんが大きな工場をお持ちになってて私どももお客様になっていただければそれにこしたことはない。一応ご提案はさせていただいている。」というものでした。しかし、その後、平成21年になり、東京ガスは、一部の地元住民に対して、「東邦亜鉛のような企業には帝国石油、一般家庭向けには東京ガス」というように、デマケーション(棲み分け)の存在を示唆する発言があったため、公開質問で東京ガスに真意を確認したのですが、既に回答済みとされてしまいました。都合の悪い質問ははぐらかしたり無視したりする東京ガスの体質が確認できました。


【公開質問4】
貴社は、安中市野殿地区でバルブステーションを建設中ですが、その資材置き場は、農地を借りて使用しているようです。となると、農地法による転用許可を受けているはずですが、見やすいところにそのような標識は表示していないようです。実際にどのような転用許可を受けたのでしょうか。その場合、見やすいところに標識を張り出しておかないのは何故でしょうか。理由を教えてください。もし、農地転用許可を受けなくてもよいのであれば、その旨、理由を教えてください。
【東京ガス回答4】
当該地は、所定の手続きにより安中市農業委員会事務局より農地転用許可を受けております。

<当会コメント>
北野殿地区でほぼ建設が完了しているバルブステーションの資材置き場として、東京ガスが地元の地権者から借りている土地は農地なので、一時転用許可を受けているのであれば、農業委員会の転用許可証をきちんと表示した標識をわかりやすい場所に掲示しておくべきところを、掲示していないのは何故でしょうか?と質問しているのに、全く回答してくれません。この資材置き場となっている畑の所有者は、岡田市長の最大の政治資金供給元の地元新聞販売会社に長年勤務していて、岡田市長の熱心な支援者であることは地元住民はみな知っています。東京ガスが、なぜか、この場所を資材置き場として地権者から借りようとした時、既に農地転用許可取得済みという触れ込みでした。ところが、いざ借りる段になると、地権者から、「子どものために、ここを宅地化にするよう、ついでに手続きをしてほしい」という要求が突きつけられました。農地を農地以外に転用するとなると、かなり費用がかかります。東京ガスの群馬幹線建設事務所の建設担当次長も、バルブステーションの建設を請け負った東京ガスエンジニアリングの現場責任者も、この岡田市長のシンパからの要求を飲まざるを得なかったようすで、「かなりカネがかかるので、参ったな」と愚痴をこぼしていたという情報もありました。岡田市長から支援の密約を取り付けて、代表区長の同意書だけで地区住民への事前説明を不要とする便宜を図ってもらった東京ガスですが、うまい話には必ず落とし穴がつきものです。もっとも、わずか16キロ余のパイプライン敷設に総工費57億円もかけるのですから、浮いた地元対策費の一部を充当すれば造作ないことでしょう。もし、こうした地元情報が本当であれば、東京ガスが転用許可証を現場に掲示しない訳も、なるほどと理解できます。


【公開質問5】
次に、貴社が平成20年5月に群馬県安中土木事務所に提出した資料で「ガス供給施設の概要」という表紙を含めてA4版5ページとA3版の資料があります。このうちページ2で「(2)ガスの圧力、供給能力および供給方法」として、最高使用圧力:7MPa、供給能力:15.0万Nm3/h、供給方法:ガバナステーションのガバナ(整圧器〉にて所定圧力に減圧して供給します、とあります。貴社は、地元説明会で、最高使用圧力は説明しましたが、供給能力については質問に答えませんでした。ここで質問です。供給能力が毎時15万ノルマル立米の場合、ガス導管を流れるガスのスピードはどれくらいになりますか。
【東京ガス回答5】
流れているガスの圧力および温度によって変化しますが、秒速数mです。

<当会コメント>
これは単純計算で確認が可能です。15万ノルマル立米のガスが7MPa(約71気圧)の高圧状態になると、約2143立米となり、これが直径約50cm(すなわち断面積約0.19㎡)の導管を1時間で通過する場合には、毎秒2143㎥÷3600秒=約0.6㎥の高圧ガスが通過するので、秒速約3mということになります。高圧ガスの定義は、常用の温度で1MPa以上となり、現に1MPa以上の圧縮ガスのことを指します。また、高圧ガスの貯蔵は、第2種ガス(可燃性ガス)を1000㎥以上貯蔵する場合、30m以内が保安対象となり知事の許可が必要となります。通常、ダイビングや溶接などで使用する圧縮ガスボンベの圧力は14.7MPaなので、今回の東京ガスの導管圧力はその半分のレベルです。高圧ガスの貯蔵をボンベで行う場合には、147本を超えると知事の許可が必要となり、30mの離隔距離が必要になります。今回、ボンベの半分程度とはいえ、毎秒43ノルマル㎥の高圧ガスが、集落の中にある生活道路や通学道路の地下1.2mを秒速約3mで通過するわけですから、安中市の岩野谷地区の約2キロの範囲にあるガス導管内には、常時、2万8000㎥のガスが貯蔵されていることになります。また、温度上昇によりガスの体積は大きく変化するので、圧力にも影響します。阪神淡路大震災では、ガス管に全く問題はなかったと東京ガスは説明しましたが、地震や水害等で、土砂崩れや地滑りなどが発生しても絶対安全だと言い切れるのでしょうか。災害時の通報や避難、補償について、地元と災害防止協定を締結してほしいと住民が願うのはそのためです。


【公開質問6】
ページ2の「(3)ガスの供給施設の設置位置及び設置方法」で、「(a)設置位置(ii)他埋設物との離隔距離 原則として60cm以上とします」としていますが、地元説明会のとき、貴殿は1m以上離隔距離をとらなければならないので、地元住民が提唱した碓東小学校の北側の道路へのガス導管埋設は、東邦亜鉛の重金属処理水の放流用ヒューム管と十分な離隔距離が取れないことを理由に、不可能であると主張しました。離隔距離の根拠と、正しい数値を教えてください。
【東京ガス回答6】
ルート選定につきましては、平成19年11月27日に開催した「岩野谷地区第4区説明会」で配布致しました「ガス輸送導管建設工事についてのご質問と回答について」等、再三にわたり貴殿へご説明いたしましたとおりです。なお、離隔距離については、平成19年11月19目に貴殿と面談した際に、「溶接および溶接の継ぎ目の塗覆装だとか人間がする仕事がある。そのための空間としてパイプの他に60cmの空間が必要」とご説明しております。

<当会コメント>
東京ガスの回答によると、パイプの継ぎ目の接続作業を地下で行うために離隔距離が決められているとのことです。となると、あらかじめ地上で接続したあと、一括して埋設すれば、作業性の向上により工期短縮やコストダウンに役立つ上に、離隔距離も小さくできることになります。実際の工事でも、実際には他の構造物から60cm以内に近接した個所も見受けられました。その観点から、当会は、交通量の少ない農免道路や市道へのルート変更を提案しました。そうすれば、一括埋設工法により、離隔距離を最小限にすることができるためです。一旦埋設すれば、ほぼ半永久的にそのまま維持されるガス導管ですから、工法の工夫によりいくらでもルート選定の可能性を広げることができるはずです。にもかかわらず、当会が提案した代替ルート案を、東京ガスはことごとく拒否しました。ステークホルダーの意見を聞くふりをして、最初から聞く耳をもっていなかったのです。
 一例として、「交通規制の影響を被る対象人口(歩行者、ドライバー)についての見解について、代替ルート確保の観点も含めてお聞かせください。特に碓東小学校交差点とその前後の北野殿から岩井への藤井坂についてお願いします」との質問に対して、東京ガスは地元説明会で「対象人口(歩行者)の多寡に関わらず、歩行者用通路を確保致します。対象人口(ドライバー)については、各道路の交通量及びピーク時間帯といった利用状況の特徴としてとらえ、道路形状の特徴等と併せてそれらに即した交通規制方法を設定します」などとトンチンカンな回答をよこしました。


【公開質問7】
「(a)設置位置(iii)埋設深度1.2m以上とします」とありますが、前述のように、1.5m~1.8mという数値も存在します。埋設深度の違いと理由についてわかりやすく説明してください。
【東京ガス回答7】
「クリーンエネルギー 天然ガスを皆さまへ 高圧ガス輸送導管の維持管理/エネルギー・フロンティアTOKYO GAS 導管部・幹線グループ」は、現在首都圏で供用されている高圧ガス輸送導管の維持管理について、道路上で工事を行う道路管理貴様や他企業様を対象に取りまとめたものです。
 群馬幹線I期の標準的な断面は、平成19年10月の工事説明会にてお配りしましたパンフレット「天然ガスが運ぶ環境にやさしくより豊かな暮らし 一群馬幹線I期計画概要-平成19年10月 東京ガス株式会社」のとおりです。

<当会コメント>
具体的な質問内容を示しても、東京ガスは、このように、既に説明済みだとか、資料として配布済みだとして、丁寧な回答説明を避けるのが常のようです。


【公開質問8】
「(b)設置方法(iii)標示および防護 道路法施工令に基づき導管明示テープを設置し、導管の上部に標識シートおよび防護鉄板を設置しますとありますが、「導管明示テープ」というものはいったいどのようなものですか。どこにも説明がないため、教えてください。また地元説明会では説明のなかった「防護鉄板」というものは、実際に設置してあるのかどうか、あるいは部分的に設置されているのか、ならばどの場所に設置している、あるいは設置していないのでしょうか。
【東京ガス回答8】
「導管明示テープ」とは、企業者名、埋設年度等を印字したテープで、ガス管の外側に巻きつけています。「防護鉄板」は開削工法にて施工した全区間に敷設しています。

<当会コメント>
こうして疑問点を質問すると、既に対応済みという趣旨の回答をよこすのが、東京ガスの特徴です。


【公開質問9】
ページ3において、「(4)ガスの供給施設の構造(a)導管(ii)防食 技省令第47条及び解釈例第103条に基づき、次のような防食措置を講じます。(ハ)電気防食 放電陽極法または外部電源法により電気防食を行います」とありますが、「技省令」「解釈例」というのは、どういう基準、あるいはルールなのでしょうか。また「放電陽極法」「外部電源法」の違いを含めてそれぞれの防食メカニズムを教えてください。
【東京ガス9】
①技省令
 「技省令」とは、ガス事業法第28条の規定に基づいて制定された「ガス工作物の技術上の基準を定める省令」を指しています。
②解釈例
 「解釈例」とは、「ガス工作物の技術上の基準を定める省令」を満たす具体的な仕様規格の一例を、国が解釈例として示したものです。
③流電陽極法
 貴公開質問状では「放電陽極法」との記載がありましたが、「流電陽極法」の誤記かと思われます。
 流電陽極法とは、土中に設置した陽極と埋設導管を電線で結び、陽極金属との電池作用により防食電流を得るものです。埋設導管に設置する陽極としてはマグネシウム陽極が一般的です。
④外部電源法
 外部電源法とは、直流電源装置の正極側を土中に設置して電圧を加え、電極から地中を経て埋設導管に防食電流を流入させるものです。
 なお、平成19年9月29日に貴殿と面談した際にも、防食方法については説明させて頂いております。

<当会コメント>
今回の回答で、ようやくガス事業法に基づくガス工作物の技術上の基準を定める省令、そして、その基準を満たす具体的な仕様規格の例を示した情報があることがわかりました。
まず、ガス事業法第28条はガス工作物の維持等を定めたもので「一般ガス事業者は、一般ガス事業(一般ガス事業者がガス導管事業又は大口ガス事業を行う場合にあつては、そのガス導管事業又は大口ガス事業を含む。以下この節において同じ。)の用に供するガス工作物を経済産業省令で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。」とあります。
また、技省令第47条は防食措置を定めたもので、「導管には、設置された状況により腐食を生ずるおそれがある場合にあっては、当該導管の腐食を防止するための適切な措置を講じなければならない。」とあります。この「ガス工作物の技術上の基準を定める省令」(技省令)については、http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12F03801000111.htmlからダウンロードできます。
ガス工作物の技術基準の解釈例第103条とは、http://www.nisa.meti.go.jp/text/gasuanzenka/160812-1.pdfの資料のページ89と90に掲載されています。
防食対策について、平成19年9月29日の東京ガスの説明というのは「建設期間中でも犠牲陽極としてマグネシウムを仮につけて防食する。ただし最終的に全線つながった後については、電気防食をかける。外部電源法により、決められた区間に外部電源を設置して強制的に電気回路を設ける」と説明がありました。しかし、メカニズムについては、今回はじめて説明を受けました。
流電陽極法と外部電源法のメカニズムは次に示されています。http://www.jisf.or.jp/business/tech/civil/corrosion/electric.html。それによると、
電気防食:腐食環境中に設置された電極から防食すべき金属材料に直流電流を通電することによって、金属を腐食しない電位にまで変化させて防食する方法を電気防食といいます。
通電には、防食される金属よりも卑な(低い)電位をもつ溶解(腐食)しやすい金属をとりつける方法(流電陽極法)と、不溶性(難溶性)電極を設置して直流電圧を印加する方法(外部電源法)の2通りがあります。
流電陽極法:鋼より卑な(低い)電位をもつアルミニウム系(原則的に海水の場合)、マグネシウム系、あるいは、亜鉛系合金からなる流電陽極を被防食体にとりつけ、両者の電位差による電池作用を利用して被防食体に防食電流を通電する方法。
外部電源法:腐食環境中に設置した電極と被防食体の間に外部電源から電圧をかけて、電極から電解質を通じて防食電流を被防食体に通電する方法。


【公開質問10】
また、「(ニ)他の構造物とは電気的に絶縁します」というのは、どういう意味ですか。貴社は、地元説明会で、信越線の敷地沿いに埋設してはどうかという地元住民の提案に対して、「鉄道の信号電流が、防食面等で好ましくない影響を受ける」と見解を述べ、線路沿いの敷設を拒否しました。電気的に絶縁されれば、信号電流に対しても、絶縁可能と思われますが、なぜ、地元説明会では、線路付近は防食上好ましくないといったのか、その理由をご説明ください。
【東京ガス回答10】
ガス管の外面に施された絶縁性の商いポリエチレン製の塗覆装により、他の構造物と電気的に絶縁します。
軌道敷内の軌道に沿ってガス導管を埋設する際には、軌道の安全確保上の問題があります。仮に埋設したとしても維持管理上好ましくありません。またルート選定につきましては、前記の5.をご覧下さい。

<当会コメント>
東京ガスの理由説明はこのように、その都度、ころころ変わります。信号電流の問題は絶縁でクリアできるとして、今度は、鉄道敷内の軌道の安全確保上の問題があると言ってきました。維持管理上好ましくないから鉄道敷内は問題だとしていますが、いずれにしても、地下を推進工法やシールド工法で掘削して導管を設置すれば、何の問題もないことは、国道でも実践済みのはずです。ちなみに、上豊岡町では信越線をガス導管が推進工法で横断している場所もあります。


【公開質問11】
「(b)ガバナステーション設備 ガバナステーションにはガバナ、緊急遮断装置等のバルブ及び保安施設等の設備を備えています」と記載していますが、野殿にあるバルブステーションはどうなっていますか。
【東京ガス回答11】
野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
この時期になって、東京ガスはようやく北野殿地区に建設をほぼ終えたバルブステーションについて、説明をしてきました。放散設備がバルブステーションに設置されるという説明は住民説明会で配布されたパンフレットには記載がありましたが、放散塔という施設についてはひとことも説明がありませんでしたが、今回のたった2行だけの説明にも放散塔という言葉がありません。2年前の住民説明会で、写真やイラストで、なぜ説明できなかったのか不思議です。


【公開質問12】
「(6)ガス漏洩検知装置、感震装置、緊急遮断装置等の保安施設及び消火施設の設置状況(a)保安施設(i)ガス漏洩検知装置 ガスの圧力変化を各ガバナステーションからテレメーターにより本社防災・供給センターに常時電送し、それらの変化を24時間監視します」と記していますが、野殿にあるバルブステーションはどうなっていますか。
【東京ガス回答12 】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。しかし、肝心の情報開示は決して応じません。このダブルスタンダードの姿勢は早急に改善願いたいものです。


【公開質問13】
「(ii)感震装置 必要に応じて感震装置をガバナステーションに設置します」とありますが、野殿に設置するバルブステーションはどうなっていますか。
【東京ガス回答13】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
ここでも、東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。しかし、肝心の情報開示は決して応じません。このダブルスタンダードの姿勢は早急に改善願いたいものです。


【公開質問14】
「(iii)緊急遮断装置 緊急遮断装置を、各ガバナステーションに設置します」とありますが、野殿のバルブステーションはどうなっていますか。
【東京ガス回答14】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
ここでも、東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。しかし、肝心の情報開示は決して応じません。このダブルスタンダードの姿勢は早急に改善願いたいものです。


【公開質問15】
「(b)消火施設 各ガバナステーション、群馬支社及びパトロール車には消火器を配置します」とありますが、野殿のバルブステーションはどうなっていますか。
【東京ガス回答15】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
ここでも、東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。しかし、肝心の情報開示は決して応じません。このダブルスタンダードの姿勢は早急に改善願いたいものです。


【公開質問16】
ページ4で、「(7)ガス漏洩防止及び放散の方法(a)ガスの漏洩防止(iii)路線パトロール 定期的に路線上を巡回し、他工事の有無、道路状況、橋架管、ステーションについて点検を行います」と記載していますが、住民説明会では毎日路線パトロールを行うと説明しています。「定期的というのは、「毎日」という意味でしょうか」
【東京ガス回答16】
 路線パトロールは、埋設環境、他企業による工事の施工状況等に応じて定期的に実施します。なお、工事説明会でもご紹介したとおり、他企業による工事が頻繁な地域の既設高圧パイプラインについては毎日のパトロールを実施しています。

<当会コメント>
あれっ、住民説明会等では、通学路の直下に高圧ガス管を敷設するに当たり、「子どもたちの時間に合わせて防犯を兼ねた路線パトロールをする予定であることを、学校を訪問して、校長や教頭先生にも提案している」とメリットを強調して説明したのではなかったのでしょうか。ずいぶん、東京ガスの説明のニュアンスが後退しています。また、「定期的」という定義について、具体的な回答が今回もありません。


【公開質問17】
「(v)その他 ガス導管の沈下測定と電位測定を定期的に行います」とありますが、ガス導管の沈下測定はどの箇所を、どの範囲で、どういう方法により、どんな頻度で行うのでしょうか。また、電位測定のやり方も教えてください。その場合、どの個所を、どの範囲で、どんな頻度で実施しますか。
【東京ガス回答17】
 工事説明会でもご説明したとおり、全線について一定区間ごとに土壌との電位差や地表面との相対変位などを年に1回以上測定します。

<当会コメント>
東京ガスは、国道陥没事故のため、現在でも、毎週末、トランシットを担いで、国道18号線のレベル測定を実施しているようですが、岩井地区の県道下を推進工法で掘削中のため、この場所も心配です。また、開削工法のルート部分では、1年以上も自然転圧期間をとり、凸凹道のまま放置していたので、十分地盤の転圧が済んだはずですが、今後、最低年1回の沈下測定をどのような方法で行うのか、東京ガスの回答にはまったく触れられていません。


【公開質問18】
「(b)放散の方法 万一ガス漏洩を生じた場合には、緊急遮断装置を閉止するとともに、放散設備により、ガスを大気中に放散します」と記していますが、地元説明会では、こうした操作はすべて中央制御室から遠隔操作で行うという説明でした。ところが、地元の一部の住民に対して、貴社は、緊急遮断装置とガス放散のための一連の操作は、現場に巡回のため訪れて、周辺の様子をみて、人力で操作すると説明しました。いったい、どっちが正しいのですか。
【東京ガス回答18】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
ここでも、東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。ガスしゃ断装置についての質問に対しても、「なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。」という説明だけで、有事に、機側か遠隔か、どっちで操作するのか、運用基準については全く触れようとしません。


【公開質問19】
「(8)緊急時における緊急遮新装置等の作動方法 緊急遮断装置は遠隔操作で作動するとともに、現地でも作動できるようにします」と記しています。前項の質問とも関連しますが、いったいどういう運用方法を採るつもりでしょうか。「また、停電時には予備電源による開閉を可能にします」とありますが、遠隔操作の場合、停電時にどうやって予備電源を起動させるのでしょうか。
【東京ガス回答19】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
ここでも、東京ガスは、個別の質問に対しても、包括的に回答してくるので、一見、それぞれの個別質問に丁寧に回答しているかのような錯覚を起こさせますが、実際には、巧妙に質問内容をはぐらかして、回答したことの事実だけを強調して、開かれた企業イメージを演出したがります。ガスしゃ断装置についての質問に対しても、「なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。」という説明だけで、有事に、機側か遠隔か、どっちで操作するのか、震度5弱の場合と震度5強の場合ではどう異なるのか、など、運用基準については全く触れようとしません。


【公開質問20】
「(9)緊急時における連絡通報設備の設置状況及び道路管理者等への連絡体制 群馬支社及び各ガバナステーションには加入電話、専用電話又は無線通信機を設置します。また、路線パトロール車及び群馬支社には無線通信機を設置し、相互に連絡がとれるようにします。連絡体制は現在検討中であり、決まり次第報告致します」とありますが、4月16日未明の国道陥没事故では、初動は高崎警察で、貴社は対応が遅れたと、聞いています。その後、どのように連絡体制を改善しましたか。また、野殿のバルブステーションにおける連絡通報設備や連絡体制はどうなっていますか。
【東京ガス回答20】
 野殿に建設中のバルブステーションは大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備等を設けます。この施設を建設することにより、ガスの圧力を24時間365日遠隔監視すると共に遠隔操作によるガスの遮断と安全な放散を行なうことが可能となります。
 バルブステーションは、下記のような設備を有する施設となる計画です。
 名 称 / 役 割
①計測室 / 計測したガスの圧力情報などを管理する装置や弊社維持管理拠点との通信機器を収納するための建物です。
②ガスしゃ断装置 / ガスの流れを制御する設備(バルブ)です。なお、ガスしや断装置は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
③放散施設 / 緊急時等にガスを大気中に安全に放散する施設です。なお、放散施設は、弊社維持管理拠点からの遠隔操作が可能です。
 また、貴殿もご参加頂いた平成19年10月に間催した工事説明会でご説明したとおり、停電時に瞬時に非常用電源に切り替わります。

<当会コメント>
東京ガスは、防災と安全に関する基準や内部対応ルールについては、どうしても外部に情報を出したくないという姿勢がここに示されています。


【公開質問21】
「(10)自衛消防組織等の保安管理体制の状況 ガス事業法第30条の規定により定めた保安規定に基づく保安管理体制により、保安の確保に万全を期します」と記していますが、貴社の自衛消防組織について、詳しくご教示ください。また、緊急時の連絡通報体制や保安管理体制の関連で、地元との災害防止協定の締結についてはどうお考えでしょうか。
【東京ガス回答21】
 保安管理体制は保安規程により定められています。なお、弊社保安規程に関する事項につきましては、外部への開示をご容赦いただいております。
 災害防止協定に関するご質問につきましては、平成20年2月14日付および11月21日付の弊社文書にて回答いたしましたとおりです。

<当会コメント>
東京ガスは、防災と安全に関する基準や内部対応ルールについては、どうしても外部に情報を出したくないという消極的な姿勢がここにもはっきりと示されています。


【公開質問22】
添付図にある地図で、BVS(ブロックバルブステーション)とVS(バルブステーション)、それにGS(ガバナーステーション)の違いを、とくにBVSとVSとの相違を判りやすくご教示ください。
【東京ガス回答22】
 平成19年10月に工事説明会にてご説明したとおりです。当日にお配りしましたパンフレット「天然ガスが運ぶ環境にやさしくより豊かな暮らし 一群馬幹線I期計画概要一平成19年10月 東京ガス株式会社」をご確認下さい。

<当会コメント>
当該パンフレットには「主な建設仕様」として「○ガスの減圧および遮断設備」で、次の記載があるのみです。
・ガバナステーション(略称:GS)-本ラインから各地区にガスを供給するため、ガスの圧力を下げる機器(ガバナ)を設けた施設です。なお、ガバナステーションにはガス遮断バルブ、ガス放散施設等も設置します。
・バルブステーション(略称:VS)- 大地震等の緊急時に備え、ガスの流れを遮断するバルブ、およびガスを大気中に安全に放散する設備を設けます。
しかし、肝心の質問のBVSとVSとの違いについて、説明がありません。情報開示すると、なにか都合の悪いことがあるようです。


【公開質問23】
最後に、なぜこのような素晴らしい情報があるのに、関係住民に開示せず、役所だけに提出するのでしょうか。ワケを教えてください。
【東京ガス回答23】
 これらの情報等については工事説明会や貴殿との面談等でご説明してきたものと認識しております。

<当会コメント>
なんども情報開示をお願いして、その都度、不具合を指摘して、改善案を示唆しても、相変わらずこうした返事しか返ってきません。だから、CSR、コンプライアンス室からのきちんとした反応を期待してきたのですが、それももはや絶望的です。


■東京ガスは、当会への直接説明や、住民説明会を通じて、これまでに何回も説明済みであることを強調していますが、実際はどうだったのか、この後も、検証していきます。

【ひらく会・東京ガス高圧導管敷設研究班】

コメント
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