■渋川市ではスラグ砕石の使用状況をHPで公表しています。
○渋川市HP最終更新日2015年6月24日:スラグ砕石使用状況↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/suragusaiseki.html
○スラグ砕石使用実態調査結果一覧↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/documents/suragu01.pdf
上記のスラグ砕石実態調査一覧表の調査番号37に、施工場所:大崎緑地公園遊歩道、地区:渋川(大崎)地内、施工形態:敷砂利、施工年度:H9年度があります。市民オンブズマン群馬が誇る特別調査チーム「リットン調査団」は、お盆返上調査に続き、この大崎緑地公園を本日、現地調査を行いました。調査団によれば、これまで多くの有害スラグ不法投棄現場を見てきた調査団員のつわもの達も、「この現場は恐ろしい」と口を揃えて、武者震いしたそうです。さっそく、報告いたします。

↑大崎緑地公園に来ました。この公園は、遠くに車を止めて、長い自転車道を歩いてこなければならないのですね。車が通れる道に接していません。徘徊老人は疲れちゃいました、不思議な公園ですね。↑
この公園の場所はこちらです。↓
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↑北側から見た公園の全景です。すぐ横が利根川、奥に見えるのが関越高速道路です。しかし車道に接していない公園って不思議ですね。↑

↑出ました!お馴染みのカラーコーンにバリケード・・・ここが変だよ、渋川市!ところで、ここのカラーコーンには「関係者以外の方は立ち入らないで下さい」の張り紙が巻かれていませんね。手抜きでしょうか?↑

↑「お知らせ」は有りました。スラグ砕石に基準値を超える「フッ素」が含まれているそうです。早く関係者の方が立ち入って、有害物質を撤去していただけないでしょうか?↑

↑公園の中は遊歩道になっています。何度も言いますが、入園者の皆さんはかなり離れたところから歩いてくるので、公園の中は疲れて歩かないのでは?↑

↑遊歩道の砕石は、角張り・黒光り・白斑点・サビ浮石のオンパレード。有害スラグに間違いありません。しかも、生一本!↑

↑別の公園入口。こちらのカラーコーンには“遊歩道に立ち入らないでください”の張り紙が貼ってあります。遊歩道を超えて川まで有害スラグ道が続いているようですね。↑

↑遊歩道との交差点?一見すると、コンクリートのように見えますが、なんと全て生一本有害スラグ!この先どうなっているのか、川まで行ってみましょう!↑

↑なんだ~~こりゃあ!川のすぐ近くまで有害スラグが続いているとは。ちょっと待って・・・この遊歩道、ものすごく長いよ~~!北の端まで川を戻って、撮影してみることにしよう。↑

↑な、なんとまあ~~~川の堤防のすぐ脇に大量の有害スラグが捨てられてあるんです。車が入らないのに車道のつもりなのでしょうか??ここが変だよ、渋川市!↑

↑コンクリートの堤防の上に500mlのペットボトルを置いて撮影してみました。有害スラグが30cm~50cmぐらい盛ってある”(-“-)”。大量すぎて恐い~~、すぐ隣は利根川だよ~~。↑

↑角張り・黒光り・白斑点・サビ浮だらけ。有害スラグだ!↑

↑ところどころ、噴火したようになっています。活断層なのかも!?↑

↑あちこち、隆起し、噴火したようになっています。やはりスラグは土木資材としても使い物にならない廃棄物なのだ!↑

↑しかし、いったいどこまで繋がっているのでしょうか?この背筋の寒くなるような光景をみれば、♪スラグは続く~よ~どこまでも~♪などと歌っている場合ではありません。こんなに大量に不法投棄された現場を見るのは初めてで、まさにここは産業廃棄物最終処分場と同じです!台風で川が荒れたらどうなるのでしょうか?いくら押し固まっていても、隆起して噴火したようになっているところから崩れ始め、濁流にもっていかれてしまうのではないでしょうか!ここが変だよ、渋川市!↑
■スラグ不法投棄の現場馴れしてきたリットン調査団の面々も、さすがにここの有害スラグの多さにはビックリさせられたそうです。
渋川市のスラグ使用状況調査をみると、この大崎緑地公園は平成9年に施工されているとあります。今回の有害スラグ問題の発端となったスカイランドパークという遊園地の駐車場が平成8年~9年にかけて施工されているので、ほぼ同時期に施工されていることになります。
調査団のレポートにもあるように、車道に接していない公園というのは、その必要性に疑問が湧いてきます。
確かに、群馬県を縦断するように設置された自転車道には面していますが、サイクリストの休憩に、これ程広い公園は要りません。また、この付近は工場地帯で、巨大な施設がひしめきあっている場所ですので、公園はそもそも立地条件上、似合いません。
そして、公園の外の堤防に沿って、大量の有害スラグがまるで車道を造るように盛ってあるのは、実に不可思議です。公園の芝生のために施工した養生砂の下は一体どうなっているでしょうか?そう思うと、空恐ろしくなってきます。
■お盆休み返上調査で渋川市内各所と、そして今回の大崎緑地公園を調査しました。これらの場所の立地条件と、有害スラグの不法投棄の有様を見ていると、大きな疑惑が湧いてきます。
それらを列挙してみると、次のとおりです。
<疑惑その1>
渋川市では、行政側が公共工事を立案するたびに、あれこれ設計を変えつつ、実質的にスラグ不法投棄場所を確保して、大同特殊鋼に提供していたのではないか?あるいは、そもそも大同の脅しに屈して、有害スラグの最終処分場を造る必要に迫られて、公共工事を計画したのではないか?その際、有害スラグ最終処分場だと市民に見抜かれてはまずいから、スカイランドパークや緑地公園など公共施設にカモフラージュしたのではないか?
<疑惑その2>
スカイランドパークの舗装が、膨張したスラグの影響で凸凹になってしまったことから、補修工事を余儀なくさせられた際に、またもや有害スラグ混合上層路盤材を使ってテスト施工をさせてしまう渋川市の対応を見るにつけ、ブラック大同特殊鋼が有害スラグの捨て場所に困り、「渋川工場を閉鎖して根拠地の名古屋へ撤退」をチラつかせ、時の首長に、高額納税者の立場を駆使して、不法投棄場所を提供するように迫ったのではないか?
※当会注:有害スラグ混合上層路盤材テスト施工については、次のブログ記事参照。
○2015年2月9日:大同有毒スラグ問題を斬る!…ここが変だよ渋川市「テスト施工の結果は無残!」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1527.html
<疑惑その3>
渋川市では、学校の構内にさえも有害スラグが不法投棄されていることを見るにつけ、子ども達の安全より、大同様の立場を優先する歴代首長の歪んだ方針が、大同特殊鋼にさらなる犯罪行為を助長させる結果を招いたのではないか?
等々、あながち荒唐無稽とは思えない疑問や疑惑が湧いてくるのは、当会だけなのでしょうか?
■しかし、この期に及んでは、大同特殊鋼には、渋川市からの撤退はもはや許されません。なぜなら、きちんと有害スラグ問題の真相解明と実態調査、そして責任の明確化と原状の復元措置、さらに再発防止策の徹底実施をおざなりにしたままで渋川市から撤退を画策しても、移転先の自治体において、ブラック大同・特殊鋼部門は住民の反発に遭い、受け入れ拒否を通告されてしまうのは明らかだからです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】