市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・物質工学科アカハラ事件の調査に関する公開質問に依然未回答

2017-02-10 22:03:00 | 群馬高専アカハラ問題
■これまで電子情報工学科の学科長による陰湿なアカハラ行為が取りざたされた群馬高専では、2年間に3名の尊い寮生の命が失われていますが、情報公開の不徹底で、真相究明と責任の所在がおざなりになったままとなっております。こうした中、群馬高専のアカハラの実態調査の結果、あらたに同校の物質工学科でも悪質なアカハラ事件が発生していたことが明らかになったことから、市民オンブズマン群馬では2016年12月19日に公開質問状を提出し、同12月26日(月)午前10時30分に回答を求めて当会代表が同校を訪れたところ、「学校として、別紙に記載された内容について、事実関係を確認しているところであり、その結果を踏まえ、対応を判断したい。(事実関係の確認を終えていない段階では、これ以上のことは申し上げられない。)」とするメモを桜井総務課長から手渡されました。この経緯は当会の次のブログを参照ください。
○2016年12月29日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・物質工学科のアカハラ事件の公開質問で学校側から3行回答
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2194.html#readmore
 本日、久しぶりに同校に電話をしたところ、桜井総務課長からは「引き続き調査中なので、現時点ではそれ以上のことは答えられない」という返事をもらいました。

 当会からは、「願書受付も終わり、2月19日の学力選抜試験と同22日の合格発表が終われば、時間的に余裕が出るでしょうから、調査のほうもはかどるでしょうね」と水を向けましたが、桜井課長からは「試験だけではなく卒業式も控えており、業務量は依然としてハイレベルの状況にある」という趣旨の説明がありました。

■そこで群馬高専のHPをチェックしてみたところ、「平成29年度入学者選抜願書受付状況について」と題するページに「→入学案内(本科)」とあり、ここをクリックしたところ、「平成29年度 一般選抜入学願書受付状況」という表を見つけました。これによると、再来週の2月19日(日)に実施される学力選抜試験には、次の志願者数が記録されています。

*****平成29年度 一般選抜入学願書受付状況*****PDF ⇒ 20170203h29nxiwtiqnj.pdf
                         平成29年2月3日現在
        1/30(月) 1/31(火) 2/1(水) 2/2(木) 2/3(金) 一般受付合計
機械工学科    7(0) + 17(1) + 9(0) + 2(0) + 0(0) = 35(1)
電子メディア工学科  5(17) + 17(2) + 4(2) + 1(0) + 0(0) = 27(4)
電子情報工学科  23(3) + 12(2) + 3(2) + 1(0) + 3(0) = 42(7)
物質工学科    4(0) + 15(3) + 3(0) + 3(0) + 1(1) = 26(4)
環境都市工学科  11(2) + 11(2) + 2(0) + 1(0) + 1(1) = 26(5)
  計      50(5) + 72(10) + 21(4) + 8(0) + 5(2) = 156(21)
**********

■ちなみに前年度、すなわち平成28年度(2016年度)の出願者のデータを調べたところ、次の情報が見つかりました。

*****2016年度 高専・私立高校 入試結果 【群馬県】*****
http://www.ikushin.co.jp/school/PDF/00510.pdf
                      (株)育伸社 入試情報センター
平成28年6月24日現在 *(  )内の数値は,全体で公表される場合の内数をあらわします。
<学科数と募集人数>
○全体
学科数:5学科、募集人数:200人
○学科別
学科名         募集人数
機械工学科       40人
電子メディア工学科   40人
電子情報工学科     40人
物質工学科       40人
環境都市工学科     40人
○平成28年度
群馬工業高等専門学校の平成28年度のデータを表で示す。
○推薦
=====群馬高専の推薦選抜=====
            志願者数  受験者数  合格者数  受験倍率
機械工学科       26    -      15    1.73
電子メディア工学科     19    -      15    1.27
電子情報工学科       26    -      15    1.73
物質工学科         29    -      15    1.93
環境都市工学科       20    -      15    1.33
(受験倍率=志願者数÷合格者数)
=====群馬高専の学力選抜=====
            志願者数  受験者数  合格者数  受験倍率
機械工学科       42    -      26    1.62
電子メディア工学科   31    -      26    1.19
電子情報工学科       67    -      26    2.58
物質工学科         42    -      26    1.62
環境都市工学科       26    -      26    1.00
(受験倍率=志願者数÷合格者数)÷合格者数)
**********

■このことから、平成28年度の志願者数と今年平成29年度の志願者数を比較してみました。すると次の通りになります。

*****出願者数の変化*****
           平成28年度   平成29年度  前年度比
機械工学科       42  -  35  =   -7
電子メディア工学科   31  -  27  =   -4
電子情報工学科       67  -  42  =  -25
物質工学科         42  -  26  =  -16
環境都市工学科       26  -  26  =   ±0
**********

 上記の計算式に間違いがないかどうかは群馬高専に確認してみないと本当のことはわかりませんが、前年度より出願者数が軒並み減少しており、とくにアカハラ事件の舞台となった電子情報工学科と、今回新たにアカハラが発覚した物質工学科がともに2桁の出願者数の減少ということで、なにか因果関係を感じざるを得ない数字となっています。

 当会では引き続き、物質工学科のアカハラ事件に関する学校側の調査と、その結果の公表を学校側に求めてゆくとともに、アカハラ情報不開示処分取消のための行政訴訟を通じて、アカハラ事件に学校側がどのように対処してきたのかを学校側が自ら公表することにより、開かれたキャンパスの実現に向けて微力ながら全力を尽くしてまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント (4)
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