市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有毒スラグ問題を斬る!…もしや税金ドロボーか?国交省は密かに税金を(一旦)使い有害スラグを撤去?

2017-02-19 22:58:00 | スラグ不法投棄問題
■「2017年3月19日に全線開通することになる」と国交省が発表した上武道路は、さながら「有毒スラグ街道」の異名をほしいままにしています。この有害スラグ街道について、ところどころ、国交省は密かに有害スラグを撤去しているように見受けられます。この有害スラグの撤去費用はどこから捻出されているのでしょうか?たとえ一瞬だとしても、我々の血税が使われることは、行政代執行の手続きが無い限り許されるものではありません。そこに国民に対する背任行為はないのでしょうか?皆さんといっしょに検証してみましょう。

上武道路環境対策その1工事で発生した産業廃棄物の保管場所の看板。盛り土に不法投棄された有害スラグをほんの一部撤去すると思われる工事?であるのに、なぜコンクリートなどを砕いた「がれき類」を装っている?のか。看板をよく見ると「がれき類 H25 上武道路田口改良工事で路体盛り土に使用した盛土材」と書いてある。盛土材なら産業廃棄物にしなくても、日輪寺改良その8工事等にもっていけば良いのではないか?どうせその8工事でも盛り土に有害スラグが混入していたのだから!盛り土なら廃棄物処理費用をかけなくてもほかの工事で使えるのではないか!税金の無駄遣いも甚だしい。会計検査院様は一体をしているのだろうか?これが看過されるのであれば、会見検査員様の目は節穴と言われても過言ではあるまい。


上武道路環境対策その2工事の様子。こちらも同じく盛り土を撤去していたが、産業廃棄物の保管場所の看板すら見当たらなかった。地域住民は有毒物質で苦しんでもお構いなしなのだろう。

 詳しくはこちらをご覧ください↓↓
〇2016年10月20日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・国交省によるゴマカシの極み「上武道路環境対策工事」は謎だらけだ!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2148.html#readmore

■この上武道路環境対策工事には、どのくらいのお金が動いているのでしょうか?ネットで調べたところ、次のURLをご覧ください。↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000654811.pdf
**********
上武道路環境対策その 1工事
群馬県 前橋市 261日間 一般土木工事 高崎河川国道事務所 群馬県高崎市栄町6-41 2016/7/13 萬屋建設(株)
群馬県沼田市上原町1 756-2
一般競争入札 有 予定価格185,814,000 契約金額176,904,000落札率 95.20%

上武道路環境対策その 2工事
群馬県 前橋市 ~ 群 馬県 北群馬郡 吉岡 町
262日間 一般土木工事 高崎河川国道事務所 群馬県高崎市栄町6-41 2016/7/12 宮下工業(株)
群馬県前橋市石倉町5 -14-9
一般競争入札 有 予定価格180,457,200契約金額 167,400,000 落札率92.76%

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■なんと3億4千万円もの血税が投入されています。この金額は更に膨らんでいるかもしれません。この環境対策工事が有害スラグ撤去を目的としているのであれば、大きく分けて次の2つの問題が指摘できます。

①なぜ「H25上武道路田口改良工事で路体盛り土に使用した盛土材」を産業廃棄物として撤去しなければならないのか?
②もし有害スラグの撤去であるなら、廃棄物の撤去について行政代執行でもないのになぜ国の予算を使えるのか?


 それぞれの問題について、解析してみたいと思います。

①盛土材撤去について

 「H25上武道路田口改良工事で路体盛り土に使用した盛土材」は、通常ならほかの工事場所に運び、また盛土材として使用するそうです。そうであれば、廃棄物として処分する必要はまったくないはずです。なぜ「がれき類」という産業廃棄物として処分したのでしょうか?
 実際には現在、大同特殊鋼の有害スラグが処分されている遮断型最終処分場に運ばれたようです。廃棄物として処分する謎に加え、有害スラグについて廃棄物の分類である「鉱さい」としてなぜ処分しなかったのか?ということについても大変疑問です。
 はっきり言えることは、国土交通省はどうしようもないガチガチの隠ぺい体質で、自己浄化能力に関しては話にならないほどお粗末ということです。この不可解な処分について、国土交通省のお役人様の責任を追及するべきでしょう。


盛土の撤去の様子。なんと上武国道の端っこの一部だけを掘削撤去している。これは歩道部分のアスファルト舗装が薄いので、後にスラグが膨らんで隆起しひび割れを起こしてしまうことを想定したものではないだろうか?本線部分はアスファルトが厚いため撤去していない。なんとも姑息な、お役人様の責任逃れ目的の工事であることか!

②予算の使い方について

 盛土材の撤去は、上武道路内の他の工事で使用できるので廃棄物ではないはずです。不逞の輩によって盛土に廃棄物を不法投棄されたというのであれば、その廃棄物の撤去に、なぜ国の予算を使えるのでしょうか?国で廃棄物を撤去しておいて、不法投棄の原因者に費用負担させるなら行政代執行の手続きが必要となってくるのではないのでしょうか?

 そうであれば、上武道路環境対策その1・2工事については、入札にかかわる費用や利息なども原因者に負担を求めるべきです。内々に大同特殊鋼と協定を結び、費用負担を求めることなどがあったとすれば、言語道断です。

 きちんと手続きを踏んで国民に分かるように予算を使う。

 こんな当たり前なことができないお役人様など、日本国民は必要としていません、今すぐ職を辞していただきたいのです。


路体盛土を掘削した跡を、じっくり見るとなんと有害スラグだらけだった!

■この上武道路環境対策その1・2工事のほかにも、有害スラグ撤去工事と思われる工事が行われています。


工事名:H27上武道路他環境整備工事
 工事場所:群馬県太田市武蔵島町~群馬県前橋市上細井町外5箇所
と思われる環境整備工事。


 この工事も有害スラグを撤去していると思われます。どのような予算で工事が施工されたのでしょうか?

 後に大同特殊鋼から費用負担を求めることになっているのであれば、住民にきちんと経緯を説明したうえで行政代執行の手続きが必要です。

 群馬県内の国土交通省の工事は何から何まで説明がつかない事ばかりです。

 前橋渋川バイパス終点方の謎の工事はこちらを参照してください↓↓
〇2015年11月9日:大同スラグ問題を斬る!・・・国土交通省の謎の工事に迫る(その1)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1793.html
〇2015年11月10日:大同スラグ問題を斬る!・・・国土交通省の謎の工事に迫る(その2)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1794.html
〇2015年11月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・国土交通省の謎の工事に迫る(その3)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1795.html
〇2015年11月12日:大同スラグ問題を斬る!・・・国土交通省の謎の工事に迫る(その4)調査を振り返って
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1796.html

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

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