■埼玉県熊谷市から前橋市に至る国道17号バイパスの「上武道路」(40.5%)が2017年3月19日に全線開通することになると国交省が2月3日に発表しました。ところがこの上武道路は、さながら「有毒スラグ街道」の異名をほしいままにしています。これに関連して、昨年2016年10月20日、国土交通省高崎河川国道事務所は「工事中の盛り土から鉄鋼スラグに類似する不純物が見つかった」と発表しました。後に、この不純物は鉄鋼スラグであることが公表されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6c/092f5389ef2994d4a832982c682fdf01.jpg)
↑有害スラグの利活用にたけた池下工業が受注した日輪寺改良その8工事。有害スラグ入り盛り土をきちっと撤去してくれたのだろうか?工事を請け負うときに共通仕様書などを守ると約束したはずだから、当初から「スラグ入り盛り土を使用する」と届け出をしていないのであれば、約束どおり撤去していただきたい。契約を守って工事をしてほしい。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ca/fcca3898708c8bebbf20ab5d8bbefc69.jpg)
↑この工事の下請けをしていたのは(株)佐藤建設工業。日輪寺改良その8工事では、やはり有害スラグが適度?に混入されていたようだ。土壌環境基準を超過しないように、注意深く盛り土とスラグの量を調整していたようだ。↑
■この2016年10月の上武道路にスラグが不法投棄された事件について、群馬県議会で調査結果の報告が行われたようです。その資料が当会に情報提供がありましたので、見ていきましょう。(当会にて文字お越しをしました、誤字脱字などがありましたら、ご一報ください)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/47/be08383b5d556384342de90fedf56195.jpg)
4
**********PDF ⇒ tcnhs.pdf
平成28年12月7日
環境森林部廃棄物・リサイクル課
産業廃棄物係
国道17号上武道路工事現場から鉄鋼スラグに類似する
不純物が発見された件に関する調査結果について
平成28年10月20日付け国土交通省関東地方整備局高崎河川工事事務所は、国道17号上武道路の工事現場で鉄鋼スラグに類似する不純物約10個が発見されたことを発表しました。これを受けて、当該工事の建設材料の納入業者等に対し廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)に基づく調査を行ってきたところ、その結果は次のとおりです。
1.調査経過等
①立入検査(廃棄物処理法第19条第1項)
・平成28年10月21日(株)佐藤建設工業
②報告の聴取(廃棄物処理法第18条第1項)
・平成28年11月28日(株)佐藤建設工業
大同特殊鋼(株)
2.調査結果
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
②(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「石合資材置場」(渋川市小野子地内)入口付近に鉄鋼スラグが散在していたことから、県職員立会いの下、同資材置場に保管中の砕石を撤去させ元の地盤まで掘削したが、鉄鋼スラグは確認できなかった。このため、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
⑤(株)佐藤建設工業又は同社の役員等が所有又は使用権原を有するその他の土地についても調査したが、他に鉄鋼スラグは確認できなかった。
3.事業者に対する指導
(1)(株)佐藤建設工業に対する指示
① 撤去した鉄鋼スラグを含む土砂・砕石(約304㎥)について適正に処分し、その結果を報告すること。
② 村上採石場の鉄鋼スラグ使用箇所付近からは、県が指示するまで採石等の出荷をしないこと。
③(株)佐藤建設工業が使用し、又は使用していた土地の総点検を行い、未確認の鉄鋼スラグの使用箇所又は未使用の鉄鋼スラグの保管等がないか確認し、その結果を報告すること。
(2)大同特殊鋼(株)に対する指示
①(株)佐藤建設工業が鉄鋼スラグを使用した箇所の環境調査を実施し、その結果を報告すること。
4.使用箇所の解明及び環境への影響について
① 鉄鋼スラグが発見された上武道路の工事箇所が前橋市内であったことから、廃棄物処理法及び土壌汚染対策法を所管する前橋市に対し、県から調査結果等の情報を提供した。
② 今後とも鉄鋼スラグの使用箇所の解明を進める、あらたに使用箇所が判明した場合は、これまでと同様の方法で環境調査を行い、その結果を速やかに公表する。
③ 判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、今後も継続して、地下水等の常時監視のなかで、環境への影響について監視を行っていく。
**********
この報告を読むと、様々な疑問が噴出しますが、今回は調査結果①を見ていきましょう。
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。 採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
特に注目されるところは次の箇所です。
「『村上採石場』の場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。この補修のためのスラグが天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。」
これほどまでに、佐藤建設工業の行状を信用してよいのでしょうか? さらに、
「天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。」
となっていますが、実際にはこの2年半余りの間にものすごい数の盛り土材が出荷されているのです。「終盤の平成28年10月になってたまたま混入した」などという説明をいったい誰が信用するでしょうか?
また、この報告には、上武道路工事以外には有害スラグ混入砕石は出荷されていないことが強調されています。
その一方で、当会には、過去に佐藤建設工業関係者の話として、(株)佐藤建設工業の出荷する盛り土材は100のサイズしかなく、天然砕石(山砕300-0)でも名だけ変えるのみで、中身はすべて天然砕石(山砕100-0)であるという情報が伝わってきました。事実、その情報のとおり、上武道路を見ると佐藤建設工業が納入した盛り土材は、すべて100ミリサイズであることが分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ab/41dd6bf72d179d0aef18f244295ec401.jpg)
↑佐藤建設工業が納入した上武道路の盛り土材はすべて100ミリサイズでガラガラだった。↑
詳しくはこちらご覧ください
〇2014年9月5日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・国交省技官への質問5「子どもたちへの影響は?」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1385.html#readmore
■このように、県議会での報告では、「上武道路以外には有害スラグは混入していない」と報告されていますが、100ミリサイズの天然石が出荷されていれば、報告書にある天然砕石(山砕300-0)と名前は違えども、品物は同じであるので、有害スラグの混入が疑われることになります。
当会に提供された情報には、別の資料も含まれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/13/6d777309265b915525f373972114bf9a.jpg)
↑再生砕石について「RC-40・RC-100が入手困難だ」として「切込砕石40-0・裏込砕石100-0を使用したい」とする工事打合せ書。本当に入手が困難だったのだろうか?佐藤建設工業はリサイクルの許可を取り消されたので、リサイクル品を作ることができなくなったために、便宜をはかったのではないだろうか?↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/ae/4f888a7314f47fdd714b0fbdf8957606.jpg)
↑「裏込め砕石100-0」という“天然石”の試験結果報告書。↑
■この「裏込め砕石」という“天然石”は、ブロック擁壁の裏側に詰め込む天然石ということのようですが、佐藤建設工業の天然石は100ミリ以上の大きいサイズは1種類しかなく、すべて同じ品物であるということです。
となると、上武道路工事と同時期に施工されたこの工事についても有害スラグの混入が疑われるのではないでしょうか?群馬県民の安全安心を考える時、有害スラグの混入のおそれのある建設資材は全てリストアップして、全量を撤去していただきたいのです。
■情報提供のあった工事打合せ書には、次の記載があります。
「再生砕石について 表記について、当現場で使用する『RC-40・RC-100』の入手が困難な為、「切込砕石40-0・裏込砕石100-0」を使用したいので承諾願います。 ※添付資料 試験結果報告書」
ところが、肝心の、入手が困難であることの裏付けとなる書類が添付されていません。裏付けもなくどうして入手困難だと判断できたのでしょうか?
佐藤建設工業は、廃棄物を処理する許可を2016年8月に取り消される行政処分を受けています
2014年2月以前は、有害スラグと天然石を混合した偽装再生砕石を販売していましたが、問題発覚以後、このように「再生砕石が入手困難」だとして天然石を使用してもらうよう県土整備部に働きかける手法により、販売していたことが分かりました。
今回の上武道路工事にスラグ混入事件は、佐藤建設工業に便宜を図らう人たちにより、群馬県の公共工事にも問題が飛び火することになるのではないでしょうか?
なお、群馬県の行政処分についてはこちらを参照してください↓↓
〇2016年8月5日:【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・群馬県が佐藤建設工業の許可を取り消し!↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2095.html
【市民オンブズマン群馬事務局・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6c/092f5389ef2994d4a832982c682fdf01.jpg)
↑有害スラグの利活用にたけた池下工業が受注した日輪寺改良その8工事。有害スラグ入り盛り土をきちっと撤去してくれたのだろうか?工事を請け負うときに共通仕様書などを守ると約束したはずだから、当初から「スラグ入り盛り土を使用する」と届け出をしていないのであれば、約束どおり撤去していただきたい。契約を守って工事をしてほしい。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ca/fcca3898708c8bebbf20ab5d8bbefc69.jpg)
↑この工事の下請けをしていたのは(株)佐藤建設工業。日輪寺改良その8工事では、やはり有害スラグが適度?に混入されていたようだ。土壌環境基準を超過しないように、注意深く盛り土とスラグの量を調整していたようだ。↑
■この2016年10月の上武道路にスラグが不法投棄された事件について、群馬県議会で調査結果の報告が行われたようです。その資料が当会に情報提供がありましたので、見ていきましょう。(当会にて文字お越しをしました、誤字脱字などがありましたら、ご一報ください)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/47/be08383b5d556384342de90fedf56195.jpg)
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平成28年12月7日
環境森林部廃棄物・リサイクル課
産業廃棄物係
国道17号上武道路工事現場から鉄鋼スラグに類似する
不純物が発見された件に関する調査結果について
平成28年10月20日付け国土交通省関東地方整備局高崎河川工事事務所は、国道17号上武道路の工事現場で鉄鋼スラグに類似する不純物約10個が発見されたことを発表しました。これを受けて、当該工事の建設材料の納入業者等に対し廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)に基づく調査を行ってきたところ、その結果は次のとおりです。
1.調査経過等
①立入検査(廃棄物処理法第19条第1項)
・平成28年10月21日(株)佐藤建設工業
②報告の聴取(廃棄物処理法第18条第1項)
・平成28年11月28日(株)佐藤建設工業
大同特殊鋼(株)
2.調査結果
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
②(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「石合資材置場」(渋川市小野子地内)入口付近に鉄鋼スラグが散在していたことから、県職員立会いの下、同資材置場に保管中の砕石を撤去させ元の地盤まで掘削したが、鉄鋼スラグは確認できなかった。このため、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
③ 同様に、(株)佐藤建設工業が出荷品を一時保管していた通称「中央橋資材置場」(東吾妻町大字箱島地内)を調査したところ、敷地外周の側溝外側等で少量の鉄鋼スラグが確認されたが、同所における出荷品の一時保管の状況から、同所で出荷品に鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
④(株)佐藤建設工業は、平成24年12月、本社駐車場(渋川市小野子地内)において敷き砂利として鉄鋼スラグを使用したが、同所における出荷品の積卸し作業はなく、同所において鉄鋼スラグが混入した可能性は低い。
⑤(株)佐藤建設工業又は同社の役員等が所有又は使用権原を有するその他の土地についても調査したが、他に鉄鋼スラグは確認できなかった。
3.事業者に対する指導
(1)(株)佐藤建設工業に対する指示
① 撤去した鉄鋼スラグを含む土砂・砕石(約304㎥)について適正に処分し、その結果を報告すること。
② 村上採石場の鉄鋼スラグ使用箇所付近からは、県が指示するまで採石等の出荷をしないこと。
③(株)佐藤建設工業が使用し、又は使用していた土地の総点検を行い、未確認の鉄鋼スラグの使用箇所又は未使用の鉄鋼スラグの保管等がないか確認し、その結果を報告すること。
(2)大同特殊鋼(株)に対する指示
①(株)佐藤建設工業が鉄鋼スラグを使用した箇所の環境調査を実施し、その結果を報告すること。
4.使用箇所の解明及び環境への影響について
① 鉄鋼スラグが発見された上武道路の工事箇所が前橋市内であったことから、廃棄物処理法及び土壌汚染対策法を所管する前橋市に対し、県から調査結果等の情報を提供した。
② 今後とも鉄鋼スラグの使用箇所の解明を進める、あらたに使用箇所が判明した場合は、これまでと同様の方法で環境調査を行い、その結果を速やかに公表する。
③ 判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、今後も継続して、地下水等の常時監視のなかで、環境への影響について監視を行っていく。
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この報告を読むと、様々な疑問が噴出しますが、今回は調査結果①を見ていきましょう。
①(株)佐藤建設工業は、平成22年頃、同社の通称「村上採石場」(渋川市村上地内)において、場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。 採石場内での鉄鋼スラグの使用状況及び天然砕石等の採掘・積込場所の調査結果から、仮設道路材として使用された鉄鋼スラグが場内で掘削した天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。
なお、天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。
特に注目されるところは次の箇所です。
「『村上採石場』の場内作業道路のぬかるみ補修のために仮設道路材として鉄鋼スラグを使用した。この補修のためのスラグが天然砕石(山砕300-0)に混入し、出荷された可能性が高い。」
これほどまでに、佐藤建設工業の行状を信用してよいのでしょうか? さらに、
「天然砕石(山砕300-0)の出荷先については、平成26年2月から平成28年10月までの間、上武道路工事のみで、それ以外には出荷されていない。」
となっていますが、実際にはこの2年半余りの間にものすごい数の盛り土材が出荷されているのです。「終盤の平成28年10月になってたまたま混入した」などという説明をいったい誰が信用するでしょうか?
また、この報告には、上武道路工事以外には有害スラグ混入砕石は出荷されていないことが強調されています。
その一方で、当会には、過去に佐藤建設工業関係者の話として、(株)佐藤建設工業の出荷する盛り土材は100のサイズしかなく、天然砕石(山砕300-0)でも名だけ変えるのみで、中身はすべて天然砕石(山砕100-0)であるという情報が伝わってきました。事実、その情報のとおり、上武道路を見ると佐藤建設工業が納入した盛り土材は、すべて100ミリサイズであることが分かります。
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↑佐藤建設工業が納入した上武道路の盛り土材はすべて100ミリサイズでガラガラだった。↑
詳しくはこちらご覧ください
〇2014年9月5日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・国交省技官への質問5「子どもたちへの影響は?」↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1385.html#readmore
■このように、県議会での報告では、「上武道路以外には有害スラグは混入していない」と報告されていますが、100ミリサイズの天然石が出荷されていれば、報告書にある天然砕石(山砕300-0)と名前は違えども、品物は同じであるので、有害スラグの混入が疑われることになります。
当会に提供された情報には、別の資料も含まれていました。
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↑再生砕石について「RC-40・RC-100が入手困難だ」として「切込砕石40-0・裏込砕石100-0を使用したい」とする工事打合せ書。本当に入手が困難だったのだろうか?佐藤建設工業はリサイクルの許可を取り消されたので、リサイクル品を作ることができなくなったために、便宜をはかったのではないだろうか?↑
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↑「裏込め砕石100-0」という“天然石”の試験結果報告書。↑
■この「裏込め砕石」という“天然石”は、ブロック擁壁の裏側に詰め込む天然石ということのようですが、佐藤建設工業の天然石は100ミリ以上の大きいサイズは1種類しかなく、すべて同じ品物であるということです。
となると、上武道路工事と同時期に施工されたこの工事についても有害スラグの混入が疑われるのではないでしょうか?群馬県民の安全安心を考える時、有害スラグの混入のおそれのある建設資材は全てリストアップして、全量を撤去していただきたいのです。
■情報提供のあった工事打合せ書には、次の記載があります。
「再生砕石について 表記について、当現場で使用する『RC-40・RC-100』の入手が困難な為、「切込砕石40-0・裏込砕石100-0」を使用したいので承諾願います。 ※添付資料 試験結果報告書」
ところが、肝心の、入手が困難であることの裏付けとなる書類が添付されていません。裏付けもなくどうして入手困難だと判断できたのでしょうか?
佐藤建設工業は、廃棄物を処理する許可を2016年8月に取り消される行政処分を受けています
2014年2月以前は、有害スラグと天然石を混合した偽装再生砕石を販売していましたが、問題発覚以後、このように「再生砕石が入手困難」だとして天然石を使用してもらうよう県土整備部に働きかける手法により、販売していたことが分かりました。
今回の上武道路工事にスラグ混入事件は、佐藤建設工業に便宜を図らう人たちにより、群馬県の公共工事にも問題が飛び火することになるのではないでしょうか?
なお、群馬県の行政処分についてはこちらを参照してください↓↓
〇2016年8月5日:【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・群馬県が佐藤建設工業の許可を取り消し!↓
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