市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同スラグ問題を斬る!…お盆休み返上調査(その5)渋川市の対応「ここが変だよ、その16」

2015-08-20 00:31:00 | スラグ不法投棄問題
■日本の将来を担う子どもたちが通う学校は、安全が最優先されるべき施設です。その神聖な場所に、まさかの有害スラグが不法投棄された様子をお伝えしてきました。前回は渋川中学校でしたが、子どもたちの健康を真剣に心配する特別調査チーム「リットン調査団」は、渋川市のホームページで確認できるその他の学校についても、老体に鞭打って追加調査することにしました。その渾身のレポートをご覧ください。なお、渋川市のホームページはこちらです↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/suragusaiseki270306.html
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/documents/261024bunsekikekka.pdf

■最初に訪れたのは、「橘北小学校 駐車場」です。こちらのフッ素の値は溶出量試験0.21(<0.8)、含有量試験3600(<4000)です。基準値を下回るように、コントロールされたような感じの数値です。

 航空写真で見た場所はこちらです。↓
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 地図で示すと、こちらです。↓
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橘北小学校駐車場です。ここは渋川市北橘町なので、“北橘”小学校だと勘違いしていました。


看板の足元を見ると、角張り・黒光り・白斑点石が有害スラグです。最近何かしら忘れているな、と思ったら、指差し確認を怠っていましたね。やはりGOLD FINGER(黄金の手)やGOD FINGER(神の手)が登場しなければ「リットン調査団」らしくありませんものね。ところでローマ字の綴り、間違ってないよね?最近は小学校でも英語を教えているようなので・・・。


更にアップで、サビ浮石を見てみましょう。有害スラグに間違いなし!若干再生砕石も見えます。お役人様は、きっとこの辺をサンプリングして、少しの有害スラグと再生砕石を粉にして水につけて分析試験したのでしょう。基準値を下回るように、調査結果を調整されたのでは困りますね。有害スラグの塊だけを調査すれば、基準超えの有害物質が検出されることは、大同特殊鋼の内部文章で確認済みでしたよね。


側溝の脇まで有害スラグが・・・。どれだけの有害物質が雨水とともに川へ流れたのだろう。


あれれ?駐車場の奥を見ると、有害スラグ生一本状態のところがあります。ここをサンプリング分析・試験すれば基準値は軽くオーバーですよね。ここが変だよ、渋川市!他の学校より濃度が高いのは有害スラグの量が多いからですね。このまま、お役人様は放置しておくつもりなのでしょうか?

■次に「赤城北中学校 駐車場」を訪れました。こちらのフッ素の値は溶出量試験0.21(<0.8)、含有量試験1900(<4000)です。こちらも基準値を下回るようコントロールされているみたいです。

 航空写真で見た場所はこちらです。↓
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 地図で示すとこちらです。↓
<script type="'text/javascript'" charset="'UTF-8'" src="'http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?zoom=16&lat=36.551724952340805&lon=139.04658810041502&cond=&pluginid=place&z=16&mode=map&active=true&layer=place&home=on&hlat=36.55143950057036&hlon=139.04680734527676&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3&datum=wgs&width=480&height=360&device=pc&isleft='"></script>


赤城北中学校を訪れました。問題の駐車場は運動場の反対側にあります。


駐車場全景です。かなり広い駐車場ですね。これだけ広ければ、運動会などの開催に、とても便利ですね。有害スラグの絨毯に、お出迎えしてもらえるところが難点ですけど・・・(困)。


こちらは、天然砕石の中に有害スラグが混ざっている感じですね。


出た!角張り・黒光り・白斑点・サビ浮石、まさに有害スラグだ。

■燃料を給油し(高!)(泣;)八木原駅近くの古巻小学校へ向かいました。なぜか“八木原”小学校じゃないのですね。こちらのフッ素の値は溶出量試験0.15(<0.8)、含有量試験300(<4000)です。渋川中学校と同じで再生砕石で薄められているようです。固体同士なので、実際は薄まったことになりませんが・・・。

 航空写真で見た場所はこちらです。↓
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 地図で示すとこちらです。↓
<script type="'text/javascript'" charset="'UTF-8'" src="'http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?zoom=17&lat=36.464479744384015&lon=139.0133033866931&cond=&pluginid=place&z=16&mode=map&active=true&layer=place&home=on&hlat=36.464656239936524&hlon=139.01265696996575&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3&datum=wgs&width=480&height=360&device=pc&isleft='"></script>


古巻小学校の裏側に来ました。職員駐車場ですね。ん?何やらイタズラ書きが。


再生砕石のなかに有害スラグ。


コンクリートやアスファルトを砕いたものに混じってサビ浮き石。


奥が古巻小学校。その時「こっちにもスラグがあるぞ~~」の声が・・・。


古巻小学校裏門です。再生砕石が見えます。


うわぁ~見事なサビ浮石。再生砕石の中に有害スラグだ。この場所を市役所のお役人様は把握しているのだろうか?渋川市役所は本気で、住民環境保全のため積極的にスラグを探しているの!?

■以上、「平成27年3月 渋川市使用状況調査」に掲載されていた市内の小中学校をご覧頂きました。

 この調査データは、土壌汚染対策法に基づく指定機関でない市環境課環境分析室で分析した“参考値”なのだそうです。“参考値”という言葉を使って、まさか渋川市役所のお役人様は、勉強不足を正当化しようとしているのではないでしょうね?

 特に、第187回国会での産業委員会第8号に記された環境省の鎌形・政府参考人の次の答弁の内容をきちんと勉強して理解していなければ、環境省の考えとズレを生じる分析調査となってしまいます。

**********
○鎌形政府参考人 御指摘は、廃棄物と認識されるものを廃棄物でないものと混合するという行為についてということだと解釈いたしますけれども、廃棄物につきまして処理という行為がございますが、廃棄物の処理につきましては、物理的、化学的または生物学的な手段によって形態、外観、内容等について変化させるということでございますので、御指摘のようなスラグを希釈目的で自然砕石と混合する、このような行為は廃棄物の処理には当たらないということでございまして、混合されたものにつきましては、廃棄物と廃棄物でないものを混合したものとして取り扱っていくべきもの、こういうことと解釈してございます。
**********

 この鎌形参考人の答弁をよく勉強していれば、調査現場に有害スラグが見受けられた場合には、周りの土や石を一緒にサンプリングするのではなく、有害スラグそのものを集めて分析しなければならないことが、容易に理解できるはずです。

■当会が入手した次の内部資料をご覧下さい。


当会が入手した2013年当時の内部資料で「スラグF含有量分析 管理表(6月度)」となっています。

 詳しくは次のPDFをご覧ください。読みやすく縦長に分割したものも付けてあります。
スラグF含有量分析管理表原本→ o.pdf
スラグF含有量分析管理表1→ p.pdf
スラグF含有量分析管理表2→ q.pdf

 F値の列をご覧下さい。ちょっとビックリするような数値が並んでいますが、覚悟を決めて、目を凝らして下さい。暗号化されていますが、Fとは「フッ素」のことだと思われます。

 そのF値の列には、22,100~8,400まで並んでいますが、全て土壌環境基準の4,000を上回っています。一番低い数字でも基準の倍以上の値を示しています。この内部資料により、大同特殊鋼から排出される全てのスラグには、環境基準を上回るフッ素が含まれていることの蓋然性が、強く疑われるのです。

 環境省の鎌形政府参考人の答弁と、この内部資料を合わせて考えれば、次の事実が容易に思い描けることになります。

 ・もし有害スラグが一粒でも不法投棄されていれば、そこには土壌環境基準を上回る有害物質が含まれていること。
・このことは、大同の内部資料から明らかであり、生活環境保全上の支障が生ずる可能性が大となり、よって、撤去対象の廃棄物であること。
・なぜなら、不法投棄された産業廃棄物は原因者負担で撤去しなければならないからであること。

 このため、渋川市に求められているのは、これまでのようにスラグ中の有害物質の量を誤魔化すために“参考値”として実態にそぐわない分析結果を公表するのではなく、有害スラグの不法投棄場所を徹底的に調査し、一粒でも不法投棄されていれば、優先順位を決めて直ちに原因者負担で撤去するという不退転の決意への方針転換なのです。

■有害スラグは、一粒でも不法投棄されていれば、撤去対象となる有害な産業廃棄物であることが勉強できました。

 そこで、前回の渋川中学校を含め4つの学校の調査を振り返ってみましょう。

 建設資材として安心・安全な「砕石・再生砕石」があるのに、子どもたちの安心・安全が最優先されるべき学校に、有害スラグが積極的に使用されていた事実が浮き彫りにされました。

 この背景には、子どもたちの健全な環境作りよりも、利権あさりのための環境作りに精を出してきた政治体質が存在していると思われます。

 歴代の首長らが、有害スラグの不法投棄に積極的に関わってきたのではないか?だから議会で、早期措置を求められても、裁判が提起されるまで動こうとしないのではないか?

 住民の間でこうした疑問が沸々と湧いて来てしまうのも、行政不信のなせる業だと言えます。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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大同スラグ問題を斬る!…お盆明けに開かれる群馬県事業連絡協議会の主議題にすべきスラグ不法投棄対策

2015-08-19 08:13:00 | スラグ不法投棄問題
■2015年8月17日に国交省の記者発表資料として同省のホームページに以下の情報が掲載されました。平成27年度「群馬県事業連絡協議会」が本日午後、群馬県庁で開催されるというものです。さっそく内容をチェックしてみました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kikaku_00000325.html

**********
記者発表資料
                    平成27年 08月17日
平成27年度「群馬県事業連絡協議会」の開催について
                    関東地方整備局
                    企画部
 関東地方整備局は、8月19日(水)に平成27年度「群馬県事業連絡協議会」を開催します。
 本協議会では、群馬県と関東地方整備局、(独)水資源機構、東日本高速道路(株)が所管内の主要事業等について、情報の共有と意見交換を行うものです。
 この協議会は、関係機関相互の連絡調整を図り、事業を円滑に推進するため、毎年開催しているものです。
          記
1.開催日時:平成27年8月19日(水) 15時00分~17時00分
2.開催場所:群馬県庁 29階 294会議室
3.出席者(予定)
  <群馬県>県土整備部長、県土整備部技監、関係課長等
  <関東地方整備局>局長、副局長、関係部長、関係事務所長等
  <(独)水資源機構>関係部長等
  <東日本高速道路(株)>関東支社関係部長、関係事務所長等
4.議事(予定)
  ・平成27年度予算等について
  ・河川事業について
  ・道路事業について
  ・営繕事業について 他
※マスコミ関係者(報道機関)には、会議は公開しますが、会議の運営上、写真及び映像(ビデオ)等の撮影は、冒頭の挨拶までとさせていただきます。
※取材を希望される報道機関の方は、取材者証(腕章)の着用をお願いします。
※なお、災害対応等やむを得ない理由により、中止になる場合があります。
  http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000628926.pdf
**********

■この事業連絡協議会には、独立行政法人・水資源機構が参加することになっています。そこで当会から、早々と有害スラグ撤去の方針を決定し、実行された独立行政法人・水資源機構関係部長様にお願いがあります。

① 有害スラグの取り扱い、
② 撤去の仕方、
③ お役所として強いリーダーシップはどうあるべきか、
④ 原因者への負担の交渉、メンツなどくだらない立場保持は後回しにして、撤去を優先した方が還って立場保持が容易になること、
⑤ 住民の生活環境保全最優先であるべきお役人様の根本の考え方、

等々、お役所の鏡として、八ッ場ダムや上部国道のスラグ対策に消極的な関東地方整備局や、玉村スマートインターに不法投棄されたスラグ対策に及び腰の東日本高速道路はもとより、とりわけ、群馬県関係のお役人様に、懇切丁寧にご教授いただけないでしょうか?

 どうか、何卒よろしくお願いします。

 また、報道関係者の皆さんには、この事業連絡協議会でスラグ問題が筆頭に取り上げられるかどうか、しっかりと取材をお願いします。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考資料
■平成27年度栃木県事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月30日(木) 15時30分~17時30分
2.開催場所:栃木県庁 東館 4階 講堂
3.出席者(予定)
<栃木県>知事、県土整備部長、次長、関係課室長 等
<関東地方整備局>局長、副局長、関係部長、関係事務所長 等
<(独)水資源機構>関係部長、関係建設所長 等
<東日本高速道路(株)>関東支社関係部長、関係事務所長 等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・営繕事業について 他
■平成27年度茨城県事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月9日(木)14時30分~16時15分
2.開催場所:茨城県 開発公社ビル4階 4-H会議室
3.出席者(予定)
<茨城県> 副知事、関係部長、次長、技監、関係課 課長 等
<関東地方整備局> 局長、副局長、関係部長、関係事務所長等
<(独)水資源機構> 関係部長等
<東日本高速道路(株)> 関係部長、関係事務所長等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・公園事業について
・港湾・空港事業について
・営繕事業について他
■平成27年度埼玉県事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月16日(木) 16時00分~18時00分
2.開催場所:埼玉県 知事公館 1階 大会議室
3.出席者(予定)
<埼玉県>副知事、関係部局長、関係副部長、関係課長
<さいたま市>技監、関係局長、関係部長、関係次長、関係課長
<関東地方整備局>局長、副局長、関係部長、関係事務所長等
<(独)水資源機構>関係部長、関係建設所長等
<東日本高速道路(株)>関東支社関係部長、関係事務所長等
<首都高速道路(株)>関係部長等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・公園事業について
・営繕事業について 他
■平成27年度千葉県事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月17日(金) 14時30分~16時15分
2.開催場所:千葉県庁中庁舎 10階 大会議室
3.出席者(予定)
<千葉県>副知事、関係部局長、副企業庁長、関係課長 等
<千葉市>建設局長、関係部長 等
<関東地方整備局>局長、副局長、関係部長、関係事務所長 等
<(独)水資源機構>関係部長 等
<東日本高速道路(株)>関東支社関係部長、関係事務所長 等
<首都高速道路(株)>関係部長 等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・港湾・空港事業について
・営繕事業について 他
■平成27年度神奈川県事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月15日(水) 14時00分~16時00分
2.開催場所:波止場会館 5階 多目的ホール
3.出席者(予定)
<神奈川県>局長、副局長、関係部・室長、関係担当部長、関係課長等
<横浜市>技監、関係部・室長等
<川崎市>関係局長、関係部長等
<相模原市>関係局長、関係部長等
<関東地方整備局>局長、副局長、関係部長、関係事務所長等
<東日本高速道路(株)>関東支社関係部長、関係事務所長等
<中日本高速道路(株)>東京支社関係部長、関係事務所長等
<首都高速道路(株)>関係部局長等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・港湾・空港事業について
・営繕事業について 他
■平成27年度東京都事業連絡協議会
1.開催日時:平成27年7月8日(水)15時45分~17時45分
2.開催場所:東京都庁 第一本庁舎42階 特別会議室A
3.出席者(予定)
<東京都> 副知事、都技監、関係局長、関係部長、関係課 課長 等
<関東地方整備局> 局長、副局長、関係部長、関係事務所長等
<(独)水資源機構> 関係部長等
<東日本高速道路(株)> 関東支社関係部長、関係事務所長等
<中日本高速道路(株)> 東京支社及び八王子支社関係部長、関係事務所長等
<首都高速道路(株)> 関係部局長等
4.議事(予定)
・平成27年度予算等について
・河川事業について
・道路事業について
・公園事業について
・港湾・空港事業について
・営繕事業について他

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大同スラグ問題を斬る!…お盆休み返上調査(その4)渋川市の対応「ここが変だよ、その15」

2015-08-18 23:27:00 | スラグ不法投棄問題
■大同特殊鋼渋川工場・佐藤建設工業のブラック連合がともに本拠地を置いている渋川市では、平成27年6月、市議会において大同有害スラグ問題で措置計画の早期策定を求める決議がなされました。その後、渋川市では何か動きがあったのでしょうか?さっそく当会の特別調査チーム「リットン調査団」が連日の調査の疲れをものともせず(実は、ヘロヘロになりながら?)現況を調べるために現地に赴きました。なお、市議会の決議の内容についてはこちらのブログ記事をご覧ください。
○2015年6月25日:【速報】大同有毒スラグ問題を斬る!…早期策定を市に求めて決議を可決した渋川市議会↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1649.html#readmore

渋川市役所第二庁舎近くにある渋川市民体育館。まさかお役人様が集まる市役所の近くにも有害スラグが放置されているとは。

■渋川市では平成27年3月、有害スラグ調査を追加する形で公表しました↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/suragusaiseki270306.html

 この中に渋川市民体育館が含まれています。隣には渋川市立南小学校、すぐ下には渋川市立渋川中学校があり子どもたちが大変多く集まる場所でもあります。場所はこちらの地図を参照ください↓
<script type="'text/javascript'" charset="'UTF-8'" src="'http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?zoom=17&lat=36.49302884950904&lon=138.99954142881683&cond=&pluginid=place&z=17&mode=map&active=true&layer=place&home=on&hlat=36.49316478313249&hlon=138.99883374634385&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3&datum=wgs&width=480&height=360&device=pc&isleft='"></script>


子どもたちが多く集まる場所だということが、交通安全標識からもうかがえます。

■平成27年3月6日に渋川市が公表した「使用状況調査結果 スラグ砕石使用実態調査結果一覧追加分(地表に露出した状態で施工されているもの)」を見ると、渋川中学校、古巻小学校、赤城北中学校、橘北小学校はスラグ砕石中のフッ素含有量がそれぞれ310、310、1,900、3,800mg/kgだとして、土壌汚染対策法による六価クロムとフッ素の土壌溶出試験と土壌含有試験が行われませんでした。

 子どもたちのための施設ということで、ブラック企業連合もスラグ配合割合を手加減したのかと思いましたが、渋川市民体育館の駐車場の現場に来てみると、そのような手加減は幻想であることが分かりました。

 隣りはなんと渋川南小学校だからです。犬の散歩をしている人に話を聞くと、「今は夏休みだが、放課後ともなると中学生・小学生がこの駐車場で仲良くおしゃべりをしている」のだそうです。調査に着手するにあたり、ちょっと嫌な展開になりそうな予感です。

 いよいよ現場の状況調査です。


さっそく現れました。渋川市名物の「トラロープに七夕飾り」。ここが変だよ渋川市!


「駐車場は全面使用禁止 第2庁舎の駐車場を使用してください」と書かれた看板。右隣りには、ご丁寧に第2庁舎駐車場までの道案内図が見える。

 渋川市の当会会員に伝わった噂話によると、6月の渋川市議会の有害スラグ撤去の決議も、駐車場を使用できない不便さから市役所職員が騒ぎだし、それを議会が受け止めて決議に至ったというのが真相だとか。もしかしたら、ここを使っている渋川職員が、通勤に不便だからといって騒ぎになったというのも、有り得る話ではないでしょうか?市民や、とくに子どもたちへの有害物質の悪影響についても真剣に考えてもらいたいものです。


バリケードの下に注意書きの「お知らせ」が落ちていました。この場所に使用されているスラグ砕石に基準値を超える「フッ素」が含まれているんだそうです。「今後、市民の健康及び周辺環境への影響を十分に考慮しながら適切な対応を実施していきます」と明記してありますが、実際は、長い間何もせず放置しているんだそうです。

 これを知った渋川市の当会会員の方は、率直な言葉で感じたままを次のように叫んでいます。渋川市職員諸氏は心して耳を傾けてほしいものです。

「いいですか!隣は小中学校なんですよ。適切な対応は“緊急に原因者負担で撤去”する以外にないだろう!裁判で負けそうになったら大同に掛け合ったというではないか!?渋川市民でなくとも、こんなにも、いいかげんで酷い行政・政治の対応に腹を立てない者はいない!」


トラロープの先を恐る恐る覗いてみましょう。白い塊にみえるのは生一本有害スラグでしょうね。他の場所の生一本有害スラグには確か六価クロムも含まれていましたよね。そうそう、渋川市の調査結果は公的資格を持たない同市環境課環境分析室のデータのため、参考値でいい加減な数値なんですよね。


トラロープの真下を至近距離で見てみると、出た!サビ浮石。黒光りに白い斑点石。有害スラグに間違いなし!


生一本状態のスラグの塊をアップで撮影してみました。小中学校の隣なのに容赦なし!そりゃそうですよね。子どもたちの安全なんかより、大同様さえ安泰であればすべて良し!え~~い高額納税者の大同様に逆らうんじゃない!下々の者は黙ってひれ伏すのじゃ~~。ハハア~<(_ _)>


駐車場全面が生一本有害スラグなのでしょう。塊でないところは風雨にさらされ流れてしまったのでしょうね。市民の健康被害に対する渋川市役所のお役人感覚は、一般市民にはとうてい理解できません。群馬用水を管理している水資源機構のように、原因者負担で学校の近くだけでも緊急に有害スラグを撤去する、強いリーダーシップをもった「市民の星」=正義の味方はいないのでしょうか?

■あまりにもひどい現実に嫌気がさしたので、場所を移動しましょう。渋川市の3月の調査結果(参考値)追加公表には渋川中学校、古巻小学校、赤城北小学校、橘北小学校なども基準値を下回っているとする参考値の公表がありましたよね。ついでにすぐ東の渋川中学校も見ていきましょう。


本当に市民体育館のすぐ東に中学校がありました。「夏休みですから入らせてください。迷惑はかけません」。有害スラグの撤去に逃げ腰な不逞の輩と違って礼儀正しいリットン調査団はこう言って一礼した後、校内にお邪魔させていただきました。


舗装が壊れていますね。覗いてみましょう。


あれ?舗装の壊れた部分に黒光り・白斑点石。小さいほうにはサビも浮いていますね。


もう少し中へ進むと、テニスコートの手前に舗装されていない駐車場がありました。


コンクリートの脇を覗くと、サビ浮石のお出ましだ。


「お~~い、こっちにはサビ浮石と黒光り・白斑点石が並んでいるぞぉ」と団員の声があがりました。有害スラグに間違いありません。この駐車場は、有害スラグに再生砕石などが混ざっているようです。ここにも、大同のズサンな有害スラグ出荷状況が見て取れます。

■渋川市の3月の追加公表には参考値としながら、たくさんのスラグ不法投棄箇所が列挙されています。

 そのなかで4つの学校(渋川中学校、古巻小学校、赤城北小学校、橘北小学校)の駐車場は基準値以内とされています。通常フッ素の値は溶出量0.8以下であるのが、例えば橘北小学校は0.21の溶出量となっており、フッ素含有量の値を見ると4000以下であるところ3600となっています。大同・佐藤ブラック連合は基準値をクリアするため、天然砕石と混合することにより、見かけ上フッ素の値をコントロールしていましたが、この小学校の値は比較的よく混合され、コントロールの成果が表れていることを示しています。

 今回の渋川中学校の駐車場を実際に現場で目視により調べたところ、大量の再生砕石のなかに有害スラグが混ざっていることが分かりました。再生砕石と少量の有害スラグをサンプリングして、粉にして水につければ、大同・佐藤ブラック連合が編み出した目論見通りに基準値を下回った数値がでるのです。

 しかし環境省の話によれば、「スラグと他の砕石は固体同士であるので、混ざり合うことはなく希釈されることはない。廃棄物と廃棄物でないものとの混合物として取り扱わなければならない」とされているのです。

 したがって、有害かどうかの判定は有害スラグのみを取り出して、分析調査せねばならず、大同の内部文章によればスラグには基準値を超えるフッ素が含まれておることから、渋川市の調査分析結果は、再度分析し直すまでもなく、始めから間違いであることが判ります。

渋川市におかれましては、将来ある子どもたちのため、せめて学校の施設内に不法投棄された有害スラグに関しては、直ちに原因者の費用により、撤去させてください。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考情報「大同スラグ混合砕石に関する廃棄物としての考え方」
*******
◆第187回国会 経済産業委員会 第8号 平成26年11月12日(水曜日)
塩川鉄也衆院議員(共産)
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009818720141112008.htm
○江田委員長 次に、塩川鉄也君。
○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。
 きょうは、製鉄会社の精錬の過程で出てくる鉄鋼スラグが群馬県内におきまして道路などの公共工事に使用される、これに環境基準値を超える有害物質が含有されているということが大きな問題となっております。この問題を取り上げます。
 この鉄鋼スラグは、大同特殊鋼の渋川工場で生成されたものです。このスラグは強アルカリ性で、弗素や六価クロムなどの有害物質が含まれ、環境汚染、健康被害が懸念をされております。
 これまで、大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグに起因する土壌環境基準値以上の有害物質が検出された場所として、例えば水資源機構の調査においては、前橋市内の群馬用水と言われる用水路、農業用水などに使われているような。この群馬用水の脇に設置をされた管理道路に使われているですとか、国交省においては渋川市内の国道改良工事とか、また渋川市においてはスカイランドパークと言われる遊園地などでも、こういう有害物質、基準値を超える鉄鋼スラグが使用されているということが明らかとなっております。
 このように、現時点でも多くの箇所で環境基準を超える有害物質を含む鉄鋼スラグが公共工事に使用されてきたことがわかります。
 大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグの使用場所というのはさらに広い場所にありまして、国道のバイパス工事ですとか八ツ場ダムの代替地の造成地にも使われておりますし、前橋市内で土地改良を行ったような水田に接するような市道においても使われておりますし、渋川市では、先ほど言った遊園地の駐車場に限らず、保育所の駐車場ですとか自然公園の遊歩道とか土地改良事業の市道など、広範囲に及ぶ極めて重大な問題であります。
 そこで、まず国交省にお尋ねをいたします。
 大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグの出荷が始まった平成三年度以降、群馬県内で国交省の直轄工事が三千八百カ所行われているということですが、この三千八百カ所において、渋川工場の鉄鋼スラグの使用実態については全容を把握しているのか。露出している部分についての一部の調査ということもお聞きしたんですけれども、露出していないような場所の調査を行っているのかどうか。この点を教えてください。
○山田政府参考人 お答えいたします。
 関東地方整備局が大同特殊鋼株式会社に対して聞き取り調査を行ったところ、同局が施工いたしました四十七工事の施工箇所に対して鉄鋼スラグを出荷した記録があるということと、出荷先不明の鉄鋼スラグがあるということが判明をいたしました。
 鉄鋼スラグは必ずしも有害というわけではありませんけれども、このことを踏まえまして、関東地方整備局におきましては、同局が群馬県内で実施しました約三千八百工事のうち、砕石等が現時点で露出した状態となっている九十二工事の施工箇所につきまして、鉄鋼スラグの混入を確認する調査を実施しているところです。
 このうち、鉄鋼スラグと類似する材料が確認された二十六工事、それから鉄鋼スラグの出荷記録がある四十七工事を合わせ、重複の十七工事を除きます五十六工事の施工箇所につきまして、現在、群馬県の環境森林部からの助言を踏まえまして、有害物質の含有量などについて分析を実施しているところです。
 これらの取り組みは関東地方整備局が先行して実施しているところですけれども、鉄鋼スラグに関する課題については、このスラグが群馬県内の公共事業等に広く使用されてきたことから、今後、国、県及び関係市町村が一体となって取り組む必要があるというふうに考えております。このため、関係者が相互に情報共有を図りまして、連携して対応等を行うため、関東地方整備局と群馬県及び渋川市が共同で連絡会議を設置することとしております。
 御指摘の点も含めまして、今後につきましては、群馬県の環境部局を含む関係機関と情報共有を図って、連携して適切に対応していきたいというふうに考えております。
○塩川委員 私、質問で、鉄鋼スラグの出荷を大同特殊鋼渋川工場が始めた平成三年度以降、群馬県内の直轄工事三千八百カ所について、露出していない場所の調査も行っているんですかと聞いたんですけれども、イエスかノーかでお答えください。
○山田政府参考人 現在、出荷先不明の鉄鋼スラグの場所等を調査するかどうかにつきましても、今後、国、県及び関係市町村が一体となって取り組んでいく必要があるというふうに考えているところでございます。
○塩川委員 第一次の調査では露出していない部分のところも一応やっているわけですけれども、今度広げたわけですから、そういう点で、まだそういう全容の解明に至っていないという状況があります。
 鉄鋼スラグが必ずしも有害というわけではないというお話もありました。その面ももちろんありますけれども、ただ、この大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグについては問題があったということは、既に、土壌環境基準を超えるそういう鉄鋼スラグがあったということは、調査、分析で明らかなわけであります。
 そういうのも、渋川工場でつくっているものが、愛知の知多工場などの自動車製品に対して、この渋川工場では航空機用品の特殊な製品をつくるということになりますと、当然、ステンレスなども多いものですからクロムを使うことになる。それが結果として生成過程の中で鉄鋼スラグに六価クロムを含むということにもなります。また、溶かす電炉でいろいろなものを入れますから、流動性を高めるために蛍石という石を入れると、弗素がたくさん出てくるわけですよね。それが結果として、弗素や六価クロムがたくさん出るということにもなっているわけであります。
 こういったものが広く、道路用の資材など公共工事に使われてきた。経産省が大同特殊鋼側にこの面で問い合わせもし、聞き取りした調べの中でも、公共工事だけではなくて民間工事でも使われているということもあるそうであります。影響が広範囲になる懸念があるわけであります。
 そういう意味でも、繰り返しますが、全容が明らかになっていないので、こういった大同特殊鋼の鉄鋼スラグ使用場所の全容を明らかにすることに対して、国の方が群馬県や当該市町村と連携して、この取り組みをさらに進めることを改めて強く求めておくものであります。
 そこで、環境省にお尋ねをいたします。
 鉄鋼スラグのリサイクルの使用との関係でお聞きしますが、土壌環境基準を超えるような有害物質を含む鉄鋼スラグというのは、廃棄物の定義における物の性状という面から見れば、当然、廃棄物に当たるのではないかと考えますが、いかがですか。
○鎌形政府参考人 お答え申し上げます。
 御指摘の鉄鋼スラグが廃棄物に該当するか否かという点でございますけれども、個別具体的な判断につきましては、産業廃棄物の適正処理に関する指導監督権限を有する、この場合ですと群馬県において適切に判断するということになりますが、その判断の考え方について申し上げますれば、物の性状、排出の状況、通常の取り扱い形態、取引価値の有無、占有者の意思を総合的に勘案して判断するということになります。
 御指摘の土壌環境基準については、そのうち、物の性状の判断の要素ということになるということでございます。
○塩川委員 総合的に判断する、それぞれの要素の一つとして物の性状があります。
 この物の性状という面から見た場合に、土壌環境基準を超える有害物質を含む鉄鋼スラグというのは、当然のことながら、廃棄物ということにつながるのではないかと思うんですが、改めていかがですか。
○鎌形政府参考人 繰り返しになりますが、個別具体的な判断につきましては、産業廃棄物の指導監督権限を有する群馬県においてなされるということでございますが、物の性状に関しましては、例えば、生活環境保全上の支障が発生するかどうか、そういう観点から吟味するということになりますので、土壌環境基準を超えているかどうかというのはそういう判断の材料になるということでございます。
○塩川委員 まさに水田に接するような農業用水の管理道路に使われている、そういうことについての懸念というのも当然ありますし、遊園地や保育園の駐車場にあるという点においても、健康面についての不安が広がるという点での問題点も当然あるわけであります。
 そういった意味では、実際にそれが、物の性状という面で見れば有害物質を含む鉄鋼スラグというのが、これをそのままリサイクルしていいのかという問題にもなってくるわけであります。
 個別具体的な話と言われるんですから、一般論として、土壌環境基準を超える物質が含まれる鉄鋼スラグについて、有害物質を薄めるというような目的で自然砕石とまぜ合わせて再生砕石をつくり、販売、使用するような場合というのは、当然廃棄物の投棄に当たると考えますが、この点はいかがですか。
○鎌形政府参考人 御指摘は、廃棄物と認識されるものを廃棄物でないものと混合するという行為についてということだと解釈いたしますけれども、廃棄物につきまして処理という行為がございますが、廃棄物の処理につきましては、物理的、化学的または生物学的な手段によって形態、外観、内容等について変化させるということでございますので、御指摘のようなスラグを希釈目的で自然砕石と混合する、このような行為は廃棄物の処理には当たらないということでございまして、混合されたものにつきましては、廃棄物と廃棄物でないものを混合したものとして取り扱っていくべきもの、こういうことと解釈してございます。
○塩川委員 廃棄物ということを前提でのお話です。
 そういう点でいいますと、過去、建設汚泥の処理物の廃棄物該当性の判断基準指針というのが出されております。建設汚泥に対して、廃棄物に土砂をまぜて、いわば土砂との混合物にすることで土砂と称して埋立処分をするという問題について、要は、廃棄物と土砂をまぜても、それは土砂にはならない、土砂のまざった廃棄物でしかない、こういう通知も出されているわけです。
 そういう趣旨でいえば、鉄鋼スラグが廃棄物ということになれば、当然のことながら、鉄鋼スラグを薄めるような目的で自然の砕石とまぜ合わせて再生砕石と称しても、それはいわゆるリサイクル品にはならないよねということだと思うんですが、この点はいかがですか。
○鎌形政府参考人 今御指摘の通知におきましても、建設汚泥または建設汚泥処理物に土砂を混入した場合のことの御指摘がございました。これにつきましては、混入させた場合には、廃棄物と廃棄物でないものの混合物として取り扱われたい、こういう通知を出して対処しているというところでございます。
 その意味で、先ほど、鉄鋼スラグが廃棄物と認識される場合のことでございますが、鉄鋼スラグと自然砕石とを混合するということになりますと、廃棄物と廃棄物でないものの混合物ということでございますので、廃棄物でなくなるということではございません
○塩川委員 まずは、鉄鋼スラグそのものが、具体の話でいえば群馬県における大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグが廃棄物ということになれば、それを自然砕石とまぜ合わせて再生砕石ですよということにはならない、廃棄物に当たらないということは言えないということであります。現に、廃棄物であるかどうかの判断基準の重要な要素である物の性状の面で見れば、有害物質を含むわけですから廃棄物に当たることは当然だ。加えて、逆有償取引も行われていたわけですね。取引の面においても実際には問題のある行為を行っていたわけです。
 ですから、実際、群馬県が適切に判断するということであるわけですけれども、その際に、総合的に判断して、結局、この大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグというのは廃棄物に当たるということは明らかではないでしょうか。改めていかがですか。
○鎌形政府参考人 申しわけありません、繰り返しになりますけれども、個別具体の事例の判断につきましては、産業廃棄物の指導監督権限を有します群馬県において適切に判断されるということでございますが、先ほど来るる申し上げましたとおり、鉄鋼スラグが廃棄物に当たるかどうかの判断、そして混合物が廃棄物に当たるかどうかの判断については、先ほど来申し上げたとおりの考え方に従って判断されることと考えます。
○塩川委員 群馬県の適切な判断という際に、やはり廃棄物処理法に基づいた廃棄物としての認定の作業をしっかり行ってもらう。その点で、国の方が必要なアドバイスなどを行うことを改めて求めるものです。
**********

※参考情報「渋川市の調査分析結果」
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【平成27年3月6日使用状況調査結果について】
これまでに確認した38か所以外での、スラグ砕石の使用箇所の情報が寄せられたことから、再度調査を行った結果、新たに17か所の使用箇所が確認されました。
この17か所について、スラグ砕石とその下の土壌を分析したところ、基準値を超過する箇所がありました。
今後、確認済みの38か所と同様に、市民の健康及び周辺環境への影響を十分に考慮しながら、県の指導に基づく適切な対応を実施していきます。
<経過>
平成26年10月17日 渋川市スラグ砕石対策調査委員会 再調査開始
平成27年3月6日 市議会総務市民常任委員会協議会に分析結果報告
      9日 群馬県環境森林部環境保全課に調査箇所及び分析結果を報告
<分析結果>
●分析結果概要
 調査対象/施工/スラグ砕石(環境安全品質基準):溶出量(基準値以下・基準値超過)・含有量(基準値以下・基準値調査)/土壌(土壌汚染対策法):溶出量(基準値以下・基準値超過)・含有量(基準値以下・基準値調査
①市道(路線)・3/敷砂利/0・3・0・3/0・3・3・0
②公園(か所)・8/敷砂利/7・1・0・8/0・8・8・0
③遊歩道(路線)・1/敷砂利/1・0・0・1/0・1・1・0
④駐車場(か所)・5/敷砂利/5・0・4・1/-・1・1・-
計(路線またはか所)・17/-/13・4・4・13/0・13・13・0

※「基準値超過」は、六価クロム、フッ素のいずれか、または両方で基準値を超過している箇所
「基準値以下」は、六価クロム、フッ素のいずれも基準値を超過していない箇所
(ただし、今回の分析結果では、六価クロムは全箇所で基準値を超過していない)
※「スラグ砕石」については、JISの環境安全品質基準に基づく分析方法
「土壌」については、土壌汚染対策法に基づく分析方法で行いました。
※駐車場4か所については、スラグ砕石の分析結果が基準値以下であったため、土壌の分析は実施していません。(国、県の分析方針に準拠)
●分析結果詳細→スラグ砕石使用実態調査結果一覧(追加分)(PDF:152KB)
261024bunsekikekka.pdf
<施工箇所位置>
施工箇所ごとの位置図(PDF:1,554KB)
2610241map.pdf
※図中の数字は、「スラグ砕石使用実態調査(H26年10月24日)結果一覧(分析結果詳細)」中の調査番号と対応しています。
<お問い合わせ先>
市民部環境課
住所:群馬県渋川市石原80番地
電話番号:0279-22-2111
ファクス番号:0279-24-6541
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大同スラグ問題を斬る!…お盆休み返上調査(その3)上武国道・前橋渋川バイパス現場の劣化進捗度

2015-08-17 23:39:00 | スラグ不法投棄問題
■今年の初めに、前橋渋川バイパスに亀裂がはいったり、隆起して盛り上がったりした様子を市民オンブズマン群馬の特別調査チームがご報告してまいりましたが、その後も更に「車がバウンドして運転者が驚いていた」とか「大型トラックがハネ飛びうるさい」などの巷間情報を聞きつけたリットン調査団が、さっそく現場に向かいました。現場状況に関する既報記事はこちらをご覧ください↓
○2015年1月25日:大同有毒スラグ問題を斬る!…とうとう始まった上武国道の崩壊!!↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1516.html#readmore
○2015年3月2日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・更に、更に崩壊が進んでいる上武国道
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1545.html#readmore
○2015年3月29日:大同有害スラグ問題を斬る!…不法投棄実行犯を刑事告発せよ!「追及第5弾」更に更に更に崩壊進む上武国道↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1567.html#readmore

2015年8月12日に撮影した現場写真。オレンジ色の中央線や、白色の車道境界線が歪んでいるのがわかります。決して、陽炎の影響ではありません。


■ここは前橋渋川バイパス漆原地区です。過去に何回か調査に訪れたことのある現場です。吉岡温泉のすぐ近くになります。試しに車で通過してみたら、突然、かなり車が弾んでびっくり(*_*)しました。

 見やすい個所に、注意喚起の看板でも立てて、事前に現場にさしかかるまえにドライバーに周知させて、ゆっくり走れるようにしないと危険です。

 本来は、実際に車道に入って、地表スレスレのアングルで写真を撮ることができれば、道路表面の盛り上がり状況がよくわかる写真をものにできるところですが、そうすると薗原ダム担当の林様のように、当会のブログを見て「勝手に立入禁止か所に無断で入ったのはけしからん」などと、当会に対して陰湿にネチネチと怒られかねません。

 かといって、現場の状況をきちんと視覚で分かるように報告しておかねばなりません。当会の特別調査チームは、考慮の末、隆起の様子を、ガードレールの外側からカメラを差し込んで撮影することにしました。


白線にご注目ください。明らかに盛り上がっている様子が判ります。手間から盛り上がってその先に行って通常に戻っています。


大型トラックが速いスピードで駆け抜ける様子。かなり大きなガタンという音を立てて走り去りました。


反対側から見た様子。画面のちょうど中央線のあたりで隆起している様子がわかりますでしょうか?

■ご覧のように、梅雨時期を過ぎて、かなり隆起が進んでいる様子がお分かりいただけたかと存じます。

 ここも上武鳥取と同じように死傷事故が起きない限り何の対策も取られないのでしょうか?当会ではこの場所を通過するドライバーの皆さんに“ゆっくりスピードを緩めてくださいますように”と、強くお願いしたいと思います。

 また、有害スラグを原因とする道路の損傷に我々が納めた血税が無駄に使われないよう強く警鐘を鳴らし続けたいと思います。

 有害物質の影響と合わせて、実に由々しき問題ですが、原因者負担による撤去・作り直しが、群馬県内の健全な社会資本の維持のためにも、また鉄鋼業界のスラグ対策に向けた信頼回復のためにも、そして、1000兆円を超える我が国の財政赤字体質の改善にも資することになるのではないでしょうか?

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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大同スラグ問題を斬る!…お盆休み返上調査(その2)前橋市の上武鳥取の現場の劣化進捗度

2015-08-16 23:30:00 | スラグ不法投棄問題
■続いて、やはり1年前に調査した上部国道の前橋市鳥取町の工事現場の現状を調べることにしました。昨年8月13日付の報告では、歩道のコンクリ―トが隆起し、持ち上がってしまった現場の状況をお伝えしましたが、現在はどうなっているのでしょうか?確か子どもたちの通学路になっていましたよね。お役人様は正義の味方であるはずです。いくらなんでも安全対策ぐらいはしてあるでしょう。そう信じて、リットン調査団は上武鳥取の現場に向かいました。昨年8月の様子は次のブログを参照ください。
○2014年8月13日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・上武国道(その2)前橋市鳥取町↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1367.html

2014年8月の上武鳥取現場はこんな感じでした。1年後の現在、どうなっているのでしょう。この後の記事をご覧ください。


現在の現場状況。さらに隆起していることが一目でお分かりいただけるはずです。


現場の全体像はこちら。ご覧のとおり、コンクリートとアスファルトの継ぎ目を覆うゴムシートが隆起の圧力に耐えられず切れて弾け飛んでいます。


柵の上からカメラを出して撮影した様子。土の部分をご覧ください。ここだけ異様に盛り上がっています、しかも歩道側方向に押し出し圧力をかけているように見えます。


その結果コンクリートが歩道側に5cm程ズレてしまっています。子どもたちが、つまずいて怪我でもすると思うと心配でなりません。国土交通省のお偉い責任者の方は死傷事故が起きない限り、現場の担当官が報告を挙げても何の指揮をしないのでしょうか?


横方向から撮影した写真。昨年より隆起していますね。


この歩道は、亀裂が入ったり、全体にボコボコしています。雨の日に撮影すればもっとはっきりするでしょう。


隆起による段差と横ずれが一目瞭然。

■繰り返しますが、この現場では横に5cm程押し出されています。群馬の日本の将来を担う子どもたちが、また戦後の日本の再建に貢献してきた高齢者の皆さんがケガをしないよう、当局に置かれましては、迅速かつ的確な安全対策を、どうかお願いします。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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