市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

公選法違反で妻が起訴!・・・4.7県議選後5月に辞任の南波前県議の妻に求刑1年

2019-08-23 23:55:00 | 政治とカネ
■公営選挙費用を使って2019年4月の県議選に当選した自民党の南波和憲県議は、その後突然5月24日に辞職しましたが、その際、自民党県連幹事長宛に「関係者が公選法に抵触するとして取り調べを受けている」と書いた書面を提出していました。そして県議選で当選した後、運動員に現金と羊羹を配ったとして、群馬県警は6月21日に、公選法違反(事後買収)の疑いで、南波氏の妻を書類送検しました。続いて前橋地検は7月22日に公職選挙法(買収)の罪で、南波氏の妻を起訴しました。その結果、8月20日に南波氏の妻の初公判が開かれ、検察側が懲役1年を求刑して即日結審しました。

2019年8月21日付け上毛新聞社会面記事。

 この事件では、捜査の過程で、被買収側の運動員らの中に出納責任者だった高山村の後藤幸三村長と、選対事務長だった中之条町の伊能正男町長がいたことが分かりましたが、いずれも不起訴となっています。

 おそらく、南波氏の妻には、懲役6か月(求刑の半分)、執行猶予5年といった判決がいずれ言い渡されるものとみられ、実質的には何の影響もないことでしょう。しかし、妻のしでかしたことですから、夫の南波氏には連座制が課せられるはずです。どうせ自ら辞職しており、引退するつもりなのだから・・・、といって、この連座制の重みを認識しないまま、事件が幕引きされるのもどうかと思います。

 とりわけ政治とカネの問題が多発する割に、目に見える形で処分が起こりにくい群馬県の政治風土は、先般当会が東京地検に告発したことのある小渕優子元経産相の公選法・政治資金収支法違反(結局、犯行は秘書の中之条町長(当時)の折田謙一郎氏の単独犯行とされ、小渕裕子代議士は不問)の事件を見ても、明らかです。

 それでは、初公判の翌日の8月21日のマスコミ報道を見てみましょう。

**********上毛新聞2019年8月21日
ZIP ⇒ 20190821igj.zip
南波氏妻に求刑1年 4月の県議選 公選法違反 前橋地裁初公判
「軽はずみだった」

 4月の群馬県議選吾妻郡区で7度目の当選を果たし、5月に辞職した南波和憲氏(71)陣営を巡る選挙違反事件で、当選後にようかんを配ったなどとして、公選法違反(事後買収、買収申し込み)の罪に問われた南波氏の妻で東吾妻町原町、会社員、久美子被告(68)の初公判が20日、前橋地裁(国井恒志裁判長)であり、久美子被告は起訴内容を認めた。検察側は「人数も合計価格も多く悪質。選挙運動はボランティアという無償の原則に大きく反する」として懲役1年を求刑、即日結審した。
 検察側は冒頭陳述や論告などで、被告が4月7日の投開票日の夜、南波氏と話し合い、応援演説などで尽力した選対幹部9人にあいさつ回りをすることを決めたと指摘した。
 被告はたんす預金からの現金10万円とようかんを贈ろうと準備。現金を渡そうとしたが全員に受け取りを拒否されたり、後に返還されたとした。自宅に返しに来た人がいたことで南波氏に発覚し、「何回選挙やっているんだ」などと叱責(しっせき)されたという。
 南波氏の供述調書も読み上げられ、「厳しい選挙戦になり、妻にそこまで思い詰めさせてしまったことを申し訳なく思う」と話した内容が明らかにされた。
 被告に質問で久美子被告は動機について「親身になって応援してくれた方々への感謝の気持ちだった」と説明。「軽はずみなことをしてしまった。後悔ばかりしている。多くの方には迷惑を掛け本当に申し訳なく思う」とうつむいた。
 弁護側は最終弁論で、南波氏が議員辞職したことや、事後買収であるとして「選挙の結果を左右しようとするものではなかった」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めた。
 論告などによると、久美子被告は投開票日後の4月9~10日、運動員9人に対し、選挙運動の報酬として、ようかん計7箱(計約4万4千円相当)を配り、現金計80万円とようかん計2箱(計約1万3千円相当)を渡そうとしたとされる。

**********毎日新聞地方版2019年8月21日
公選法違反 元県議妻、買収認める 
懲役1年求刑し結審 地裁初公判 /群馬

 4月の県議選で当選した南波和憲氏(71)=5月に辞職=を巡る公職選挙法違反事件で、同法違反(事後買収など)罪に問われた南波氏の妻久美子被告(68)の初公判が20日、前橋地裁(国井恒志裁判長)であった。久美子被告は「(選挙運動の)謝礼として、ようかんと現金を渡した」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑、弁護側は情状酌量を求めて結審した。判決は9月6日。
 起訴状などによると、久美子被告は県議選後の4月9~10日ごろまでの間、選対幹部9人に対し、南波氏の選挙運動に対する報酬として、ようかん計7箱(計約4万4000円相当)を供与し、さらに現金計80万円とようかん計2箱(計約1万3000円相当)の供与を申し込んだとしている。
 冒頭陳述で検察側は、久美子被告は県議を6期24年務めた南波氏の妻であり、「金品の配布が選挙違反にあたることを認識していた」と指摘。「選挙の公正を害する悪質な買収だ」と述べた。久美子被告は「これまでにない厳しい選挙情勢の中、病を押して『最後の選挙』に挑んだ夫への支援に対し、お礼がしたかった」と話した。
 前橋地検は、9人のうち和菓子を受け取ったとして公職選挙法違反(被買収)の疑いで書類送検された7人を全員不起訴とした。残る2人は和菓子と現金の受け取りを拒否していた。【神内亜実】
**********

■この記事を何度か読み返してみましたが、どうもしっくりきません。当選7度目の重鎮の妻が果たして、公選法違反を犯してまで、夫の連座制適用のリスクを承知しながら、現金や物品を配るでしょうか。

 あるいは、もしリスクとして承知していなかったとすれば、いつものようにこれまでの6回の当選時と同様に、金品を配布していたことになります。

 証拠があるわけではありませんが、もしかしたら、南波氏がいつものように支援者らに御礼を配ろうとしたのを第三者に見とがめられて、妻のせいにしたのかもしれないのです。

 検察の冒頭陳述にある通り、当選が決まった夜、妻は南波氏と話し合って、応援演説などで尽力した選対幹部9人に挨拶回りすることを決めたというのですから、妻だけが挨拶に出向いたというのは不自然です。

 もしかしたら、自分が懲役刑を受けるリスクを少しでも軽減するために、妻に犠牲的精神の発揮を促したか、妻の方からリスクを負うのを進んで引き受けたのか、いずれにしても妻のせいにするのは不自然であり、妻の責任を夫として連帯して負うという気持ちがもっと表に強く出てしかるべきです。

 当会では既に下記ブログにも書いた通り、9月6日の判決言渡し内容を見てから、選挙公営費の返還に係る住民監査請求を視野に検討したいと思います。
○2019年7月24日:妻が公選法違反で起訴!・・・4.7県議選で南波前県議が血税で使った選挙公営費用158万円の落とし前
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2989.html

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【速報:鉛・ヒ素入りスラグ問題】カドミ公害で有名な安中の茂木市長からの問合わせに不愛想な東邦亜鉛

2019-08-22 22:16:00 | スラグ不法投棄問題
■今朝の朝刊に、東邦亜鉛の有毒スラグの事が報じられました。安中市の茂木市長が、毎月下旬に開いている定例記者会見で、8月21日の定例記者発表の席で、「K砕」と称する鉛・ヒ素入りの非鉄スラグについて、排出元の東邦亜鉛に「迅速な対応と情報提供を申し入れた」ことを表明したとあります。


 この「K砕」は、2年前に当会が岡田工務店のHPに記載されていて、東邦亜鉛の水質分析結果なども載っていたことから、長年にわたり東邦亜鉛が違法に岡田工務店に大量に出荷していたことを突き止めたのが、発端です。その後、県道高渋バイパスの路盤材として使用されていたことを突き止め、実際に現場で高崎土木事務所立会いのもとにサンプリングをしたものを当会が分析したところ、基準値を大幅に上回る鉛が含まれていることを確認し、東邦亜鉛と群馬県に報告しました。しかし、なぜか、双方とも全く動じることなく、事の重大性から目を背けた対応をとってきました。

 昨年9月になり、隣接の高崎市箕郷町で大量に民有地や公有地内に投棄されていることが明るみに出て、ようやく地元の高崎市が動いて、岡田工務店に主な場所のみ数か所だけ、昨年11月から12月にかけて有毒スラグを撤去させたことが分かりました。しかし、依然として、群馬県も高崎市も排出者が東邦亜鉛であることを「依然調査中だ」というだけで公表しようとしませんでした。

 そうした中、今年の8月9日に、東邦亜鉛がしぶしぶHPで有毒スラグを出荷していた事実を認めたのでした。

■それでは報道記事を見てみましょう。

**********上毛新聞2019年8月22日
ZIP ⇒ 20190822vlimxoslj.zip
スラグ使用の有無 公共施設で調査へ 安中市
 東邦亜鉛の安中製錬所(安中市中宿)から出た非鉄スラグが県内の公園などで使われ、 一部で土壌環境基準を超える鉛やヒ素が検出された問題について、同市の茂木英子市長は12日の定例会見で、市内の公共施設などで問題のスラグが使われていないかを調査する方針を示した。同社に迅速な対応や情報提供を申し入れたことも明らかにした。
 市内の建設業者が利用する再生砕石販売業社から、問題のスラグを取り扱っていないかなど任意の聞き取り調査を行う予定。
 市は、問題のスラグが使われた場所などについて、同社や県から具体的な情報提供がないとした。茂木市長は「 市民の不安を払拭するために、市としてできる範囲で調べていく。(東邦亜鉛は)早く調査を進め、しっかりと対応してもらいたい:」と述べた。

**********毎日新聞地方版2019年8月22日
有害スラグ 情報提供「不十分」 安中市長が東邦亜鉛に申し入れ /群馬
 環境基準を大きく超える鉛やヒ素を含んだ砂利状の金属片「スラグ」が県内の一般住宅などに流通していた問題で、排出元の東邦亜鉛安中精錬所を抱える安中市の茂木英子市長は21日の定例記者会見で、同社からの情報提供が不十分との認識を示し、対応を申し入れたことを明らかにした。
 茂木市長は会見で、同社の市への説明について、「新聞報道以上の内容は出てこなかった。市内で使用された場所なども『調査中』で残念だった」と述べた。
 市によると、同社担当者が9、19日に市役所を訪れたが、スラグの卸先とその数など、具体的な情報提供はなかったという。
 東邦亜鉛総務部は市の申し入れへの対応について「当該製品が使用された可能性のある箇所の情報提供を呼び掛けており、使用が特定された場合は当社負担で生活環境上の支障を除去してまいります」とコメントした。【増田勝彦】
**********

■以上の茂木市長の会見発表内容から、次の事が分かります。

(1)東邦亜鉛の担当者が8月9日と19日に安中市役所を訪問したこと。

(2)しかし、その時、肝心の「K砕」の卸先とその数などについて、具体的な情報はなにも明かされなかったこと。

(3)しかも東邦亜鉛から安中市への説明では、新聞報道以上の内容は出てこないまま、市内で使われた場所等についても、「調査中」だと言うだけであったこと。

(4)これに対し安中市長は「東邦亜鉛からの情報提供が不十分」との認識を示していること。

(5)そのため安中市長は東邦亜鉛に、「迅速な対応と情報提供」を申し入れたこと。

(6)安中市として、「安中市内の建設業者が利用する再生砕石販売業の会社から、問題のスラグを取り扱っていないか」などの任意期の聞き取り調査を実施すること。

(7)安中市長は、群馬県にも「K砕」が使われたことについて問い合わせたが、群馬県からも具体的な情報がないことが表明したこと。


 茂木市長の自宅は北野殿の中組に位置しており、東邦亜鉛の主排気塔から約400メートル離れた場所にあります。地元選挙区が安中公害地のため、東邦亜鉛の公害問題に関心が高くなるのは当然です。毎年3月の施政方針の中でも、「5.『地域の資源をつなぎ、活力を創造するまちづくり』の推進について申し上げます。」として、「また、活力ある農業農村の実現に向けて、秋間梅林を中心とする梅と観光を組み合わせた地域振興や、農業生産基盤の整備、耕作放棄地対策に取り組み、農村環境の維持・向上を図るとともに、「公害防除特別土地改良事業」につきましても事業の積極的な推進により、早期の着工に向けて取り組んで参ります。」(平成31年度施政方針)。

■しかし、なぜか、「市長の部屋」の「8月定例記者発表(8月21日)」に掲載されている定例記者発表の説明要旨と資料を見ても、どこにも上記の記者会見発表内容が見当たりません。本当に、発表したのでしょうか。

 通常、記者会見発表内容は、高崎市役所の記者クラブにもFAXで送っているはずです。したがって、8月定例記者発表の説明資料と資料に含まれているはずです。なにかの手違い何でしょうか。明日、市役所に確認してみたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「安中市長の8月定例記者発表(8月21日)」
**********
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/20190821kishahappyou.html
定例記者発表の説明要旨と資料を掲載します。
【第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について】
 女性も男性も個性や能力に応じて、あらゆる分野で責任を持ちながら活躍できる社会の形成に向け、男女共同参画について市民の理解と関心を深めるために標語のコンクールを実施します。
●テーマ 家庭、地域、学校、職場などにおける男女共同参画に関する標語
●対象 安中市に在住、在学または在勤の人
   【小学生の部】/【中学生の部】/【一般の部】(高校生以上)
   ※小学生は、親子で考えた作品も応募できます
●応募方法 裏面の応募用紙を提出してください
●応募期間 令和元年9月2日(月)~9月30日(月) (必着)
●審査 安中市男女共同参画推進委員会で審査します
●表彰/発表
・各部門につき、最優秀賞1点(賞状、副賞、図書カード5,000円)
        優秀賞 4点(賞状、副賞、図書カード1,000円)
・応募者全員に参加賞を進呈します
・入賞者は、応募者本人に通知します
・表彰式は市役所本庁で行います(詳細が決まり次第、入賞者に連絡します)
●主催 安中市・安中市男女共同参画推進委員会
●問合せ 市民部市民生活課(内線:1139)
■第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について
・概要
PDFファイル(465KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/danjo-gaiyou.pdf
■第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について
・チラシ
PDFファイル(847KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/danjo-hyougochirashi.pdf

【インクカートリッジ回収ボックスの設置について】
●主旨
 循環型社会の実現に向けた取組の一環として、カラープリンターの使用済みインクカートリッジの分別回収ボックスを設置する。分別品目を増やすことで、市民の分別意識の向上とリサイクルの実践及び家庭から排出される可燃ごみの減少を図る。
●回収品目
インクジェット式プリンターの使用済インクカートリッジ
 ただし、国内で流通している物であれば、メーカーは問わない。汎用品(メーカーの純正で ないもの)も、回収可能
●設置場所
 安中市役所本庁舎、松井田庁舎、碓氷川クリーンセンター
●設置日 令和元年8月26日
●問合せ 市民部環境政策課(内線:1881)
■インクカートリッジ回収ボックスの設置について
・概要
PDFファイル(477KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/ink-gaiyou.pdf
■インクカートリッジ回収ボックスの設置について
・写真
PDFファイル(422KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/ink-shashin.pdf

【第19回福祉ふれあいまつり2019について】
 市内の社会福祉の向上に活躍している団体が一堂に会して、子どもからお年寄り、障害を持つ人が一緒に集いふれあえる「福祉ふれあいまつり」を以下のとおり開催いたします。
●開催日時 令和元年9月15日(日) 午前9時~午後3時(雨天決行)
●会場 安中市スポーツセンター
●共催 安中市、安中市社会福祉協議会、福祉ふれあいまつり実行委員会
●後援 安中市区長会 安中市民生委員児童委員協議会、安中市ボランティア連絡協議会 、
    安中市婦人団体連絡協議会、安中市老人クラブ連合会
●来場者 7,000名(予定)
●開催内容 別添資料のとおり
●問合せ  保健福祉部福祉課(内線:1152)
■第19回福祉ふれあいまつり2019について
・概要
PDFファイル(479KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/fukushi-fureai-gaiyou.pdf
■第19回福祉ふれあいまつり2019について
・要項
PDFファイル(123KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/fukushi-fureai-youkou.pdf

【安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について】
●概要
 市民の健康増進、福祉の向上、地域間交流の促進を効果的かつ効率的に達成するため、指定管理者制度を導入することにより、民間のノウハウを幅広く活用し、一層の住民サービス向上と、施設維持管理に係る経費の縮減を図る。
●開館 2001年(平成13年)7月12日
●延べ床面積 地上2階、地下1階 合計2,866.62㎡
●公募期間 令和元年9月2日から10月8日まで
●指定期間 令和2年4月1日から令和5年3月31日まで
●業務の範囲 恵みの湯の施設及び設備の維持管理と運用
●条件
 恵みの湯の管理運営を安定的に行う能力と意欲があること、サービ スの向上及び経費の縮減、地域観光との連携・協調や自主事業の積極的な展開が図れること
●現地説明会 9月3日、17日(計2回)いずれも休館日
●募集要項配布 8月15日以降恵みの湯にて配布、市ホームページからも入手可能
●問合せ 恵みの湯(電話番号:027-385-1126)
■安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について
・概要
PDFファイル(502KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/meguminoyu-gaiyou.pdf
■安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について
・要項
PDFファイル(298KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/meguminoyu-youkou.pdf

【「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について】
 平成30年度より整備をしてきました「碓氷峠の森公園ふれあい広場」が完成しましたので、オープニングセレモニーを実施します。
●日にち 8月31日(土)
●催し
1.オープニングセレモニー (10:00~) (市長・議長あいさつ)(来賓者紹介)
 ※オープニングセレモニーの前後で Green Crest Takasaki(農大二高校 OB 外)
2.Green Crest Takasaki による演奏会 二部制(11:00~・14:00~)
●展示(はたらく車シリーズ)
・安中警察署
・安中消防署
・安中市消防団
・県建設業協会安中支部
・県トラック協会
●出店(峠マルシェを同時開催)
・安中市観光機構
・おぎのや
・峠マルシェ(15軒を予定)
・なつかしのファミコン大会
・観光課(園内5種類のマンホール缶バッチのプレゼントがあります)
 ※式典終了後、イベントを開始します。
●問合せ 産業政策部観光課(内線:2622)
■「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について
・概要
PDFファイル(479KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/tougenomori-gaiyou3.pdf
■「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について
・完成図
PDFファイル(2159KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/tounomori-kansei.pdf

【令和元年度 人権と平和を考える講座開催について】
 教育委員会(生涯学習課)では、令和元年度人権と平和を考える講座を下記のとおり開催します。本年度の安中市人権教育推進委員会の人権課題は「女性の人権」です。人はだれでも幸せに暮らし、平和に過ごしたいという願いを持っています。 「自分」にも、「相手」にも、「まわりの人」にもある『人権』について、この機会に考えてみませんか?皆様のご参加をお待ちしています。
●日時:9/10(火)・9/18(水)・9/27(金)・10/9(水)・10/29(火)
    各回とも13:30~15:00(受付13:00~)
●場所:松井田文化会館 小ホール
●定員:50名(講座ごとの申し込みも可)
●対象:市内在住・在勤の人
●その他:子育て世代の方々に参加していただきやすいように、本年度、初めて無料託児サービスを行います。(人数制限あり、開催日2週間前までに申込み)
※ 詳細、別添チラシのとおり
●問合せ 教育部生涯学習課(内線:2245)
■令和元年度 人権と平和を考える講座開催について
・概要
PDFファイル(466KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/jinkenheiwa.pdf
■令和元年度 人権と平和を考える講座開催について
・チラシ
PDFファイル(1272KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/jinkenheiwa-chirashi.pdf
**********

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「監視カメラ」と「防犯カメラ」・・・紙一重のプライバシーと安全・安心社会の定義と警察の立ち位置

2019-08-21 22:34:00 | オンブズマン活動
■群馬県警きっての優秀な警察官だったにもかかわらず県警内の不祥事を告発したとして冤罪逮捕され追放された当会の大河原・副代表が、今月の当会の例会で「雑誌の取材を受けた」という報告を受けたので、さっそく発売中の週刊現代を入手してチェックしてみました。副代表は日ごろから監視社会における警察の暴走について憂慮しており、今回の記事の中でもそのことを警告としてコメントしています。

週刊現代2019年8月24・31日号。
 当会も防犯カメラによる犯罪捜査の効果と、それに伴う犯罪抑止効果について、否定をするものではありません。例えば、2018年10月28日未明の東京渋谷で、集団が軽トラックを横転させた「クレイジーハロウィーン」事件で、犯行に関与した男4人が逮捕されましたが、あの大群衆の喧騒の中で、犯人の特定ができたのは、捜査関係者が街頭や店舗などに設置されている防犯カメラ映像を丹念に調べた成果であることは疑いもありません。

 筆者は毎日JRを利用しますが、最近は新幹線や電車内でも「防犯カメラ作動中」のステッカーが貼ってあります。これは、2015年6月30日に新横浜 - 小田原間を走行中の東海道新幹線車内で、男が焼身自殺を図り、火災を発生させた新幹線火災事件や、朝夕のラッシュ時に多発する痴漢や乗客同士のトラブル対策のため、急速に普及しつつあります。

 我が郷土群馬県の県庁でも、パブリックスペースには数多くのビデオカメラが至る所に仕込まれています。
〇2017年5月31日:【大河原報告】偽造ケアプランで不正支出された税金の回収要請をしようとした当会会員らを県職員が盗聴・盗撮!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2325.html
○2017年6月2日:【大河原報告・続報】来庁する一般県民の相談者を専門に盗聴・盗撮する群馬県庁の組織的体質が明らかに!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2328.html

 ところが、県庁職員の執務スペースには監視カメラが一つも設置されていません。そのため、公務員の不祥事件がいつになっても絶えることがありません。

■犯罪の抑止のため、監視は必要であり、その観点から、当会は役所の犯罪防止のため「情報公開」法・条例を手段に、開かれた行政の実現に尽力しています。ところが、役所はしきりに「プライバシー」を盾に、個人情報だとして、本来開示されなければならないものも非開示とする傾向が近年富みに強まってきた感があります。

 プライバシーとは「他人に知られたくない個人的な秘密」という曖昧な理解をされており、個々人によって「秘密」の感覚は異なるのでよけい相対的にならざるを得ません。一般論では括れないため、どのようなことが秘密なのか、その個々人に宣言してもらわなければなりません。行政側はそこに目をつけ情報不開示の理由にしています。

 例えば、電車の中のカメラとプライバシーの問題でいえば、電車の中で撮影されるとどのようなプライバシーが侵されるのでしょうか。電車に乗っていること自体が秘密なのか、勝手に容姿を撮られることで人権・肖像権の侵害なのか、はっきりしません。覆面やサングラスでもしない限りカメラに撮られることで特段不都合が生じるとも思われません。

 とくに肖像権の場合は、役所の職員との会議録を残す場合、担当者を撮影して容姿の記憶の参考にしたいと思っても、思わぬほど役所職員の反発を受けます。公務に携わる役所職員に秘密があってはならないはずですが、秘密主義が以前より格段に蔓延っています。

■さて、前置きが長くなりましたが、当会副代表が取材を受けた記事を見てみましょう。

**********週刊現代2019年8月24・31日号(2019年8月19日発行)
防犯カメラがあなたを見ている
すべての行動が録画される時代

 誰もいない場所でこっそり――。人の目を気にして行動するのに、カメラの目は気にしない。でも、あなたの悪事はここまで見えている。



★バレていないつもりの行動が記録に残る★


 ビルの陰、 エレベーターの中、 人通りのない路地裏……。誰も見ていないから、 少しくらいはバレないだろう。そう思って、普段、公衆の面前では憚られる行動をとってしまう。誰にでも そんな経験はあるはずだ。
 だが、あなたの行動は、そこに人がいないからといって、見られていないとは限らない。街中に備えられた防犯カメラが、あなたのすべてを「見ている」。そして、その行動はすべて録画されているとは考えた方がいい。
 日本防犯設備協会理事の平野富義氏が言う。
「東京都では、'14年から'18年までの5年間に42億7000万円の予算を投じ、路上に6500台の防犯カメラを増設しています。また、国や都道府県だけではなく、民間による設置も加速度的に増加している。商店街、繁華街、商業施設、ビル、マンションなど、我々の暮らす至るところに、防犯カメラは設置してあると言えます」



 現在、日本には、500万台以上の防犯カメラが設置されていると言われる。全国で平均すると、およそ270mおきに、防犯カメラに出会う計算だ。当然、人の多くいる街中などでは、さらに短い間隔で見張られていることになる。
 何より恐ろしいのは、見られているだけでなく、その映像が記緑として残ってしまうことだ。「バレない」と思った些細な悪事は、誰かに見られて、晒し者にまでされるリスクもある。
 元群馬県警察警部補の大河原宗平氏が明かす。
「ある国道に設置してある速度超過取り締まり用のカメラ(オービス)を見ていたら、芸能人の方が写っていたことがありました。すると、県警の担当者が、その写真を複製して県警本部内で見せびらかしていたんです。防犯カメラの映像は、悪用しようと思えば、誰でも簡単に悪用できてしまうのです」


★映像記録が犯人特定の決め手となる
 日本で防犯カメラが利用されるようになったのは、’60年代後半からだと言われる。映像を記録す るものではなく、モノクロの静止画像を連続撮影するもので、録画時間は長くて6時間程度だった。
 ‘80年代以降になって、ビデオの技術が発達したことで、カラーで動画を撮影することが可能にな った。日本では、’95年の地下鉄サリン事件をきっかけとして本格的に設置が進んだ。
 その名のとおり、 防犯カメラは「犯罪を防止する」ことを目的として設置されているが、実際に事件が発生した後でも、犯人を特定するための捜査資料として活用されることが多い。


「防犯カメラの映像は、1週間程度は保存されるようになっており、金融機関などでは3ヵ月以上保存されます。また、現在の防犯カメラの多くは、100万画素以上です。顔を確認するために不自由することはほとんどありません」(前出・平野氏)
 高画質で保存された映像を、警察は証拠映像として照会することができる。防犯カメラに記録さ れた映像がもとで容疑者の確定・逮捕に至った事件は枚挙にいとまがない。左の図に示したように、 防犯カメラの台数の増加に伴い、犯罪の件数は低下し、検挙率は上昇している。日本防犯設備協会の広報担当・土生俊悦(はぶ・しゅんえつ)氏が言う。
「今後は、4Kの防犯カメラが普及していくと考えられます。画質が向上すれば、一台がカバーできる撮影範囲も拡大する。より広い範囲に目が行き届くようになります」

★映像から容疑者の足取りを追跡★
<複数のカメラでリレー捜査>
 日本全国に設四された防犯カメラが果たす役割は、事件の容疑者が「どこにいたのか」を切り取 るだけではない。現在は、複数のカメラの映像を「リレー方式」でつなぎ合わせ、容疑者の足取りを追跡することが当たり前になっている。
 刑事が聞き込みで目撃情報を集める代わりに、カメラが四六時中、自動で情報を集め続けるのだ。 今年6月に大阪府吹田市で発生した交番襲幣事件では、事件発生後わずか1日で、容疑者の特定・逮捕に至った。それは、周囲の防犯カメラに映った一連の映像から不審な男を発見し、時間をかけずに犯人の足取りを特定できたからだ。
 凶悪な事件の犯人が即座に逮捕される背景には、数多の防犯カメラ同士の連携技術がある。


★防犯カメラに写っても長く逃げた犯人たち★
<人相の公表にカメラが活躍>
 まだ台数が少なかった切年代以前の防犯カメラでは、「リレー方式」で足取りを追跡することは できなかった。左に挙げたような凶悪犯たちが、長期間にわたって逃亡を続けることができたのは、防犯カメラ同士の連 携がまだ不完全であり、犯人たちの行動を把握しきれていなかったからだ。
 しかし、連続した映像としてすべての行動を追いかけることができなくても、写り込んだ「画像」を、指名手配される者の近影として公表することはできる。技術が今より未熟だった時代でも、長期逃亡者たちを追い詰めたのは、防犯カメラだったのだ。


★カメラがとらえた犯行の瞬間★

 誰にも見られていないという状況は、ときに、理性で制御できないほど、欲望を暴走させてしまう。他人の下着を漁ったり、捨ててはいけない場所にゴミを投棄したり、公共のものを壊したり、万引きをしたり……。だが、防犯カメラは、人間のように見落としたりはしない。そうした瞬間も、すべて記録として残されている。
 前出・平野氏が言う。
「防犯カメラの中には、人間の目では認識できないLED照明が取り付けられているものがあります。暗闇でも、カラーで映像を記録できるのはこのためです」
 人目につきにくい夜でも、すべての悪事がはっきりと映ってしまうのはこのためだ。
「現在はハードディスクが安価になったことで、鮮明な映像を長時間保存しておくことが可能になりました」(前出・土生氏 )


 上に掲載した写真は、すべて民間の防犯カメラに映った「犯行」だ。どれも鮮明に、行動のすべてが録画されているのがわかるだろう。いまや、カメラを所有する民間人が、事件の証拠として映像を警察に提供し、被害届を提出する。警察は、映像をもとに、容疑者を特定する。
「瞥察には、映像解析を専門にする部署があり、防犯カメラの映像をより鮮明にすることができま す。これによって、容疑者の顔や特徴を掴むことができるのです」(前出・平野氏)
 現在は顔認証システムの発達によって、防犯カメラの映像の捜査資料としての価値はいっそう向上している。犯罪歴のある人物であれば、警察に登録された人相のデータベースとカメラの映像を照合し、容易に特定されてしまう。

★地球上どこでも見られている★

 監視社会を作りだしているのは、防犯カメラだけではない。グーグルが提供するサービス「グーグルマップ」では、誰もが容易に、地球上のすべてを見ることができる。防犯カメラと違い、常に画像が更新されているわけではないが、映し出される範囲はとにかく広い。人気(ひとけ)のない公園や路地裏はもちろん、家や車の中まで。もはや、プライベートな空間はなくなりつつある。
「個人情報という観点から見ると、私たちは常に素っ裸で生活しているようなものです。誰かに見られているという意識を持ちながら、日々を過ごしていくほかありません」(前出・大河原氏)
 我々の生活は誰かに見られている。常に「他人の目」を意識して、公共の場でも恥ずかしくないような行動を心掛けなければならないのだ。
**********

■当会の副代表によれば、道路の各所に設置されているNカメラは、車のナンバーのみならず、車体や運転席も撮影し記録しているとのことです。

 また、筆者が昨年12月に台湾に出かけた際には、出国手続きでパスポートを読取機械にかざし、カメラに顔を向けると写真を撮られ、パスポートに出国印を押されることもなく手続きを終えました。以後、2度ほど出入国していますが、既に顔はパターン認識されており、パスポートを読み取り機にかざすだけで通過できるようになりました。便利になりましたが、自分の顔情報がデータベース化されているわけで、今後、自分の知らないうちにさまざまな使われ方をするのだろうな、と覚悟せざるを得ません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【続報:鉛・ヒ素入りスラグ問題】公害企業・東邦亜鉛が道路や公園に不法投棄!

2019-08-12 21:24:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題

 東邦亜鉛は、これまで公害をまき散らしながら企業活動に邁進してきました。公害なしでは生きていけない企業なのです。公害をまき散らしては法廷闘争に明け暮れることで企業の存続を図っているのです。刑事告発を恐れてか?昨日プレスリリースのなかで謝罪を発表しましたが、刑事事件が無事収束した後でも、真摯にスラグ回収をおこなうのでしょうか?
 毎日新聞のスクープ報道に続き上毛新聞でも東邦亜鉛有害スラグの文字が紙面におどりました。


******2019年(令和元年)8月11日上毛新聞
東邦亜鉛有害スラグ 公園、道路に使用か
 東邦亜鉛(東京都千代田区)は10日までに、安中製錬所(安中市中宿)が道路の基盤用に出荷した非鉄スラグ製品の一部に、土壌環境基準を超える鉛やヒ素が含まれていたと発表した。県内の道路や公園、住宅の庭など人が触れる場所に使われている可能性があり、同社は昨年から撤去を進めていたがこれまで発表していなかった。健康被害は報告されていないという。
 東邦亜鉛によると、非鉄スラグは亜鉛の製造工程で出る砂利のような形のもので、セメント用原料や道路の基盤材として販売していた。2016年に他社の品質問題や日本鉱業協会のガイドライン変更を受け同年4月以降、路盤材用は出荷を停止した。
 同年3月までは路盤材向けでは土壌環境基準の対象に当たらないという判断だったとし、「基準に対する認識不足だった」と説明する。
 昨年8月には調査チームを設置し、一部を撤去。使用場所の特定などを進めているが、問題を把握した時期や使用された場所は調査中として明らかにしていない。どの程度の鉛やヒ素が検出されたのかも「公表できない」としている。撤去費用は計約69億円に上る可能性があるとしている。
 東邦亜鉛は「地域住民の皆さまや関係各方面の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げる」としている。
 同社は、問い合わせに応じて現地で調査や分析し、必要に応じて回収、撤去する。同社総務本部(電話03・6212・1722、平日午前9時~午後5時半)で問い合わせを受け付けている。
*******

 今回も記事のポイントをまとめてみましょう。

ポイント①鉛ヒ素入りスラグが道路や公園、住宅の庭など人が触れる場所に使われていること。
ポイント②2016年4月以降、路盤材用は出荷を停止したこと。
ポイント③「基準に対する認識不足だった」としていること。
ポイント④2018年8月には調査チームを設置し一部を撤去したこと。
ポイント⑤問題を把握した時期、使用場所、鉛やヒ素の検出値など「公表できない」としていること。

ポイント①
鉛ヒ素入りスラグが道路や公園、住宅の庭など人が触れる場所に使われていること。

 (株)佐藤建設工業が群馬県中にばら撒いた大同スラグ事件同様に道路や公園、住宅の庭などにばら撒かれています。特に東邦亜鉛から仕入れた非鉄スラグを岡田工務店が、住宅の庭の整備を手掛けるクラフトガーデンという悪質な業者に転売したことから、民間住宅に被害が広がっていることが大問題です。

 群馬県廃棄物リサイクル課などはこの事件について“ダンマリ”を決め込んでいますが、大同スラグを含め、有害スラグをどのように適正処分させるかが住民の健康問題に直結するのです。(株)佐藤建設工業には大同スラグの撤去の措置命令を発出し、岡田工務店やクラフトガーデンには東邦亜鉛スラグ撤去の措置命令を発出しなければなりません。それぞれの実行犯が撤去できない場合には大同特殊鋼や東邦亜鉛など、排出事業者に対する措置命令を発出することになるでしょう。

ポイント②
2016年4月以降、路盤材用は出荷を停止したこと。

 本当にそうでしょうか?


 この写真は、スラグ調査チームのリットン調査団が発見した、高崎市のソーラー発電所にダンプからまけられたままの鉛ヒ素入りスラグの様子です。コンクリートを砕いたものと混合されていましたが、これは明らかに路盤材用と思われます。

 写真の撮影日は2018年11月17日です。出荷停止が2016年4月だとすると、スコップが刺さった状態で2年もの間この状態なのでしょうか?その間に強い雨など降って流れ出したり、山が少しは崩れたりしないのでしょうか?

ポイント③
「基準に対する認識不足だった」としていること。

 昨日東邦亜鉛が発表したプレスリリースには刑事告発を想定してか?次の言い訳がましい記載があります。
*****
2.土対法の基準超過品を出荷した原因
 2016年3月までは、環境省環境管理局水環境部長による通知、すなわち平成15年(2003年)2月4日付け環水土第20号(現在は、平成31年(2019年)3月1日付け環水大土発第1903015号*)において、「土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない」との記載があり、このため当社はK砕製品を路盤材として出荷することが可能であると判断しておりました。この結果、土対法の土壌環境基準を超過するK砕製品が出荷されておりました。
 また、一部販売先におけるK砕製品の保管や品質管理、用途の限定等に関して当社の出荷先管理が十分になされておりませんでした。
(*)環水大土発第1903015号(平成31年(2019年)3月1日)
  非鉄製錬業や鉄鋼業の製錬・製鋼プロセスで副生成物として得られるスラグ等や石炭火力発電に伴い排出される石炭灰等が土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない。

*****

 当会が注目するのは上記のプレスリリースの中の次のフレーズです。

「土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない」

 土壌とみなされないから、土壌環境基準は関係ない?とでも言いたいのでしょうか。土壌とみなされないなら、路盤材とでもいうのでしょうか?路盤材には有害物が含まれてもよいとでもいうのでしょうか?

 路盤材に有害物が含まれている場合、その路盤材が工場から主製品製造に伴って副次的に排出される場合には、それは路盤材ではなく廃棄物です。言い訳にしてはあまりにもお粗末で失笑を買うほどです。「土壌とみなされないなら廃棄物です」

ポイント④ 
2018年8月には調査チームを設置し一部を撤去したこと。


 撤去の様子はこちらのブログ記事で確認ください。↓↓
〇2018年8月26日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題・・・なんと早業!撤去始まる!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2734.html

 確かに(株)岡田工務店はこの問題が広がることを恐れてか?早々に撤去に応じています。
問題は、群馬県県土整備部が鉛ヒ素入りスラグの使用実態を調査せず不作為を貫いていることや、スラグの排出を監督する群馬県廃棄物リサイクル課や高崎市などが“ダンマリ”を決め込んでいることです。

 毎日新聞の敏腕記者の活躍がなければ、見える所だけをチョコッと片づけ、あとはシランプリを決め込み、地域住民の健康被害など無視され続けることになっていたでしょう。

ポイント⑤
問題を把握した時期、使用場所、鉛やヒ素の検出値など「公表できない」としていること。

 東邦亜鉛は「地域住民の皆さまや関係各方面の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げる」などと謝罪をほのめかしているはずなのに、なんと不誠実なことでしょう。都合が悪いことはすべて「公表できない」という公害企業の本性がここに現れているようです。

 毎日新聞は「同社製スラグを取引先から入手し、国指定の検査機関に分析を依頼したところ環境基準の55倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。」と報道しています。この報道に対し、東邦亜鉛が「公表できない」などと平然と言いのけるようでは、とうてい東邦亜鉛の言う“謝罪”など地域住民の心に届くはずはありません。

 当会は、安中公害の加害企業そのままの企業体質を依然として引き継いでいる東邦亜鉛が、常識あるCSR(社会的責任)を有するまともなコーポレートガバナンス(企業統治)のできる会社に生まれ変われるかどうか、たぶん無理だと言われるでしょうが、もう一度、監視していきたいと思います。

【ひらく会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考資料1「有限会社クラフトガーデン」
http://www.craftgarden.net/
**********
 どんなところか、当会の誇るスラグ専門老人チーム「リットン調査団」に徘徊調査をしてもらいました。


ガーデニングっておしゃれな感じでよいですね。どうやらここは展示場も兼ねているらしい。


広い敷地で半分は資材置場のようだ。アスファルト道路との境は河原の平べったい石が並べられ、そこに溶岩色の砂が敷かれている。あれ?溶岩色って・・・、もしや・・・。


な~んだ、全面に敷かれていたのは鉛ヒ素入りスラグじゃないか!展示場を見に来たお客さんに、この溶岩色した砂利は草が生えなくていいよ~、なんて進めていないだろうな?草が生えないってことは有毒だってことだよね。


ショベルカーが、次の不法投棄に備え、常に待機しているようだ。一人でも鉛・ヒ素入りスラグの被害者にならないことを祈るばかりだ。高崎市や群馬県廃棄物リサイクル課のお役人様、お願いだから、これ以上住民に被害者を出さないようにしてください。
**********

※参考資料2「テレビ朝日の報道ぶり」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000161767.html

※参考資料3「毎日新聞の報道ぶり」
〇2019年8月9日:【鉛・ヒ素入りスラグ問題】ついにシラを切れずにスラグ対策で利益49億円減を公表した公害企業・東邦亜鉛
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3000.html


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安中公害闘争のシンボルの記念碑がある安中緑の大地を守る会のプレハブ事務所の壁面塗装作業

2019-08-11 23:22:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題

■安中公害の原因企業の東邦亜鉛の創業時からの主力工場である安中製錬所の一番東側に、同社が高崎信金の名義で農地法違反をして、地元住民を騙してせしめた農地を変電所に作り替え、自らの名義の土地を高崎信金と交換して野球グランドにした場所があります。増設用に設置した変電所は、公害闘争のあおりをうけ頓挫しその後半世紀の間、朽ち果てていました。ところが3年前にK砕と呼ばれるスラグ置き場を東邦亜鉛が突然作り始めました。当時の様子は次のブログをご覧ください。
〇2016年4月23日:近年になく紛糾した東邦亜鉛安中製錬所における4.9第25回工場視察会の参加報告(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1969.html

安中緑の大地を守る会の記念公園の一角にある築32年のプレファブ事務所。さすがにあちこち痛んできたので、今回側壁の塗装工事を施工した。写真は施工前の事務所の様子。

 そのスラグ置き場の鉛・ヒ素入りのK砕が、岡田工務店に長年出荷され、県内各地の公有地や民有地にばら撒かれていたことが発覚し、6月9日に東邦亜鉛が渋々公表したばかりですが、このスラグ置き場のすぐ近く、高崎信金の野球グランドの隣に、安中公害闘争の聖地である安中緑の大地を守る会(前身・安中公害訴訟原告団)の公園と記念碑、そして事務所があります。

 1987年に建てられたこのプレハブ事務所は、既に32年を経過しており、あちこち劣化がみられるため、補修計画が立てられ、少しずつ手直しをすることが決まっています。その一環として8月10日(土)午前9時から午後3時にかけて、有志5名が集まり外壁の塗装工事を実施しました。


地表からの雨水の跳ね返りによる発錆がひどい側壁の裾の箇所。↑

■当日は、気温35度を超える真夏日となり、長時間日向に身を置かないよう、日陰で休息をとりながらマイペースで作業を進めました。





初回塗り作業。

 幸い誰もケガもせず、体調不良に陥ることもなく、無事に側壁のさび落としと塗り替え作業を終えました。ただし、地表に近い裾の部分のみ最後に上塗りを行うことになり、8月24日(土)午前9時から1時間ほど仕上げ塗装工事を有志で実施する予定です。





仕上げ塗作業。

 作業中、隣の高崎信金のグランドでは中年の元気な一団が野球の練習をしていました。隣のグランドの境界には何もフェンスなどはなく、長打が出るとボールが講演の敷地内に飛びこんできます。プレファブの事務所の北方向の壁にも当然ボールが当たりますが、グランドに面した壁面にはサイディング材でカバーされていてガラス窓は無く、ボールが当たっても被害はありませんが、換気扇のプラスチック製のフードは破損しています。これは太陽光による劣化と相まって、ボールの直撃を受けたことも一因だと思われます。


隣接の高崎信金のグランド。

この樹木の向こう側に東邦亜鉛のスラグ置き場がある。↑

■午後の作業中、東邦亜鉛のスラグ置き場から重機の唸る音がずっと聞こえていました。この日、作業前の打ち合わせの中でも、東邦亜鉛の鉛・ヒ素入り有毒スラグ問題がマスコミで報道されたことが話題に上りました。そうした渦中にあっても、相変わらずこうして有毒スラグを毎日排出している状況を見るにつけ、安中公害を経てもしぶとく環境汚染を続けるこの会社のしたたかさを感じざるを得ません。

 その一例として、現在、東邦亜鉛安中製錬所の東側に位置する岩井地区における重金属汚染被害を受けた農地の原状復帰方式による土地改良整備事業が、来年度から先行着手される予定ですが、当初の汚染指定地に関係する住民のうち、排客土を希望する者が半数以下となりそうなことが挙げられます。その理由は、東邦亜鉛が地元の有力者を通じて、なんらかの影響力を行使した可能性が挙げられるからです。

 本来、安中製錬所からの降下ばいじんにより、野殿、岩井、中宿地区では、畑地など農地や宅地など、あらゆる土地がカドミウム等重金属に汚染されており、汚染土壌の撤去と新鮮土壌による客土は、安心・安全な生活環境保全上、誰にとっても有意義なことのはずです。しかし東邦亜鉛は表向きは
公害ゼロを目指す」としていますが、本音では、そうは思っていません。実際に筆者もかつて同社の安中製錬所長に「もうカドミ公害問題も解決し、農作物にも被害が出なくなったのだから、排客土事業はいらないだろう」と耳打ちをされたことがあります。

 このように、東邦亜鉛にとって、安中製錬所の操業が最優先であり、その利益を最大にするには、周辺の自然環境。生活環境、営農環境など二の次なのです。つまり、排客土工事は会社にとって余計な出費を余儀なくされるものであり、会社の利潤追求にとってマイナスでしかないのです。

 しかも今回、有毒スラグの県内各地へのばら撒きを多年にわたり、意図的に繰り返していた事実が発覚したことにより、同社試算でこれまでに19億円、今後も50億円規模でスラグ撤去のための費用を見込んでいるということから、ますます安中製錬所周辺の畑地の重金属汚染土壌対策を目的とする碓氷川流域公害防除特別土地改良事業にブレーキがかかることが懸念されます。

■午後3時までに後片づけを終えて散会しましたが、側壁を塗り替えただけでも見違えるほどきれいになったプレファブ事務所となり、今後とも公害企業の東邦亜鉛に対して、監視を続けていくべく、決意を新たにした次第です。




シリコン配合の耐候性ペイントを使用。

【ひらく会情報部】

※参考情報1「公園内モニュメントの碑文(表)」
**********

   緑の大地を
 大地は、古来、緑豊かな自然を造り、食品その他の資源を供し、人類は永きにわたりその恩恵を享受してきた。
 私たち農民の生きがいは、大地を耕し、みのり豊かな作物を収穫することにある。
 緑の大地、それは農民にとってかけがえのない、いのちであり、人類が生存しつづけていく源である。
東邦亜鉛安中製錬所から排出された鉱毒は、農民のいのちである大地を汚染し、作物や樹木を枯死させ、養蚕に壊滅的な被害を与え、安中の農民の農業経営を破壊し、生活を奪った。
 私たちは、働くよろこびと緑豊かな大地を取り戻すために、公害を根絶するたたかいに立ち上がった。安中製錬所が創設された昭和十二年以来五十年にわたり、私たちは、鉱毒彼我の辛酸に耐え、血を吐くような労苦を重ねて、たたかいを続けてきた。
 私たち農民の願いは、公害をなくし、安中の美しい自然を回復するとともに、先祖伝来うけついできた田畑の汚染を除去し、緑豊かな大地に復元して、子孫に引き継ぐことである。
 この切なる願いをこめて、私たちは十五年間、安中公害裁判闘争を続けてきた。昭和六十一年九月二十二日、多くの人々の協力を支援をえて、東京高等裁判所における訴訟上の和解成立と東邦亜鉛との公害防止協定締結による同時解決をかちとった。
 裁判闘争解決一周年にあたり、公害の激甚地、送電線設置反対運動の勝利の象徴である送電線のひかれていない送電塔を眺望する、ここ岩井西ノ平に、この碑を建立し、安中はもとより日本全国の、破壊された自然環境の回復と公害の根絶を祈念したい。
  昭和六十二年九月二十二日
  安中公害裁判原告団
   送電線設置・工場拡張反対期成同盟
   安中公害対策被害者協議会
   東邦亜鉛工場拡張認可取消請求人団
   安中公害被害補償請求人団
**********

※参考情報2「公園内モニュメントの碑文(裏)」
**********

   安中公害原告団名
大塚紋蔵   湯井酉蔵   承継人一松  湯井勘三   前川仲三
神成春雄   赤見千代松  承継人 優  柴山宗哉   承継人宗寛
白石益雄   白石正一   小野文雄   小川徳良   小川イト
岡田治郎   岡田初男   小川實保   承継人ゑん  大塚葛造
茂木治太郎  承継人八郎  宮沢貞安   大塚 仁   大塚徳次
峯岸八百吉  承継人一郎  白石宗三   滝沢常吉   白石清一
岡田正治   承継人ぎん  茂木 昇   河井しん   河井 清
大塚 忠   大塚 繁   峯岸伝之助  承継人一夫  宮沢喜作
宮沢晴作   承継人鉄雄  峯岸𠮷郎   承継人喜久江 木村兼吉
古達豊彦   川保 正   湯井幸太郎  承継人はつ  茂木喜三郎
小川義市   承継人 貢  小川正三   小川あさ   小川益三
小川文治郎  承継人勝己  前川正夫   赤見皆吉   赤見永吉
加部昇平   清水省七   小野冨八   依田よし   清水文雄
加部ちゑ子  藤巻岩男   藤巻良太郎  承継人千枝  依田吉郎
大河原定太郎 承継人 博  承継人みつ江 清水タキ   中島富美
内川徳好   承継人 寔  内川幸平   内川義雄   中島才一
中嶋喜一郎  松本たま   承継人 浩  藤井隆二   清水 敬
滝沢芳郎   渡辺吉司   藤巻卓次   嶋田ミヤ子  藤巻文夫
佐藤登一   承継人秀司  小俣源造   承継人ヒサ  内田正敏
松本良三   承継人まん  木村久男   滝沢 淳   中島修二
高橋たか江  承継人はる  中島きみ   承継人一郎  佐藤うめ
櫻井高次郎  承継人房次  須藤和久治郎 戸塚一郎   田中いわ
中島忠平   白石辰之助  庄田勇太郎  箕浦はる   白石五郎
松本好広   山田彦太郎  吉田久雄   大久保かつ  萩原 博
白石一郎   伊早坂萬𠮷  承継人ふさ  櫻井筌太郎
   原告団常任事務局名
森田春雄   内田宇吉   有川良子
   安中公害常任弁護団名
角田儀平治  高田新太郎  飯野春正   小野寺利孝  金井厚二
犀川幸人   宮川光治   篠原義仁   野上恭道   清水恵一郎
富岡慎三   広田繁雄   高坂隆信   小林 勝   白井功一
池末登志博  下田範幸
   協力科学者名
本間 慎   平田 誠   森下豊昭   谷山鉄郎   島崎 稔
小林 純   梶井 功   倉地三夫   枠谷 修   高柳孝行
浅見輝男   三上紘一   小林一正   斉藤安史   村瀬千明
   支援団体名
群馬地方労働組合評議会  群馬民主医療機関連合会
安中公害署名推進連絡会議 群馬文化団体連絡会議
安中公害裁判を支援する会 安中公害東京連絡会
**********

※追加情報【8月10日までのマスコミ報道】
**********毎日新聞東京朝刊2019年8月10日
有害スラグ 東邦亜鉛、群馬の公園などに使用
 環境基準を大きく超える鉛やヒ素が含まれる砂利状の金属片「スラグ」が、群馬県内の公園、駐車場、住宅の庭などで使用されていた。東証1部上場の金属メーカー「東邦亜鉛」の安中製錬所(群馬県安中市)から排出されたもので、毎日新聞の取材に対し、同社の取引先の建設会社は自社工事分だけで使用が数十カ所に上ると明らかにした。東邦亜鉛は9日、有害なスラグの出荷を認めて関係者に謝罪。同社負担で回収・撤去する方針を示し、費用が約69億円に上る可能性があると発表した。
 スラグは金属製錬の際に炉にたまる金属くずで、基準を超える有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されるケースもある。毎日新聞は同社製スラグを取引先から入手し、国指定の検査機関に分析を依頼したところ環境基準の55倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。
 同県高崎市の建設会社などによると、東邦亜鉛は少なくとも10年前からスラグを販売。建設会社は公園整備や道路舗装などの公共工事に利用したほか、県内のガーデニング会社に転売し、住宅の庭や駐車場に敷き詰められていた。専門家から子どもの健康被害などを懸念する声が出ている。
 昨年9月、この建設会社も整備に関わった高崎市の公園駐車場などを群馬県や同市が調査し、基準の最大57倍の鉛や同3倍のヒ素を検出。県などは廃棄物処理法違反の疑いがあるとみて既に東邦亜鉛を立ち入り検査した。違反が認められれば行政処分や刑事告発などが行われる可能性もある。建設会社社長は「東邦亜鉛から安全な資材と説明され、有害物質が検出されなかったという検査結果も受け取っていた」と話した。東邦亜鉛総務部は8日、毎日新聞の取材に「環境基準を超過する製品(スラグ)が出荷され、一部販売先で品質管理が十分されていなかった」とコメント。出荷件数などは調査中とした。

**********FNNフジテレビ2019年8月10日(土)12:13
“基準超”鉛など含む資材 群馬県内の公園などで使用か
 環境基準を大きく超える鉛やヒ素を含んだ資材が、群馬県内の公園や住宅の庭などで使われている可能性があることがわかり、出荷した製錬所を運営する会社は、回収や撤去を進めることにしている。
 問題の製品を出荷していたのは、金属メーカー「東邦亜鉛」の群馬県にある安中製錬所。
 東邦亜鉛によると、金属を精錬する際にできる「スラグ」と呼ばれる製品で、環境基準を大きく超える鉛やヒ素が含まれるものが、砂利や舗装などの資材として販売されていた。
 2016年4月から出荷を停止しているが、群馬県内の公園や住宅の庭などで使われている可能性があるという。
 東邦亜鉛は、環境基準に対する認識や出荷先管理が不十分だったとして謝罪し、除去が必要な場合、回収・撤去を進める方針。
 問い合わせ先は「03-6212-1722(平日午前9時~午後5時半)」まで。

**********上毛新聞2019年8月10日/共同通信2019年8月10日11:49/徳島新聞2019年8月19日11:38
公園に基準超の鉛やヒ素 東邦亜鉛が出荷、非鉄スラグ製品

東邦亜鉛の非鉄スラグ
 東邦亜鉛は10日までに、安中製錬所(群馬県安中市)が道路の基盤用などに出荷した非鉄スラグ製品の一部に、土壌環境基準を超える鉛やヒ素が含まれていたと発表した。公園やガーデニング用など人に触れる可能性がある場所にも使われており、同社は昨年から撤去を進めていたがこれまで発表していなかった。健康被害は報告されていないという。
 東邦亜鉛によると、非鉄スラグは亜鉛の製造工程で出る砂利のような形のもので、セメントや道路の基盤材として販売していた。2016年に他社の品質問題や日本鉱業協会のガイドライン変更を受け同年4月以降出荷を停止した。

**********産経2019年8月10日17:16
群馬の公園に基準超えの鉛やヒ素 東邦亜鉛が出荷の道路基盤材
 東邦亜鉛は、安中製錬所(群馬県安中市)が道路の基盤用などに出荷した非鉄スラグ製品の一部に、土壌環境基準を超える鉛やヒ素が含まれていたと発表した。公園やガーデニング用など人に触れる可能性がある場所にも使われており、同社は昨年から撤去を進めていたが、これまで発表していなかった。健康被害は報告されていないという。
 東邦亜鉛によると、非鉄スラグは亜鉛の製造工程で出る砂利のような形のもので、セメントや道路の基盤材として販売していた。平成28年に他社の品質問題や日本鉱業協会のガイドライン変更を受け同年4月以降出荷を停止した。
 昨年8月に調査チームを設置して使用場所の特定などを進め、一部を撤去した。問題を把握した時期や使用された場所は調査中として明らかにしていない。撤去費用は計約69億円に上る可能性があるとしている。
 東邦亜鉛は「地域住民の皆さまや関係各方面の皆さまにご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」としている。
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