医療生活協同組合、宮崎市内4病院で低収入者対象に無料低額診療
2010年5月14日 提供:毎日新聞社
無料低額診療:医療生活協同組合、宮崎市内4病院で低収入者対象に /宮崎
宮崎市の宮崎医療生活協同組合は4月から市内の4病院で、低収入などで生活が苦しい人の医療費を免除する「無料低額診療事業」を始めた。県内では日向市の済生会病院も実施している。
無料低額診療事業は、生活保護基準額の1・5倍以下の収入しかない世帯を対象に、病院側が診療費の一部か全額を免除する。行政からの補助はなく、同院が年間200万円の予算で対応する。
同院では昨年、手術費を捻出(ねんしゅつ)するために消費者金融に借金した50代の患者がいた。利息で生活が困窮して治療を続けられず、心肺停止状態になって救急車で搬送されて亡くなったという。医療費が払えないために受診をためらい、手遅れになった患者が搬送されてくるケースは増えているという。
宮崎生協病院の日高明義院長は「生活保護などの存在を知らない人も多く、相談から申請につながる場合も多い」と話す。
開始からすでに2件相談があり、生活保護の申請と障害者手帳での医療費助成の申請を勧めたという。日高院長は「支払いに困っている患者さんを見かけたらこの制度を案内してください」と呼びかけている。【川上珠実】
2010年5月14日 提供:毎日新聞社
無料低額診療:医療生活協同組合、宮崎市内4病院で低収入者対象に /宮崎
宮崎市の宮崎医療生活協同組合は4月から市内の4病院で、低収入などで生活が苦しい人の医療費を免除する「無料低額診療事業」を始めた。県内では日向市の済生会病院も実施している。
無料低額診療事業は、生活保護基準額の1・5倍以下の収入しかない世帯を対象に、病院側が診療費の一部か全額を免除する。行政からの補助はなく、同院が年間200万円の予算で対応する。
同院では昨年、手術費を捻出(ねんしゅつ)するために消費者金融に借金した50代の患者がいた。利息で生活が困窮して治療を続けられず、心肺停止状態になって救急車で搬送されて亡くなったという。医療費が払えないために受診をためらい、手遅れになった患者が搬送されてくるケースは増えているという。
宮崎生協病院の日高明義院長は「生活保護などの存在を知らない人も多く、相談から申請につながる場合も多い」と話す。
開始からすでに2件相談があり、生活保護の申請と障害者手帳での医療費助成の申請を勧めたという。日高院長は「支払いに困っている患者さんを見かけたらこの制度を案内してください」と呼びかけている。【川上珠実】