岩崩落 民家直撃3人下敷き 長女は救出 松江
7月16日8時12分配信 毎日新聞
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山の斜面が崩れ、民家に岩が流れ込んだ=松江市鹿島町恵曇で2010年7月16日午前5時45分、岡崎英遠撮影
16日午前2時ごろ、島根県松江市鹿島町恵曇(えとも)で、民家の裏山から直径約4メートルの岩2個が崩落して家の1階を直撃し、この家に住む草本留美子さん(37)と、長女の美月(みづき)さん(11)=同市立恵曇小6年、長男の竜我(りょうが)君(7)=同小2年=の3人が下敷きになった。松江署や同市消防本部が救出作業を行い、美月さんは同5時7分に救出され、病院に搬送されたが、意識はしっかりしているという。同署などは、留美子さんと竜我君の救出を急いでいる。
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草本さん宅は5人暮らしで、木造2階建て。草本さんの母(66)と祖母(90)は別の部屋に寝ており、無事だった。
草本さん宅は恵曇港のすぐそば。近くで釣りをしていた松江市内の男性会社員(34)は、「『ガシャーン』とガラスが割れるような大きな音が1回聞こえたので、何があったのかと思った。まさか、こんなことになるなんて」と驚いた様子だった。
救出作業が続く現場では、近所の人々が家を遠巻きにして見守った。美月さんの同級生女児(11)は美月さんの救出を聞き、「とにかく良かった。うれしい。美月ちゃんは活発な子で、時々一緒に公園で鬼ごっこをして遊んでいた」と話した。