中学生地域医療現場体験セミナー、医療への道しるべに 島根・大田市立病院
2010年7月30日 提供:毎日新聞社
医師や看護師が不足する中、将来の進路を選ぶ時期の中学生に医療への関心を持ってもらおうと、大田市立病院(同市大田町)で29日、「中学生地域医療現場体験セミナー」が開かれた。大田二次医療圏内にあたる同市と美郷町から希望した6人の中学生が白衣姿で病院内を見学、医師や看護師、検査技師らから、医療現場の生の声を聞いた。
医療分野の志望者を掘り起こすため、県が中学生を対象に今年度から始めた現場体験の一環。同病院は今年度、外科と整形外科の常勤医が不在となり救急告示を取り下げるなど、要員不足の影響を大きく受けていることから、長期的な視野で次世代の医療スタッフとなる人材を育てようと受け入れた。
同病院を希望した6人は全員3年生の女子生徒。最初に福田正子・麻酔科部長と田中希代子・外来看護師長らから、救急医療に欠かせない心肺蘇生法や聴診の方法・意義について、自身の体や人形を使って学習。岸浩史・臨床研修部長が、実際の治療に使う手術室や透析室を案内し説明。そのほか、同病院の医師の体験談などを聞いた。
同市立一中の藤原有里さん(14)は「福祉分野の志望を考えていたので、健康と密接な関係のある医療現場についても関心がありました。医師の仕事は本当に大変だと改めて思いました」と感想を述べた。
楫野恭久院長は「10年後を見据えた対策。若い人たちから一人でも医療の道へ進む人材が出てきてほしい」と語った。【鈴木健太郎】
2010年7月30日 提供:毎日新聞社
医師や看護師が不足する中、将来の進路を選ぶ時期の中学生に医療への関心を持ってもらおうと、大田市立病院(同市大田町)で29日、「中学生地域医療現場体験セミナー」が開かれた。大田二次医療圏内にあたる同市と美郷町から希望した6人の中学生が白衣姿で病院内を見学、医師や看護師、検査技師らから、医療現場の生の声を聞いた。
医療分野の志望者を掘り起こすため、県が中学生を対象に今年度から始めた現場体験の一環。同病院は今年度、外科と整形外科の常勤医が不在となり救急告示を取り下げるなど、要員不足の影響を大きく受けていることから、長期的な視野で次世代の医療スタッフとなる人材を育てようと受け入れた。
同病院を希望した6人は全員3年生の女子生徒。最初に福田正子・麻酔科部長と田中希代子・外来看護師長らから、救急医療に欠かせない心肺蘇生法や聴診の方法・意義について、自身の体や人形を使って学習。岸浩史・臨床研修部長が、実際の治療に使う手術室や透析室を案内し説明。そのほか、同病院の医師の体験談などを聞いた。
同市立一中の藤原有里さん(14)は「福祉分野の志望を考えていたので、健康と密接な関係のある医療現場についても関心がありました。医師の仕事は本当に大変だと改めて思いました」と感想を述べた。
楫野恭久院長は「10年後を見据えた対策。若い人たちから一人でも医療の道へ進む人材が出てきてほしい」と語った。【鈴木健太郎】