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追跡:島大病院カルテ問題 業務外閲覧、どう防ぐ 倫理研修やシステム改修 /島根

2018年11月21日 10時49分55秒 | 事故事件訴訟
追跡:島大病院カルテ問題 業務外閲覧、どう防ぐ 倫理研修やシステム改修 /島根
2018年11月22日 (木)配信毎日新聞社

 出雲市で今月あった殺人事件で、島根大学医学部付属病院(出雲市塩冶町)の関係者96人が、搬送された被害者の電子カルテを業務外で閲覧していた。事件や災害で病院に運ばれた人の容体を取材するにはプライバシーの観点から高い壁がある。一方で、多くの医療関係者が業務と関係ない被害者のカルテを見ていた二重基準に驚かされた。島大病院の医の倫理が問われている。【山田英之】
 「ご家族に多大な迷惑をかけ、さらなる心痛を負わせることになり、深くおわびします」。井川幹夫病院長は今月13日、記者会見で椎名浩昭副病院長らとともに頭を下げた。
 病院によると、被害者を扱わないはずの病棟で電子カルテを見ている人物を確認して不審に感じた看護師の連絡により発覚した。
 内部調査によると医師、看護師、薬剤師、事務職員ら247人が、事件発生の今月5日から3日間に計312回閲覧。5日161回、6日118回、7日33回と閲覧が集中していたため、不適切なケースが含まれているとみて7日午後からアクセスを制限した。それまでの間、2000人以上が被害者の電子カルテを見られる状態だった。
 247人のうち96人が「業務外」と答えたが、あくまでも自己申告のため、院内に設けた調査委員会でさらに精査して、処分の手続きを進める。
 「診療・業務に関係ない目的のために患者の情報をみだりに閲覧してはならない」との内部規定があるにもかかわらず明るみになった業務外のカルテ閲覧。病院側は具体的な閲覧理由を明らかにしていないが「倫理観が欠けていた」と謝罪している人もいるという。
 病院は問題発覚後、出雲キャンパスの病院職員全員にメールで注意喚起した。職業倫理や個人情報保護の意識を高める研修の充実や閲覧システムの改修によって再発防止を誓う。井川病院長は「安心して診療を受けてもらえる体制をつくり、信頼される病院になるよう努力したい」と話している。
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ゴーン流「最初の5年うまくいった」 その後見えた陰り

2018年11月21日 09時52分48秒 | 買い物
ゴーン流「最初の5年うまくいった」 その後見えた陰り
榊原謙
2018年11月20日22時08分
東京モーターショーで日産のスポーツカー「GT-R」を披露したゴーン会長=2007年

 日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者は経営危機だった日産を立て直し、「カリスマ経営者」の名をほしいままにした。しかし代名詞だった「コミットメント」(必達目標)は達成できなくなり、商品展開で他社に見劣りすることもあった。環境技術や自動運転などで自動車業界の競争は一段と激しく、今回の事件の打撃で日産は出遅れも懸念される。
羽田に降り立ったゴーン容疑者を… 捜査は一気に動いた
法人としての日産も立件へ 長期で巨額の虚偽記載を重視
 ゴーン会長は1999年に仏ルノーから日産に送り込まれ、工場閉鎖や人員削減、系列見直しなどで「コストカッター」の異名をとった。具体的な数値目標を掲げ、「必達」を要求。約2兆円あった有利子負債は2003年に完済し、名声は一気に高まった。ゴーン式「コミットメント経営」を模倣する経営者も相次いだ。
 00年代初めの鮮烈な経営手腕の印象が強いゴーン会長だが、その後の采配には陰りが出ていた。
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