笑顔明るく、親思い 医療を志し都内に進学
2019年2月1日 (金)配信共同通信社
「笑顔が明るく、親思いの子」。昨年11月下旬から行方不明となり、31日に遺体で見つかった東京都葛飾区の日本薬科大1年菊池捺未(きくち・なつみ)さん=当時(18)=は、薬剤師など医療の道を志して上京し、昨年春から念願の1人暮らしを始めたばかりだった。
菊池さんは栃木県栃木市内の小中学校を卒業後、県内の高校を経て都内の日本薬科大に進学。高校時代には医療の仕事への関心を抱いたという。家族には「安定した仕事に就いて、親孝行するからね」と話していた。
父親(53)とは、高校時代によくカラオケや映画鑑賞へ出かけた。「友人感覚で何でも話し合える関係だった」という父子。娘から最後のメールが届いたのは、足取りが途絶える前日、昨年11月19日だった。メールは「また今度電話しよう~」と締めくくられていた。
父親は無事を信じ、返信がなくても、娘の体調を気遣うメールを送り続けていたが、その願いは届かなかった。