温泉クンの旅日記

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天文館(2)

2009-09-23 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <天文館(2)>

 さて、そろそろ天文館である。
 その名前は江戸時代に二十五代薩摩藩主、島津重豪が、の界隈に天文観測や暦を
研究する施設明時館、別名「天文館」を建設したことからきている。
 降りるとしよう。



 降りたところにある時刻表をすかさずチェックして、頭に刻みこむ。だいたい
毎時同分で四本ぐらいだから、わたしにも覚えられる。
 まだ、呑む時間にはちょっと早いので、すこし歩き回ることにする。
 天文館の商店街は、ほとんどがアーケード街となっている。



 これは、目の前にある桜島からの降灰を防ぐのと、南国の直射日光、そして雨を
避けるためである。
 繁華街にプラスすること歓楽街が隣接している天文館は、地元のひとには天街
(てんまち)とも呼ばれている。



「天文館」という名称のエリアは、まったく漠然としていて、該当するエリア全体
あたりをアバウトに指す通称である。
 天文館という固有の地名などは存在しない。きっちり具体的な範囲だとかの堅苦
しいことはどうでも良いという、細かい事に拘らない鹿児島人気質なのだ。



 大正時代初頭に山形屋呉服店が鉄筋コンクリート造りで開業した大型デパート
「山形屋」である。



 不況の影響の店舗削減で三越は撤退したが、山形屋は頑張っている。

 天文館の商店街をあちこちブラブラしているうちに、酒を呑んでもおかしくない
ような時間にようやくなった。
 伊達にただぶらぶらしていたわけではなく、店の品定めはすでにすんでいた。
 外から店のなかは見えないが、佇まいのいい店である。旅行客には、はいりづら
そうだ。

 はいると、右に長めのカウンターがあり左手のほうがテーブル席であった。六時
前だが、もう呑んでいる常連がいるのは嬉しい。店のひとたちが若い女性たちで
あるのも誠に嬉しい。
 テーブル席を勧められたので、喜んでしたがった。混んできたらカウンターに
移動するつもりである。
 焼酎と薩摩揚を頼んだ。



 ゆっくり呑んで、ホテルに戻ってチェックイン、それから自慢の露天風呂でも
楽しもうか。露天の売りは、桜島が目の前に広がるパノラマなのだ。温泉は宿泊客
が多いことから期待はしていない。
 途中できびなごを追加する。



 これだけあれば、けっこうわたしには呑めてしまうのである。


  →「天文館(1)」の記事はこちら



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