温泉クンの旅日記

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中山平温泉、うなぎ湯の宿(4)

2017-07-30 | 温泉エッセイ
  <中山平温泉、うなぎ湯の宿(4)>

 早朝、目を覚ますとすぐに昨日は女性用だった芍薬の湯に向かう。



 内湯のほうは誰もいないが、外の露天風呂には残念ながら先客が入っていた。掛け湯を使い、ため息の出るような湯が溢れる浴槽に身を沈めていく。



 昨日の雷雨も治まったようでいい朝である。いつものことだが、朝陽のなかで入る温泉は温泉好きにとってとてつもない贅沢だと思う。

 美肌の湯の四大要素はつるつる肌にする作用がアルカリ性、美白効果と皮脂をとる硫黄泉、肌の汚れを洗い流す炭酸水素塩泉、ハリを呼び起こしアンチエイジング効果のある硫酸塩泉だそうだ。

 この宿には四条件をすべて満たす湯が九つあるという。
 露天風呂が、鶴の湯、亀の湯、芍薬の湯(樽風呂)、長生の湯(混浴)の四つ。内風呂が長生の湯(男)、長生の湯(女)、石橋の湯、芍薬の湯の四つ。それに露天風呂付客室専用の無心の湯、あわせての九つだそうだがこれはちょいと膨らませ過ぎだろう。
 九つの湯とはいうが長生の湯の内湯である女風呂は入れないし、客室露天風呂も無理なので最大で七つということになる。
 わたしが昨日入ったのが露天風呂では亀の湯と長生の湯(混浴)の二つ、内湯が長生の湯(男)と石橋の湯の二つ、そしていま入っている芍薬の湯の内湯を合わせると五つだ。

「よし、これで七つのうち、六つクリアだ!」





 さきほど入れなかった芍薬の湯の樽湯で、思わず口にしてしまう。タオルを持って朝食会場にいき大急ぎで食べて、いまがチャンスと樽湯に走ったのである。



(それにしても、あの焼き鯖は旨かったな・・・)



 あれこれ思い返しても朝に焼き鯖はたぶん初めてである。しかも半身とはいかにも豪勢である。サイドに添えられた東北名物「しそ巻き」も、酒だけでなくご飯もすすむのでちょっと食べすぎてしまった。

 旬樹庵グループのこだわりのなかに「ご飯が三杯食べたくなる自慢の朝ご飯」あるそうだがなるほど納得できた。
 樽湯をたっぷり独り占めしてから、最後の締めに内湯でゆっくり楽しむ。





 グループの加盟宿だが戸倉上山田温泉、遠刈田温泉、穴原温泉、田沢湖高原温泉など十五の宿があり、そのなかで戸倉上山田の一軒だけ姥捨にいったときに素泊まりで宿泊した記憶があった。どこも朝食が旨いのなら頭の片隅にでも覚えておこう。




  →「中山平温泉、うなぎ湯の宿(1)」の記事はこちら
  →「中山平温泉、うなぎ湯の宿(2)」の記事はこちら
  →「中山平温泉、うなぎ湯の宿(3)」の記事はこちら
  →「姥捨の絶景」の記事はこちら

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